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火を灯し続ける | コルクスタジオフェス振り返り

先週の土曜日、コルクスタジオフェスが開催され、
その後の打ち上げでこんな会話があった。

「今回のコルクスタジオフェスは成功だった?」
「…うーん、わからないです」

とっさにでた正直な感想だった。

相手に「聞いちゃいけない質問だったか、ヤバっ」という顔をさせてしまったのは言うまでもない。

やっちまったーーー!と思いつつも、
この素直な自分の反応におもしろさも感じていた。

どうした渡邉、どうしちゃったんだ。

スタジオのだれかが頼んだドライカレーを、みる限り余っていたこともあり、わからないだろうとどさくさに紛れて食べてのちにごとう先生分だと判明してヤバっとなってしまったり(許してくれました)

珍事件はあったけど、
充実していた内容だったじゃないか?

作家一人一人が
適度に緊張感がある中で、
あの場でしかできない会話ができていたと思うし。

…いや思いたいのかもしれない。

作家同士が創作についてを「されけだす」場として、「まきこまれる」場として、うまく機能していたのか、

その実際は、
登壇した作家のみぞ知る。。。とも思っている自分もいて。

だから私はどうもはっきりと「成功です!!」と胸を張れない気持ちになったのだろうか?

そもそも
今回のイベントにおける「成功」って、なんだったんだろうか。

目標が達成できていたら「成功」とするならば、
一体私たちは何を目標としていたんだろうか…?



…とここまでなんだか意識の高そうなことを書いているが
正直「目標」という言葉、サムイボが出るほど嫌いで、
ここでわたくし、思考が停止しかけています。(2022/11/721:55現在の私がお届けします)

ヤバい。

このままではnoteはここまで!になりかねんので、
前に進むためにも「私がこのフェスに期待していたこと」という言葉に置き換え、
思考を巡らせてみようと思う。

うん、なんかいけそうな気がする。
…進めます。


期待していたこと。

ミニマム、マックス、とでレベル分けがあるのだが、


「作家自身がさらけだし、互いに巻き込まれやすい環境をイベントを通して醸成する」

が私がこのイベントにミニマム期待していたことで、

また

「その熱量が伝播し、私も入りたいな、そう思わせられる」

まで行けたら、会の内容としては充分だなとは思っていた。


というのも、

コルクスタジオは
スタジオ開始当初よりも、
作家、編集者は何倍にもなって大所帯になってきており、

いまや作家も編集者も誰が何をやっていてを全てを把握しているのはごく少数。

ゆえにチーム同士に色んな意味での交流が生まれにくかったのではないのかなと思う。たぶん。

だからこそ「イベント」という起爆剤がなにかしらの風穴を開けてくれるのではないかな、
と期待していたのだと思う。たぶん。


この風穴、どのくらい空いたんだろうか。

ここまで書いてきても、茫漠としていて、わからない。まだ、わからない。


でも確かに言えるのは

「私もその場に行けたらよかったのにと思った」
という生の声をもらえたこと、

「理想的なチームってなんだろう」
「まきこむってどうやればいいんだろう」
を会が終わった後担当作家とがっつり話せたこと、

という事実はあって。
それはこのイベントがなければ出なかった話題で。

徐々に徐々に、
このフェスで得られたものを実感していく中で、

ここまで書いてきて、ふと思った。



もしかして、スタジオフェス、
私の中でまだ終わらせてはあかん、という感覚があるのかも…
(まじか)


聖火台の火を絶やすとオリンピックは終わってしまうけど、
コルクスタジオフェスの聖火台の火は灯ったばかりな感覚というか。
いやまだ聖火ランナーが走ってるくらいかも。

ゴールのない聖火マラソンを私たちは走っていて、

いろんなマラソンメンバーが並走しながら
消えそうになった火があったら渡してあげられる、

火をシェアするというありえない聖火ランナーシステムなんですが。

でも確実に火は消えないし、
ランナー同士おしゃべりできて、楽しいと思うんですよね。責任も良い感じに分散されて笑


ここまで書いてきて、もう何が聖火ランナーだと、
混乱が生じてきましたのでポエミー渡邉は一度終了させますが。(ここまでの聖火ランナー発言は撤回します)



結論。

まきこみ、まきこまれ、
みんなで話し合うムーブメント絶やさないような場づくりを継続的にしていきたい、
そう思わせてくれたイベントだった、
これだけははっきりと言えるなぁ。

だ。

うん、わかりやすい。
そしてなんか、成功という言葉よりもしっくりくるし、不思議と前向きになれるなぁ。

成功とか失敗とか考えるより、
得られたものを考えることって
私を前向きにさせてくれるなって。気づきだなぁ。

だからあの時の私に言ってあげたい、

言い淀んでヨシ!

って。

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