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コーチの視点から共に考えるビジネスコラム

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「Coach's VIEW」はコーチ・エィのエグゼクティブコーチによるビジネスコラムです。 コーチ・エィ代表取締役の鈴木義幸をはじめ、東京、上海、バンコク拠点在住コーチが、エグ… もっと読む
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2021年6月の記事一覧

「主観」の可能性

written by 有吉祐介 コーチ・エィに入社する前、私はコンサルティングファームでコンサルタントとして、約20年間にわたり企業の変革を支援していました。 コンサルタントからコーチに転身した私が感じるコーチングの大きな特徴は、「客観」ではなく「主観」を扱うことにあるのではないかと思っています。 コーチングに感じた可能性コンサルタント時代に大事にしていたのは「客観的」であること。 論理的に課題を構造化し、ファクト(客観的事実)を重視し、客観的分析に基づいて戦略を立案

「対話会」は対話する場になっているか?

written by 鈴木義幸 「対話が大事だ」と考える経営者はとても多いようです。我々のサービスについてご説明に伺うと、 「社員と対話することは、とても大切なことだと思っています。最近ね、、、」 と、ご自身の対話への取り組みをお話ししてくださる経営者が、かなりの割合でいらっしゃいます。 コロナ前は「〇〇ダイアローグ」とか「〇〇対話会」というタイトルで対面で集まる場をつくり、そこに現場の人や若手を呼んで「対話会」をしていたそうです。コロナ禍で集まることが難しい現在は、

「私とあなた」の関係性

written by 稲川由太郎 職場であなたをいつも悩ませる人は、どんな人ですか。 人の話を聞かない。 「わかった」と言ってやらない。 レスポンスがない。 仕事が遅い。 決断が遅い。 では、相手はいったいどう思っているのでしょうか。 たいていの場合、相手にもそれなりの言い分があります。そう思うと、本質的な問題は、どこまでいっても「相手とわかりあえないこと」なのかもしれません。 そもそも、なぜ相手とわかりあえないのでしょうか? わかりあえなさの原因はどこにあるのでし

あなたは自分の「前提」にどうやって気づきますか?

written by 大山悠 「大山くんさ、上司は何でも知っていると思ってない?」 「はい? どういうことですか?」 「いやさ、大山くんはさ、上司は何でも知ってて欲しいし、知ってるべきだと思ってるんじゃないかと思って。でもさ、僕は知らないことがたくさんあるし、何でも知ってると期待されても困るんだよね」 「はあ、、、」 これは、私がコンサルティング・ファームからコーチ・エィに転職して間もない頃の、当時取締役だった上司、Iさんとの忘れられないやりとりです。たしかに当時、