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もうすぐ1周忌なんでワニくんの墓を掘り起こしてみた。


2020年3月20日にあのワニくんが死んでもうすぐ一年になります。    人の噂も75日とは言われてはいるが…

あのブームは一体何だったんだろうか、と振り返ってみたいと思った。

なぜそんな今さら墓荒らしみたいなことを(笑) と思われるかもしれないが私個人、この作品の楽しみ方が一連の騒動の始まりから終わりまでひっくるめてこの作品が面白かったから(イヤミではなく本音です)

この記事が何年後、何十年後に見られたら ?てなことになるだろうから一応「100日後に死ぬワニ」という作品自体の紹介。

私は話自体、作者のメッセージ

【「いつか死ぬ」生きているということはいつか死ぬということ。自分の「終わり」や周りの人の「終わり」それを意識すると、行動や生き方がより良い方向にいくのではないか。ワニを通してそれらを考えるきっかけにでもなればいいなと思っています。】

というのに大変共感でき、かの寺山修二氏いわく

【昭和十年十二月十日にぼくは不完全な死体として生まれ何十年かゝって完全な死体となるのである】

というのを思い出した。なかなかできないことだけど、今日死んでも後悔しない生き方をしていこう、と思ったものだ。

とっても感動した。みんな感動した。それだけに…

物語の最終回、お約束通りワニくんが亡くなった直後の急激な相次ぐメディア展開の発表…

これには全員ドン引きした。ここからが騒動の顛末っていうか、作者が意図していなかったこと。私はここからも楽しませてもらったが…

これって例えれば、とっても大好きだった身内の葬式に、どんな派手な葬式にしますか?って喜々としてやって来る葬儀屋みたいなもんだ。タイミングが悪すぎる。

そしてその用意が周到すぎるグッズ展開、イメージソングの発表(「死ぬ」ワニに「いきもの」がかりとはこれいかに?と個人的にはツッコミたいところだが)に電通案件では?と最初から金儲け既定路線疑惑の目が向けられるようになってしまった。

これについては誤解、最初は作者個人でホントにコツコツやってたのに後から色んな人がやってきて(感動したという善人から、いっちょかみして儲けてやろうという悪人まで。これが誠に事案を厄介にしている原因)炎上してまった、というのがどうやら真実の模様。

真偽はこちらで判断して。

ただ、私としては電通案件でなかったとしても、この展開は作品の内容がよく感動して喪服に着替えようとすらしていたのに、なぜかいきなりバケツで冷や水ぶっかけられた感じがしてしまったのだ。

実際の葬式みたいな扱いで1週間、せめて数日インターバル置いて、読者のレスポンス受けてから「ありがとうございました、香典受付開始しました」みたく洒落の利いたソフト感あればきっと違った展開になっただろう。

そしてその後はネットで拡散されている通りの総スカン。グッズショップ、100日後に死ぬワニカフェなどは閑古鳥、(ただのメロンジュース900円にはドン引き)挙げ句は鬼滅の刃ガチャのハズレとしてワニグッズが投入されるという悲報が!

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失礼ながらこれには笑ってしまった。(誰のネタだったっけ、鉄拳さん?「こんな怪人いらない 、こんな怪人いらない」って。まさにソレ)色が緑だから子供が一瞬「あっ炭治郎だ!」ってぬか喜びしちゃうじゃないか(笑)

まさに自滅の刃!

抱き合わせ商法といって、いちばん最初に行われたのはガンプラブームの時。ガンプラ一個に何も関係ないイデオンとかのプラを買わなければいけなかった。その次にはドラクエブームでいわゆるクソゲーを抱き合わせで買わされるという…そういうのを思い出した。

またこちらのクレーンゲームで在庫処理?23円(笑)

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アプリゲーム企画もどうやら手を引かれてしまったみたいだし、アニメ映画化もずっと頓挫したまま…

twitterフォロワー、一時は200万を超えていたのが現在10万…

そしてあれだけ大騒ぎされたハズなのに流行語大賞でまさかのノミネートもなし!30個もあるのにだよ?ぼる塾の「まぁねぇ~」が入ってるのにだよ(笑)

本当にコンテンツとして死亡したことを確認した(看取ったw)

なんだったんだろうこの急失速。こんなの2015年のDeNAベイスターズの前半戦首位ターンからまさかの最下位終了以来にみたわ。

「命を大事に生きろ」以外にも意図せずとも「一度心を許した者を裏切ると取り返しのつかないことになる」という教訓をもたらした100日後に死ぬワニであった。

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