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ヘイヨーさんの人生

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「ヘイヨーさんの人生」を小説仕立てにして書いたモノです。  細かい記憶違いや演出はあれども、ストーリー的には、ほぼ100%実話!  序章「受験戦争編」(全9話)  第1章「中高… もっと読む
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#理想の女性

「あの人」の亡霊

創作と学びと遊びの日々を過ごす中… 時々、「あの人」のコトを思い出す瞬間がありました。そ…

ヘイヨー
2年前
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アブちゃんの登場

「ハードくんとメモリーちゃん」は、実は「青年とあの人の関係」でもありました。 2年前の「…

ヘイヨー
3年前
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安定はそれ以上の進展を阻む

実は、あの人との関係が一番うまくいっていたのは、この時期かもしれません。特に大きな波風も…

ヘイヨー
3年前
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誕生日に贈った花束

「世界を変える戦い」から2年以上が経過し、舞台「苦悩教室」の上演が終わってから数ヶ月が経…

ヘイヨー
3年前
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そうだ アメリカ、行こう。

舞台「苦悩教室」は、一応の成功に終わりました。けれども、一番見て欲しかった人にまともに見…

ヘイヨー
3年前
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あの日、あのあと、あの人と何が起こったか?(後編)

9月に入り、それでも青年は迷っていました。 なので、「1度はやめる!」と決めた母子寮のボラ…

ヘイヨー
3年前
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あの日、あのあと、あの人と何が起こったか?(前編)

結果… 劇団の旗揚げ公演は成功しました。成功…と言っていいかどうかはわかりませんが、少なくとも無難に公演はこなしました。 ただし、内容的には満足いくものではありませんでした。あの人も見に来てくれましたが、「なんだかよくわかんないなぁ…」という顔をして帰っていきました。 それは、そうです。やってる方だってわかっていないのですから。演出家も、演じてる役者たちも、主宰である青年も。本質的には、誰もわかっていなかったのです。ただ、キザオ君の演出能力でそれっぽく見せていただけで…

「私、おつき合いしている人にお別れを告げてきました」

ある日、決定的なコトが起こりました。 それでいて、何も起こらなかったんです。起こさなきゃ…

ヘイヨー
3年前
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お互いがお互いを理想視し過ぎたがゆえに

ボランティアの宿泊合宿で横浜のホテルに泊まった夜。 あの人はカラシ色のパジャマを着ていま…

ヘイヨー
3年前
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「泊りがけの研修」と「初恋の思い出」

ある時、北区ボランティアが中心となって、泊りがけの研修が行われました。研修といっても遊び…

ヘイヨー
3年前
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みんな仲良く世界を平和に(ナチュラル・チャーム)

母子寮のボランティアは、相変わらずあの人と青年の実質2人で支えている状態が続いていました…

ヘイヨー
3年前
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「未来を先読みする男」と「信じられないレベルで目の前を見る女性」

青年が「理想の女性」と思い込んでしまった人は、単純な性格ではありませんでした。 いえ、あ…

ヘイヨー
3年前
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女心はわからない。2人はつき合ってるの?

青年は週に1度の母子寮のボランティアでヘトヘトになりながらも、ちょっとずつ彼女のコトを知…

ヘイヨー
3年前
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傷つきながら同時に癒されていく

この頃、青年は引っ越しをしました。 4畳半ひと間の狭い狭い部屋から、4畳半と6畳ふた部屋あるアパートへと。キッチンは広くなり、トイレも共同ではなくなりましたが、相変わらずお風呂はなく銭湯に通う生活が続きます。 実は、このコトが人生最大の致命的な失敗へとつながるのですが、それはもう数ヶ月あとになります。          * 相変わらず、青年は週に1度のボランティアへ通い続けていました。初日の時と何も変わりありません。 青年が午後5時前後に母子寮に到着すると、必ずあの