「僕の改革 世界の改革」 第4夜(第1幕 11 ~ 12)
ー11ー
ピピピピピピピ!!!!!
突然、無気力レーダーが鳴りはじめる。
「あ、反応があった!」
リンが小声で叫ぶ。
「右ななめ前、3メートル…あの人だわ」
リンがそっと指さした先には、スーツ姿の男の人が。
でも、どう見たって、やる気バリバリのサラリーマンにしか見えなかった。
「ほんとに、あの人?」
「ええ、間違いないわ」
「でも、とてもそうは見えないよ」
「だけど、そうなの。見かけにだまされてはダメよ」
そう言われてみると、何だかやる気なさそうにも見える。
もう人生に疲れ