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ヘイヨーさんの人生

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「ヘイヨーさんの人生」を小説仕立てにして書いたモノです。  細かい記憶違いや演出はあれども、ストーリー的には、ほぼ100%実話!  序章「受験戦争編」(全9話)  第1章「中高… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

鼓動、胎動、呼吸

さて、ここから先は少年の記憶が曖昧なので、実際に起こったコトとは順番が前後するかもしれま…

ヘイヨー
3年前
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本物の地獄は、ここだった

息子が学校に行かないことを知ると、母親は烈火のごとく怒り出しました。当然の結果です。 少…

ヘイヨー
3年前
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終わらない夏休み

定期テストが終わり、高校1年の夏休みに入る直前、少年の覚悟はすでに決まっていました。 「2…

ヘイヨー
3年前
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高校入学直後、少年の出した結論

少年が通っていたのは中高一貫の受験校でした。 中学の入試で入学した子供たちは、そのままエ…

ヘイヨー
3年前
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「7つの壁」と「修学旅行」

中学3年生になってからも、母親からの執拗な攻撃は止みませんでした。なにしろ、学校の成績は…

ヘイヨー
3年前
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「断片的に見る女性の夢」と「将棋の戦法」

作家を夢見る少年は、授業中も空想にふける時間が増えていきます。それだけではなく、休憩時間…

ヘイヨー
3年前
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学校の勉強は役に立たない

少年は「小説家」という呼び方よりも「作家」という呼び方の方が好きでした。なんだか、その方が幅の広さを感じたからです。 小説だけでなく、詩でもイラストでもエッセイでも、何を作るのも作家の領域だという気がしました。広義の意味ではマンガ家や芸術家も作家の一種でしょう。 なので、少年の好みに合わせて、以後は「小説家」の部分を「作家」と表記します。 さて、作家を目指し始め、必要な才能を1つずつ獲得していく決心をした少年でしたが、ここで1つの事実に気づかされます。 「作家になる勉

小説家として必要な能力と足りない能力

さて、漠然とした形とはいえ、将来の夢を「小説家になること」と設定した少年でしたが、自分に…

ヘイヨー
3年前
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「小説家になりたい」「君もイノベーターになれる」

「みんなには夢があるのに、自分にはそれがない」 将来について考え始めた少年は「旅人」や「…

ヘイヨー
3年前
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3つの空想

中学2年生。14歳の時点で、少年は母親の能力を見破っていました。不完全ながら相手の能力の特…

ヘイヨー
3年前
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マリオネット&ドール

中学生になった少年は、最初の定期試験を終えて、部活に所属することを許されました。この学校…

ヘイヨー
3年前
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100点以外全部同じだとしたら、子供はどのような心理状態になるか?

中学に入って「中間的な策」を選んだ少年は、当然、学校の成績が下がります。小学校のようにほ…

ヘイヨー
3年前
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ゲームの達人

毎日往復2時間の通学をしながら、過酷なスケジュールをこなし、かつそれぞれの授業に対して予…

ヘイヨー
3年前
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中学の入学式は新たな地獄の始まり

これは狂気と悲劇、そして復讐の物語。 本来ならば研究所や実験室の奥の奥。頑丈な金庫に鍵をかけてしまっておかなければならない毒薬・劇薬の類。 表に出るはずのない情報。一家・一族の恥部。個人にとっても致命傷になりかねない弱点・欠点。 パンドラの箱。一度開けば、ありとあらゆる災厄が世界中へと飛び出していいく、決して開けてはならぬ禁断の箱。それを今、開きます。 きっと、ここにも何か意味があると信じて。2度と同じ過ちを繰り返さぬため。同じ犠牲者を出さぬため。それに、もしかしたら