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誰かの第3の居場所になれる場を地域で生み出していきたい|女子大生100人インタビュー#4

私は自分の知らない世界を知るために、地域に行く。そして、誰かの日常に+αの居場所やその人の世界や選択肢を広げる場づくりを地域の活動を通して届けたい。

女子大生が自分と向き合うための言葉を持つこと、そしてありたい姿を少しでも見出すためにあるHATACHI Community。コロナの影響で大学の授業や就活に様々な影響が出ており、どこか前に進めない感覚になり不安になる女子大生の気持ちをこのインタビューで少しでも軽くできたらと思っています。

今回は七尾のまちづくり会社でインターンシップに取り組んでいた女子大生にインタビューをしました!

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|山口芽さん
東洋大学社会学部社会文化システム学科4年生
*1997年生まれ/埼玉県出身
*大切にしている価値観:現場を自分の目で見て確かめること。自分の価値観で物事を決めつけずに、人の想いや背景まで理解すること。


「やっぱり地域っていいな」が私の中で広がっていく瞬間

大学1年生の時に、徳島県の地域インターンシップに参加したことが地域との最初の関わりでした。そこではキャンプ場でイベント企画運営をするものでしたが、地域の人の生き生きしてる姿を見て純粋に「いいな」と感じました。同時に地域の人たちのこの姿を作っている仕組みや、そこにはどんな人たちが関わっているのか、そこに私も関わりたいと思い、まちづくりに関心を持ち始めました。大学3年生からは地域インターンシップを管轄しているETICで1年間インターンをしました。ここでは、地域で挑戦する学生が成長して帰ってくるのを見て地域が持つ力ってすごいなと実感することになりました。実際に、私自身も事務局として地域インターンに関わったり、地域で活躍する起業家の方と一緒に活動させていただいたり、自分のやりたいことを地域から広げていくことが魅力的だと思うようになりました。

ここから少しずつ、私の中でじわじわと「地域っていいな」と思う理由が増えていきました。1年間ETICでインターンを終えた後、私の中で「やっぱりこれからも地域と関わりたい」「やっぱり地域だ」が積み重なっていました。そして誰かの成長していく瞬間や、誰かが生き生きしてる瞬間に立ち会いたい、そう思うようになりました。

地域への関わり方を見出すために石川県七尾市へ

地域に関わりたいと思う一方で「地域に対してどう関わっていくんだろう」その疑問が生まれてきました。自分がどう関わるのかイメージが湧かなかった上、自分がこれまで見てきた地域は一事例にしかすぎないと思い、他の地域も見にいきたいと思うようになりました。そこで、自分の目で確かめるためにまちづくりの先進事例として注目されている石川県七尾市で半年間インターンをしました。

実際に株式会社御祓川(みそぎがわ)という民間のまちづくり会社で、会社の20周年の記念フォーラムの企画運営の担当や、ステークホルダーへのインタビューを行いました。まちづくり会社と言った際に、第3者からみると何をしているのかよく分からないことがしばしばありました。そこで、会社と関わっていただいているステークホルダーにインタビューを行うことで、その関係を可視化すると同時にまちづくり会社として地域でどのような役割を果たしているのかを可視化することに挑戦しました。

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ソーシャルキャピタルの可視化を目的に、会社のコワーキングスペースを訪れた人や関係者に書いてもらったプロフィール

実際に七尾でインターンをしたことで、私が徳島県でみた地域の人が生き生きとする仕組みやそこに関わる人にとって重要な要素が見えてきました。それは、やりたいことを持っている人がそれを口に出せる環境があるのかどうか、ということです。御祓川では私自身も自分のやりたいことを気軽に言えたり、それを引き出してくれる環境がありました。そういう場所があると、地域でやりたいことがある人がどんどん繋がっていくことを感じることができます。そして地域の環境も大事ですが、誰かの「やりたい」に乗っかってくれる人がいることがとても大切だと思いました。

また、全員がたくさんのスキルを持っているのではなくて、「私はこれができる!」という人が何人か集まってきて、一人ひとりのスキルや知恵を分けあって、何かを実現しようとすることが私にとってすごく魅力的でした。これらの経験から、地域にいる一人ひとりを繋げる役割を担う、この御祓川の大切さを知りました。例えば、御祓川ではプログラミング講座や移住者向けのイベントを開催しています。ここでは常に開かれた場を提供していくのが地域の人にとって大きいことなんだな、と思いました。イベントなど誰でも足を運べる場所を作ることで、自分のやりたいことをまずは話すことができる場になり、自分の夢を聞いてくれる人の存在自体が重要だと感じたからです。

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ユネスコ無形文化遺産にも登録されている七尾のお祭り「でか山」GW期間に開催
重さ20t、高さ12m
でか山は七尾の人の魂


自分の目で見て感じて考える

実は地域に行ったのは徳島県が初めてではなくて、大学1年生の夏に震災ボランティアとして熊本県に足を運びました。今思うと、ここが地域のことをもっと知りたいと思うようになった始まりだったのかもしれません。ボランティア自体は4泊5日で、震災が起きた4ヶ月後に現地へ行きました。

これまでの経験から私の中でとても大事にしているのが、自分の目で現場をみて感じて考えることです。震災に関してもメディアで報道されていましたが、少し経つと報道されなくなっていく現場はその間どうなってるんだろう、自分の目で確かめに行きたいと強く思うようになりました。実際に現地に行くと、メディアで報道されていない部分を自分の目で見ることができたり、現地で人との会話を通して学ぶことがたくさんあります。そして、風化させないためにも自分が見たことを友達に伝えることが私にはできるのではないか、そう考えています。

この活動の軸である「自分の目で見て感じて考える」は、自分の中で曖昧なイメージで分かった気になるのが嫌なことが理由です。自分の目でみないと、気が済まない性格で…(笑) 他の人の意見もあるけれど、実際に自分で行ってそこの空気感やまちの仕組みを最終的には自分で確認しに行って、そこから自分の中で考えたいと思っています。


誰かの第3の居場所になれる場を地域で作っていきたい

実は、「まちづくりをやりたい」というのは難しいのを就活を通して感じています。私は民間企業でそれを主軸に継続して、事業を行うことには難しい点があると考えているからです。また、まちづくりと一括りに言っても、誰かの日常に+αの居場所やその人の世界や選択肢を広げる場づくりを地域の活動を通して届けたい。これが私のまちづくりの軸であり、本質的な部分だと考えています。

御祓川でのインターンでは中間支援組織の大切さも感じられた一方で、まちづくりには成功や完成形が無く、きっと常に変化し続けていくんだと思うようになりました。それは、地域の人が持っている「町をなんとかしたい」思いは一緒。一方で、みんなが思うありたいまちの姿が全く異なるからです。全ての人のまちに対しての願いを詰め込むのはすごく難しいことだから常にバランスをとりながら、まちづくりをしていく必要があると感じています。

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田植えを手伝わせてもらった写真、素足で田んぼに入る
すごく楽しかったです!

私はこれまでの地域での活動を通して、これからも人の暮らしや働き方に着目していきたい、そう思っています。なんでそこに関わりたいの?と言うと、人が一番、関わっている時間が多いのは暮らしと働くことだからです。「人生を豊かにする」と言った時、その時間の使い方や関わり方を変えることで人の幸せに繋がるのではないかと考えています。その中で、私がやりたいのは場づくりを通して人を幸せにすること。まずは誰か1人を幸せにできて、その輪がどんどん広がっていけばいいなと思っています。顔が見えていて自分と関わってくれる人の生活をより豊かにしたいし、それを大事に考えていきたいです。

そして、誰かの選択肢を増やしたり、大学や職場以外の第3の場所として安心していられる居場所を作っていきたいです。

自分の価値は自分で決めることの大切さ

私は常に自己価値は自分で決められる人間になりたい。他の人もそうであってほしい、と思っています。そして、人のタイプに優劣はないと考えています。それは、今まで自分に自信が持てなかったことや他の人にいい意味でも悪い意味でも影響を受けやすいことが関係しています。

元々、自己肯定感が低いタイプで、人に対して思いを伝えることや知識のインプットアウトプットが苦手なこともあり、人よりも劣ってると感じていました。サークルやインターンで色んな人と関わる中で、仕事ができるできない、PCができるできないの話がよく出てきましたが、「その基準って誰が決めてるの」と思っていました。「芽は仕事ができない」と言われた時があって、一度はそれを受け入れてしまったんですが、でもよく考えたら相手の判断軸なだけで人からの評価に過ぎないな、と。それは一つの言葉に対して、人によって見方が違うだけで自分の強みを生かす場はもっとたくさんあると思いました。

そんな時に出会った本がありました。

1年前くらいに出会って、自分の中で思ってたことを言語化してくれた本でした。人のタイプに優劣はないなと思っていた私の考えを論理的に証明してくれた本です。この本を読んでから一層、色んな人がいる中でお互いの良さを生かして生きていきたいし、地域の真ん中に立つ人としてその思考を持っていたいなと考えるようになりました。

そして今までたくさんの試行錯誤がありましたが、「これでいいんだ」って思うことが何より大事だと思っています。そう思えるためにもいろんな現場を知って成功や失敗をしたり、自分の好き嫌いを自覚しながら少しずつ自分のやりたいことに向き合ったり見つけていくことを大切にしています。

よく人に「傷つきながらも芽は前に進んでるよね」と言われることから、自分にはしがみつく力があるんだと思っています(笑)自分が納得して最後までやり遂げようと思ったことがどんどん繋がって今に至っていますし、地域で育ててもらった部分も大きいと感じています。


私の将来ありたい姿

人と人の間に立って何かを繋げることが今のゴールというかありたい姿です。
また、遊休不動産や空き家の利活用に取り組んでいきたいです。もともと地域にあるものを使って新しい価値を付与することでそこが賑わいの場になればいいなと思います。

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自分自身に制限をかけずに、のびのびと生きていきたい。
これからもいろんな地域と関わり、たくさんの刺激や気づきを得たいと思っています。



*実際に芽さんが行ったインタビュー記事

*会社の名前の由来にもなった御祓川

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|この記事を運営するHatachi Community について

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「私たちの言葉をもって話そう。私たちのこと。」

20歳を生きる全ての女の子へ、
人には様々な物語があり、その中にはたくさんの選択や決断があります。
特に20歳前後の私たちにとっては選択肢がたくさんあり、それを広げる事業もたくさんあることが当たり前のようになってきています。

一方で、選択肢がたくさんあったとしても
その先には絶対に自分が選ばなくてはいけない時がきます。

その時に必要になるのが、「様々な選択肢の中から自分の納得する選択を選ぶ力」だと考えています。選ぶ力を身につけるためには自分自身と向き合う時間が必要です。自分が納得する選択肢は何か、もしかしたら今の選択肢の中にはないのかもしれない。

私は何がしたいのか、どうありたいのか、それに対して不安なことや悩んでいること、たくさんあるのではないでしょうか。その時にこのインタビュー記事がその一助になるのではないかと考えています。

このインタビューでは”女の子”と一括りにせず
1人ひとりがありたい姿を素直に言葉にできるように、
私たちの言葉をもって伝える場を提供していきます。

Hatachi Communityは女子大生の多様性やグラデーションを発信していく
みなさんのためのプラットフォームです。
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そしてこの記事が一つの”贈り物”として、
女の子の今日の一歩を後押しできますように。
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Hatachi Community 代表
かなつな ななみ

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An-Nahal Inc.ブランドマネージャー/「私たちの言葉を持って話そう。私たちのこと。」HATACHI Community代表/人の魅力を最大化するコミュニケーション・場づくりをする人/パーソナリティ☞https://anchor.fm/hanaradio

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