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美術公募団体メリット・デメリット

今回は、美術団体について。これから出展を検討している人や画壇系の公募展について知りたい人にとっておすすめである。

画壇、公募団体とも呼ばれる美術団体とは、

公募団体とは、文字どおり作品を公募して入選作を展示する美術団体のこと。全国に100以上あり、主に上野の東京都美術館で定期的に展覧会を開く。いわゆる画壇を形成しているのはこうした団体系の作家たちである。

制作基礎知識シリーズVol.4 美術編① 美術業界の構造

美術団体の歴史は古く、明治時代から続いている。

公募団体展の始まりは、1907(明治40)年に公的な展覧会(官展)として設置された文部省美術展覧会(文展)に見出される(*1)。しかしその背景をたどると次の経緯がある。明治政府による文教政策の一環として、1879(明治12)年に龍池会(のちの日本美術協会)が創設されたこと、その結果、白馬会などに代表される各流派の展覧会が行われるようになったこと、そしてこれら各流派を統括した展覧会を開くことへの機運が高まったことにより、1907年に文部省の定めで、日本画・西洋画・彫刻の三部体制で第一回文展が開催されることとなった(*2)。

公募団体展

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