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退職そしてステイホーム

■ コロナ禍に思うこと


コロナ禍で、ニューノーマルな働き方などが色々と言われていますね。

コロナウィルス感染拡大をきっかけに、毎日都心に向かって満員電車に揺られながら出勤する必要がないことに気づかされたり、高いテナント料金を払っていたオフィスって、実は無くても業種によっては仕事ってうまく回すことができるから、オフィスを縮小したりしている企業もあったり。
中には、社員全員をフルリモートで勤務させることにチェンジしたりする企業もちらほら。
空気がキレイ、お水も美味しい地方に移住を決めて、都市部から家族全員で移住をされる方々もいたりしますね。

コロナ禍によって、今までの世の一般的常識に縛られなくても生きていけるんだなと、人々の考え方に変化が見られ、また否応無しに変化せざるを得ない状況下に置かれている人たちもいます。
コロナ禍以前のままの考え方では、この先の人生をハッピーな気持ちで生きていくのは難しいのかも・・・そんな不安を誰しもが感じているのではないでしょうか。

外出も控えるようになり、ステイホームの時間が長くなりましたね。
人と会話するのも少なくなって、zoomでミーティングしたり、たまにzoomで飲み会をしたりもしますが、ある時、ふとした瞬間に鏡に写った自分の顔を見て驚きました。

口角がだだ下がりしていたんです。

鏡の中の自分の顔は、重力に対して完敗した状態でした。
「うわっ!ひっど〜い顔!」と思わず声が出てしまったほどです。

人と会話するときって、自然と顔が笑顔になってそれなりに顔の筋肉を使っていたけど、今は人と話す機会が激減して、家の中でパソコンと睨めっこばかりしていたツケが回ってきたと実感。

それともうひとつ、パソコンでずっと作業した後に、パソコンの電源を切り、黒いモニターに映る顔筋が衰えた自分の顔を見て、ギョッとしたことありませんか? 私はしょっちゅうあります。

今までにも十分、地球の重力と戦い続けている私の身体に、追い討ちをかけるかのようにステイホームの悪影響は忍び寄って来ていると、危機感を感じます。


■ 人とのつながり

ずいぶんと長くサラリーマンをしていた私は、コロナが日本でも流行し始めた2020年に思い切って退職をしました。

退職理由は、やりがいを感じられない仕事を定年まで続けることに意義を感じられなくなったからです。
職場の環境も良く、職場の人間関係も良かったのですが、何十年も勤めてきたけれど、なぜか心は満たされない状態でした。
振り返れば、その職場に就職した若い頃からその感情は、ずっと私について回って私を悩ませ続けていました。

なぜなんだろと考えてみると、元来、私の性格が文系なのに、無理して体育会系の職場で頑張っていたからだと気づきました。
先輩後輩、上司部下などの上下関係に厳しくて、言いたいことも言えない、無駄な仕事内容が多いなどなど、文系で合理主義者の私には理解し難い事が多々ありました。

結局、胃潰瘍になったり顎関節症になったり、辛うじて精神的疾患にはなりませんでしたが、なんのために仕事しているのか分からなくなることは、しょっちゅうありました。そして、職場のトイレの個室に入ってる時なんかには、「あぁ、死にたいなぁ。これじゃ、生ける屍だ。」なんて思ったりもしてました。

これと言って、パワハラやセクハラ被害に遭っているわけでもなく、人間関係もうまくいっていても、こんな風に考えながら毎日仕事をしてました。

虚しい、虚しい、ただただ虚しい。

自分の人生って何なんだろう・・・
自問自答の毎日でした。

仲間とお酒を飲みに行ったり、カラオケをしたりしても楽しいのはその一時だけです。また翌日や休日明けからは、あのつまらない仕事をしないといけない。またあの古臭い体質の職場に行かないといけないんだなぁと考えると憂鬱になってました。

結局は、勇気を出して退職して、今は精神的にも楽になったし、今は大好きなWebデザインの仕事をすることができているので、あの時、自分が退職を決意したのは間違いではなかったと感じています。

よく今の仕事を辞めたら、今の職場の人たちとの繋がりが途絶えてしまうとか、今の職場でしか自分の存在価値は無いんじゃないか、他に行けるような職場や仕事は無いんじゃないかって悩む人がいますけど、そんなことないですよ。

新しいことを始めたり、新しい土地へ移住したり、新しい職場、新しい仕事を始めれば、そこでまた新たな出会いがありますし、本当に自分がやりたいことに突き進んでいけば、本当の仲間が見つかるものです。

元の職場に何十年もいた私なんて、辞めても連絡をとっているのは、ほんの数名です。
これがサラリーマンの現実ってやつかなって感じてます。
職場での繋がりは、職場を去ると薄れるものだったりします。
辞めてもたまに会って、食事をしたり、旅行をしたりできる同僚は、貴重な存在です。気が合うなら末長くお付き合いするべきでしょうね。

ベタベタとした人間関係より、適度な距離を保った程よい人との繋がりが、いちばん心地よいのではないかなと最近感じるようになりました。






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