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続々 心の風景 インストゥルメンタル

クラッシックの話じゃない。
インストゥルメンタル演奏の曲だけで構成されたLPアルバム。当時はまだCDは普及していなかった。確か車を運転中にラジオで聴き、これまで聴いた事のないようなサウンドだったため、一目惚れならぬ一聴き惚れしたのだが、これは日本では決してヒットしないだろうと思った。曲が終わった後の紹介でGroup87というバンド名だったということだけを忘れないようにし、おそらくすぐにレコード店へ直行して購入したものだった。記憶が定かでないが1980年年代前半のことだ。
*数少ない日本語のサイトで紹介されている情報では1980年のリリースとされている。
いわゆるフュージョンと言われるジャンルの音楽だ。
*だが、私はフュージョンの意味がいまだに解っていない(覚える気もないけど)。
絵の制作の時は必ずこのアルバムをエンドレスで流していた。制作意欲を阻害しないサウンドだった。
音楽を言葉で表現できるほどの文章力が無いのでこういう言い方しかできないが、なんと言うか、機械のシリンダーが錆つく、廃工場の乾いた空気の中で響いているようなサウンドと言ったらいいのだろうか。だが決して無機質な感じでもない。
ほとんど制作のためのBGMとしてプレーヤーの針を擦ってばかりいたが、年数が経つにつれ、だんだんと忘れてしまっていた。そしてCDの時代に突入すると全く聴く機会を失っていた。
が、最近になってGroup87という名前が記憶の隅の方からフラフラと現れてきて、どうにか聴けないものかと思っているうちに、「ようつべで検索したら聴けるかも」と試してみたら、有難いことにほぼ全曲聴けることができた。
とにかく聴くばかりでGroup87と言うバンドの構成もあまりよくわからない。詳しいことは全く憶えていないが、たしか1987年までの活動で、一度きりで第二弾のリリースは無いということがアルバムの解説に書かれていたように記憶している。
そして、ようつべで聴いてみたら、聴いた記憶の無いものも何曲かあり、どうやらセカンドアルバムも出ていたらしい。そのセカンドアルバムが日本に出回ったかどうかの情報も現在のところ全くない。
ファーストアルバムの曲は全部聴くことができ(たと思う)、「ようつべすげぇ!」と感嘆符!!及び感謝!!!
セカンドアルバムの曲はファーストアルバムの曲調と少し違う。どう違うかと言えば、やっぱり言葉で説明できないが、「廃工場の乾いた空気のようなサウンド」から「廃工場」の単語を外したような感じだが、やはり素晴らしいものだ。
セカンドアルバムの日本語解説はどのwebを検索しても見つからなかった。
ファーストアルバム、セカンドアルバムのCDが欲しいと思ったが、やっぱり出ていない。
なんだかプレミアのついた怪しいものが数点あるらしいが、どうも信用ならないので、そこでの購入はやめておくことにしよう。
今だけ限定でようつべのお世話になり、消されたらまた記憶の深いところで眠らせておくつもりだ。
ありがとう、ようつべ。

それにしてもGroup87知ってる人、あまりいないだろうな(自慢気)。


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