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ニューヨークの今を想う

そろそろ、20年前に行ったニューヨークのアポロシアターと去年行ったアポロシアターでの
自分の気持ちの変化でも書こうかな・・と思っていたのだが…

今のニューヨークの状況をみて、何を書けばいいかわからなくったのが正直なところだ。
20年も経てば、同じニューヨークでも感じ方やとらえ方が自分の中で大きく違っていたということや、環境も大きく変わっていたことを書きたかったのだけれど。。

長い歴史の中で根本的に変わっていないことの方が多いのではないかと感じずにはいられないできごと。心が削がれる現状。
黒人が理由なく命を落とされた理不尽すぎる出来事こと。

日本で生まれ育ち、違う人種の違う環境にいる状態で、今おきている状況の、まさにその中にいる人達のなにがわかるのか?と言われれば到底わかることはできないと思う。

だけれども、黒人が理由なく命を落とされたこの出来事。それは長い間ずっと続いてきたであろう出来事に心が抉られているのは事実だ。
じゃあ一体なにができているのかと言われればそれももちろん無力。

ただ、人の命が生まれ育った場所や環境によって、奪われていいはずはなく、等しくいきる権利があるのに、長い歴史の中で、奪われてきたという事実があるということ。
実際に今もそのようなことが起こっているということ。

もし、何かやれることがあるならば、この事実から目をそらさないこと。そして考えていくことなんだと思う。

前に友が「知識と情報は自分を守ってくれる」といったことがふと頭に浮かんだ。
日本にいて、なにげなく暮らしていると気づけないことがたくさんある。
そして物事を一方向からしか見ずに、そのままそれを間に受け止めてしまうこと。(例えば学校で教えてもらったことをうのみにしてしまうこと。)特に私はそうだった。教えられたこと、報道されていることに疑いを持たずに信じる。

これもまた非常に危険なことなんだと考えさせられた。
それらの物事を裏側も、反対側もみていく大切さ。 

警察は市民を守るという認識の一方で、もしかしたら、自分の命を奪うことがあるかもしれないと、黒人の親が自分の子供に教えていた。
子供たちが生きていけるように、大切な命をなくさないために、これもまた、相当に必要でリアルな情報だ。そう教えざる終えない今までの、歴史があったこと。人が人をお金でかっていた時代。

人はみな自由に生きる権利がある。

だけどもし、自分が奴隷制度の時代に奴隷の家族として生まれていたとしたら、ずっと働いていくことが当たり前でそれが生きる道なんだ。みんながそうなんだと思っていたかもしれない。疑いを持つ余地すらなく一生が終わっていたかもしれない。

でも、それが理不尽なことで、あってはならないこと、人はみな平等であり自由であるべきことを知っているから、差別を無くそうという運動も生まれた。知識や情報を得て、じゃあどうしても行けば良いのか考えて行動できる。

今日の朝のニュースでも、この差別をなくすには力で立ち向かうしかないんだという一方、力ではなく違う方法を考えていくことも必要なんだと言い合う黒人2人の討論が流れていた。そして、16歳の子に、今までの世の中は力で対抗しても、差別がなくなることは決してなかった。次の世代は違う方法で差別をなくさなければいけない、考えていってくれ。というメッセージ。

そう、私も考えてもっと色々学ばないといけない。今、書いてきたことも色んな側面の本の一部で、世の中にはたくさんの理不尽なこともおこっている。ここまで書いて、自分が結局なにが言いたいのかうまく表現も出来ず、何が良いのかの結論もでずいるのだが。。とにかく今の気持ちを書いてみた。文章が書けなくても目を逸らさずに考えていきたい。今、私にできること。


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