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企業の採用力を向上させる“採用ブランディング”とは

こんにちは、「青春」と「愛」を軸に、採用マーケティング支援を行なっているHeaRです。

今となっては当たり前になってきた“採用ブランディング”

しかし、ペルソナが曖昧だったり、薄っぺらいコンテンツを発信することによって自社にふさわしい人材を採用できていない企業も多いでしょう。

そこで、今回は採用ブランディングとは、から始まり具体的な施策まで一挙公開します。

採用ブランディングとは

採用において自社を「ブランド化」すること。数多くいる求職者に対して自社に「入社したい!」「この会社好き!」と思ってもらうために、企業の理念やビジョン、社風や入社するメリットなどを発信し、「あの企業は◯◯な魅力がある」というブランドを築いていく活動のことです。
また、ブランディングと同時並行で欠かせないのが、CX(Candidate Experience=候補者体験)。企業が発信するメッセージと候補者とのタッチポイント一つひとつに一貫性を持たせることで、企業としてのブランディングや「この会社って◯◯だな」と印象付けることができ、採用に至らなかった方でも自社のファンにすることが可能となります。

採用ブランディングの目的

採用ブランディングの目的は、「自社が求める人材を獲得すること」です。魅力的なブランドイメージが確立されることで、莫大な採用コストをかけなくても自社とのマッチ度が高い魅力的な人材が自然に集まってくる状態を実現できるでしょう。 しかし、ブランドの認知はじわじわと広がっていくものなので、短期的に目的を達成しようと思いすぎてはいけません。短期間で採用ができる従来の手法も組み合わせながら、長期的な視点でブランディング施策を実行していきましょう。

採用ブランディングを実践するメリット

採用ブランディングを行うことで、下記のメリットがあります。

1. マッチ度が高い候補者を集められる
2. 採用コストを抑えられる
3. 競合企業との獲得競争に巻き込まれにくい
4. 既存社員のエンゲージメントが高まる

1. マッチ度が高い候補者を集められる

単純に認知度や応募が増えるだけでは意味がありません。自社にマッチする人材を獲得できるのが採用ブランディングの強みとなります。

2. 採用コストを抑えられる

企業の実態や雰囲気はなかなか応募者の耳には届きにくいのが実情です。
しかし、しっかりと採用ブランディングを行うことにより、応募者同士の口コミなどで企業情報が広がっていけば、広告費をかけなくとも自然と企業イメージが構築されていく期待が持てます。

弊社の場合、最近最終選考や入社に至った方のほとんどがTwitter経由で、コストをかけずに候補者さんとお会いできています。

3. 競合企業との獲得競争に巻き込まれにくい

競合企業との違いや魅力をしっかり整理し、ブランディングを行っていくことで、競合企業との競争が生まれにくくなります。候補者としては同業にも興味を持つものの、自社とカルチャーマッチした人材であれば、魅力を感じ応募〜入社に至ります。

4. 既存社員のエンゲージメントが高まる、早期退職が減る

採用ブランディングは、企業の実態をある程度理解してもらえることにつながるので、入社後のギャップを抑えることが可能となり、ミスマッチを防ぐことにもつながります。


採用ブランディングの方法

では、実際どのようにやっていけばいいのか方法をご紹介します。

採用ブランディングを行う際、留意しておくべきポイントはしっかりと戦略を練って「計画をする」ことです。どのターゲットに何を伝えるのかといったところをしっかり決めてから、進めていきましょう。

♢企業の魅力を4Pで整理する♢

「人が組織に共感する要素」として、「4つのP」(※1)があるといわれています。

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①Philosophy=理念・目的:組織のビジョン・目的に対する魅力
②Profession=仕事・事業:組織の活動に対する魅力
③People=人材・風土:メンバーと接する事で得られる魅力
④Privilege=特権・待遇:組織に属する事で得られる処遇や特権

ただし、あらゆる企業が、この全てを満足に提供できる訳でもありませんし、提供しなければならないというルールもありません。それぞれの企業には個性や独自の強みがあります。

「うちの会社は給与はあまりよくないけど、福利厚生が整っており、働きやすい環境だ」、「この会社で働いている人たちが素敵だから、この会社で働きたい」という会社もあるでしょう。

大切なのは、求職者がこの4つの中から何を期待しているのか。その期待に応えられるのかが、求職者が自社に魅力を感じるか否かになってきます。

たとえば弊社の場合、「給与水準は平均的で、残業もあったり休日稼働もある」と明記しており、求職者によってはこれを見て、「自分とは合わないな」と思う方もいます。

ただ、このような提示をしても、事業や理念に共感した方は興味を持ってくださり実際入社に至るケースもあります。

実際弊社の魅力に関しては下記を求職者さんにお見せします。

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福利厚生や待遇が魅力ではなく、事業や理念が魅力であることがわかります。

HeaRで使用している4P整理のワークシートもぜひご活用ください!

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(※1)広報会議,企業の魅力をつくる「4P」を意識、今こそ社内活性化に注力
<https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201505/pickup/004950.php>

♢ペルソナを明確にする♢

採用活動をしていると、「応募数が多くないとダメ」という固定観念が頭に刷り込まれていることも多いです。
急いで採用したあまりに、
「ハイスペックだと思ったのに、スキルをイマイチ発揮できていない」
「やる気がある人材と思っていたのに、現場で活躍できていない」といったことが起きてしまいます。
こうした採用時の評価と実務での評価がズレる理由はたくさんありますが、その原因のほとんどは現場のニーズと獲得した人材のミスマッチが原因であるケースが多くあります。

そこで、注目すべきが採用における「ペルソナ設定」です。
狙うべき求職者を理解し、理解したことを組織に共有し、それにマッチするような情報を発信したり、チャネル選定から始まり、コンテンツの見せ方を磨く上で、理想の求職者を明らかにすることは欠かせません。

ペルソナを作成する場合、名前や年齢・性別・住んでいる地域はもちろん、家族構成や生活・行動習慣など、実在する人物のように考えて設定します。

採用におけるペルソナを設定する際の10項目は下記になります。

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具体的なペルソナ設計に関する手順を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
記事:今日から実践できる!採用におけるミスマッチを防ぐ「ペルソナ設定」

また、ペルソナ設定をしていきたい方は、記入例も載ったこちらの資料をご活用ください!

♢オススメはTwitterブランディング♢

基本的にブランディングは長い時間がかかるものですが、長期的な採用や企業の知名度向上にはかなり有用と言われています。

※HeaRで直近、最終面接/採用まで至った候補者さんのほとんどがTwitter経由で弊社に興味を持ってくださった方です。

Twitterブランディングにご興味のある方はこちらの資料をぜひご覧ください。

note:少数チームでも勝てる。1ヶ月で合計3000人フォロワーが増えたTwitterチームブランディングのノウハウ全公開。

♢採用メッセージはキャッチーに!♢

事業内容や理念、価値観から強み、ペルソナがイメージできる言葉が浮かび上がったら、最後にそれを短い文章にまとめます。メッセージは凝った表現を用いずに、目的に沿った内容を分かりやすい言葉で伝える方が重要です。
業界内で他社との差別化を考える必要があるのですが、違いを生み出そうとしすぎて対象となる相手の心に届かなければ意味がありません。ストレートに気持ちを動かすような言葉を使うほうが効果的です。読んですぐに内容が分かるようなキャッチコピーや文章にしていきます。

♢その他ブランディング施策♢

■採用ピッチ資料

採用ブランディングのコンセプトを作成するとなったときに、同時に採用ピッチ資料の作成や見直しをする企業がほとんどです。
企業の魅力を整理して求職者により多くの情報を伝えることで、意欲を高めることができます。
採用ピッチ資料の作成方法はこちらを参考にしてみてください。

■採用広報

採用広報/コンテンツ記事は、採用CX(Canditate Experience)において、重要なタッチポイントになっています。

それなのに、

「〇〇さんの自己紹介をお願いします!」
「入社して一番辛かったことを教えてください!」
「それをどうやって乗り越えましたか?」

といったありきたいな記事は、ブランディング観点でいうと、とてもよろしくありません。

良いコンテンツ、インタビュー記事は、

①読後感がしっかりしている
②ターゲットが明確
③深掘りができている(6W2H+時間軸)
④見出し(タイトル)がイケている
⑤タイトルと本文の期待値調整ができている

採用広報はSNSブランディングと同時で並行して頂きたい施策です。
SNSやnoteを通して候補者との接点を作りながら、自社の魅力をオンライン上でもっと伝えられるように企業の発信力を高めていく必要があります。

まとめ

ブランディングに重要なのは「一貫性」です。
一貫した体験を継続的に提供することで、ブランドイメージが醸成されていき候補者体験も向上していきます。ターゲットとメッセージがちぐはぐになったり、接点ごとに違うイメージを持たれるような対応をしては自社のファンが離れてしまいます。
求職者の心を掴んでいけるような採用ブランディングを行っていきましょう!



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