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【HeaR Inc.】採用課題一斉調査のまとめレポート

 こんにちは、HeaR株式会社の田島彩名です。先日は、HeaR主導で行った採用課題一斉調査にご協力いただきまことにありがとうございました。結果が出揃いましたので、回答をまとめております。急ぎ作ったので、ややデータ軸などが不揃いの部分もありますが、ご容赦くださいませ。

回答企業のデータ

 今回のアンケートに参加してくださったのは92社。様々な業界の人事の方にご協力をいただきました。今回は、業界別ではなく会社規模(社員規模)で分けて集計をしています。

◆従業員規模

100人以上:40%
50-100人:19%
20-50人:20%
5-10人:4%
1-5人:5%

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◆採用業種について

 従業員規模別にグラフを作成しました。緑のグラフが「該当する職種を採用している」、ブルーの折れ線グラフが「採用が難しい」と感じている割合です。

 縦軸は全てパーセンテージで表示されています。

マーケティング:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:42%(17%)
50-100人:41%(35%)
20-50人:39%(22%)
1-20人:31%(6%)

 全従業員規模の会社で一定の需要のあるマーケティング。もっとも採用に苦戦していると答えたのは50-100人の集合で、会社規模的の特色がみて取れる。
カスタマーサクセス・サポート:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:25%(2%)
50-100人:30%(11%)
20-50人:16%(0%)
1-20人:31%(0%)

 厳密にいうとカスタマーサクセス/サポート職は内容が一定程度異なるが、住み分けを明示している会社ばかりではないので統合して集計した。

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インサイドセールス:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:22%(2.5%)
50-100人:35%(11.7%)
20-50人:27%(5.5%)
1-20人:31%(18.7%)

 全体的にフィールドセールスよりもインサイドセールスの方が需要が少ないようです。事業規模範囲では、小さい会社が比較的インサイドセールスの採用に苦労を感じているとのことでした。
フィールドセールス:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:57%(15%)
50-100人:64%(47%)
20-50人:61%(27%)
1-20人:50%(18.7%)

全ての事業規模で需要の高いフィールドセールス。比較的採用しやすいと回答した会社が多いですが、50-100人規模で事業をさらに拡大していくフェーズで大量採用が必要になる場合、困難を感じている会社が多いようです。

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デザイナー:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:42.5%(20%)
50-100人:35.3%(11.7%)
20-50人:44.4%(16.7%)
1-20人:18.8%(6.2%)

全体的にニーズは高かったものの、スタートアップや小規模フェーズではデザイナーを直接募集せず、デザイン業務は業務委託や外注で行うというケースも多くみられました。
エンジニア:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:72.5%(60%)
50-100人:52.9%(58.8%)
20-50人:77.8%(44.4%)
1-20人:25%(12.5%)

全職種の中でもっともニーズが高く、採用も難しいという意見が多かったエンジニア。市場価値も高く優秀なエンジニアはリファラルなどで採用を決めていくので、難しさを感じている会社が多いようです。

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人事:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:30%(15%)
50-100人:29.4%(11%)
20-50人:22.2%(5%)
1-20人:2%(0%)

スタートアップでは人事の採用はほとんど行なっていないという結果に。採用難易度はそこまで高くないようですが、規模が大きくなるごとに質の高い人事の採用が難しいと感じている会社がみられました。
広報:採用している割合(全体から採用が難しいと感じている割合)
100人以上:27.5%(5%)
50-100人:35.3%(11.7%)
20-50人:11.1%(0%)
1-20人:6.3%(6.2%)

広報も全体的に採用難易度は低いようです。50〜100名程度の会社がもっとも広報の積極的でした。拡大フェーズの時の広報に力を入れる企業の流行の現れと分析できます。

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◆採用のために取り組んでいること

採用のために各社が取り組んでいることをまとめました。他フェーズと比較できるように棒グラフと折れ線グラフを用いています。

全体的にリファラル採用への注目度が非常に高く、取り組んでいる会社も多かったのが特徴的でした。それ以外にも、SNSや広告などの企業広報の活動にも多く票が集まっています。

会社規模が大きくなるにつれ、多くのことに取り組んでいます。逆に中小・スタートアップでは、お金のかからない採用広報活動に力を入れている企業が多いようでした。

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◆採用について関心のあること

採用について関心のあることに関する調査です。全体的に、従来型の公募求人媒体やエージェントに比べ、会社の魅力を適切に伝える方法を模索している潮流が見受けられます。

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◆CXの認知度

最後に、CX(=候補者体験)というワードへの認知度を会社規模ごとに調べました。

青:考え方を知っていて導入済み
緑:考え方を知っていて導入を検討中
黄:考え方は知っている
赤:あまりよく知らない
紫:聞いたことがない

全体的な分布として大きな差はありませんでした。なんらかの形で聞いたことがあるという会社が増えてきているものの、実際に導入する・導入を検討していると回答した企業はまだ少なく、候補者体験に対する注目度の高さと今後の動きに関心が集まります。

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◆レポートの総括

多くの企業にご協力いただき本当にありがとうございました!全体的に採用に対する関心の高さが伺える良い調査となりました。

今回の調査で、採用への関心が従来型のものからより、会社の魅力に着目し発信していくことへの注目が集まっていることがわかりました。

全体でみてみると、関心のある採用手法やトレーニングは以下のような順位になりました。

1位:採用コンテンツ作成(49.4%)
2位:会社カルチャーの定義(47.2%)
3位:面接官のトレーニング(40.4%)
4位:候補者体験向上(39.3%)
5位:採用ピッチ資料作成(32.6%)

今後は、会社の魅力を適切に発信し、候補者の体験を向上させていくことのできる会社が採用市場において勝っていきます。

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みなさま、ご協力いただきありがとうございました!

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