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健康経営7つのステップ : はじめに

■ はじめに

皆さんこんにちは、健康マネジメントスクールの水野雅浩です。このコラム『健康経営7つのステップ』では、今までに私が担当した100社を超える企業の健康経営の「導入」と「定着」における課題や成功事例などを具体的な事例とともに、順を追ってご紹介してまいります。

■ 3人の読者のために書きました

現在、新聞やビジネス雑誌では見ない日がないキーワード「健康経営」。 あなたの会社では、すでに健康経営に取り組んでいらっしゃる会社でしょうか。今回の健康経営7つのステップは、3人の方を読者対象として下記勧めていきます。

1人目は、もうすでに健康経営に取り組み、成功している方です。すでに取り組んでいる企業においては、本書では他社の健康経営の取り組みをアーカイブのように事例を掲載しています。きっと、さらに御社の健康経営を発展させていくうえでお役に立てることでしょう。

2人目は、これから健康経営に取り組もうと準備をされている方もいるかもしれません。健康経営をは、経済産業省が旗を振り*年に始まって*年が経ちます。この試行錯の期間の中で押さえるべきステップが見えてきました。導入してから定着までのステップをご紹介します。

3人目は、健康経営に取り組んでみたけれど、社員の満足度は上がらない、手ごたえが感じられない。これを健康経営と呼んでよいのだろうか?そんな不安を感じているかもしれません。しかし、ご安心ください。実は、健康経営はまだスタートしたばかり。なぜ、手ごたえが感じられないのか。より社員の満足度が高まる事例をお伝えします。

本書では、健康経営を推進する実務者のお役に立てるような本を目指しました。その中でも手続き的な側面ではなく、どのように導入し定着させて行けば良いのかという経営者、人事・総務担当者が最も悩んでいる「コミュニケーション設計」に重きを置いています。

■ 自己紹介

私は、「健康を企業文化に」をテーマに健康経営アドバイザーとして企業、行政、大学、時には海外でも講演や研修をしています。主なテーマは健康経営の導入と定着です。

本書を書こうと思った理由は2つあります。1つは、「序章」でもかいたように、中央官庁ですら(だからこそ、かもしれませんが)、働く社員の健康を犠牲にした働き方がいまだに残っているから。私が30代に会社に泊まり込みながら仕事をしていた時には目の前の仕事に情熱を持って取り組み家庭を顧みずある意味、盲目的になっていました。しかし、子供を2人を持つ夫婦が23時まで働く姿を見て、これはまずい、と思ったことがきっかけです。

もう一つは、健康経営アドバイザーとして多くの企業のコンサルティングで健康経営を推進する担当者の話を聞くなかで課題が浮き彫りになってきたからです。健康経営に取り組んでみたものの、なかなかうまくいかない。もしくは、企業としては健康経営アワードなども取得して「経営者は」満足しているのですが、実際の社員の声を聴くと、しらけてしまっている。もしくは、それほど、手ごたえを感じていないという現状を多数見てきたからです。

この2つのギャップを解消するために、私が日々、健康経営の導入と定着を支援している企業の事例をアーカイブとして残していくことにしました。※企業名は伏せてご紹介してまいります。


■ 時代は変わった、私たちは変われているか?

今まで日本は「24時間働けますか?」というCMが象徴していたように、経済成長を推し進めるために健康を後回しにしてきました。表向き、社員は、会社の財産、人財という言葉が使われていたものの、健康管理は個人の責任。ついてこれる奴だけ、ついてこい型スタイルでした。少なからず、人が辞めたとしてもまた採用すればよい、という暗黙の了解があったのも事実でしょう。

しかし、これからは、違います。経済が成長期から、成熟期に時代が以降し、人口が激減していく中で、社員は取り返しの効かない資産になりつつあります。その社員の土台となる健康マネジメントは、企業のマネジメント範囲となる時代へと移行しました。資産に投資をしながら個人の成長と企業の成長を追い求めていく時代に入りました。

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【プロフィール】

ビジネスマンの健康マネジメントスクール代表。予防医学の専門家。健康経営アドバイザ-。著書「グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣」はアマゾン総合1位に。介護サービスに10年間携わり、人の「老い」と向き合う。その後の香港勤務時代では香港のエグゼクティブ達が日々コンディションを整え仕事の成果を上げる姿を見て、日本のサラリーマンとの違いを痛感。香港で100人を超える香港のビジネスマン達に健康習慣を取材、また予防医学を体系的に学ぶ。日本のビジネスマンの生活スタイルに最適化した健康習慣を構築。各種ビジネス誌、医療誌で注目される。企業、行政、大学の講演会・講義では分かりやすくすぐに実践できる内容と高い評価を得ている。現在は、「健康を企業文化に」の理念のもと①健康経営の導入支援 ②健康マネジメント(食事・睡眠・運動・ストレスケア)の企業研修を行っている

http://www.healthylifepj.com/

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