Booster3 :睡眠力を上げて、抵抗力を上げる

「で、でかい!!」

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福岡市内から来るまで30分程離れた山の中に眠る、ブロンズ像としては、世界一の大きさを誇る涅槃像を見てきました。思わずのけぞって叫んでしまう大きさの涅槃像。
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脇のあたりから胎内に入れて、中には、八十八枚のタイルが敷き詰めてありました。それを一歩一歩踏むごとに四国の八十八ヶ所のお遍路巡りをしたのと同じご利益があるのだとか。こんなに簡単にご利益があってはと逆に恐縮してしまいます。いつか、四国のお遍路巡りに行きたいものです。

さて、巨大涅槃像の穏やかな寝顔?を見て今回は睡眠力をテーマにお伝えしたいと思います。

今の時期に気になるのが、コロナウイルス。今できることとしては、うがい、手洗い、マスクに加えて、抵抗力をあげること。抵抗力を上げるには、睡眠力を上げる必要があります。

睡眠力があがると、飛行機が離陸するようにスーッと眠りにつき、翌朝は、子犬のように目がぱっちりと起きることが出来ます。当然、風邪はひきにくくなりますし、日中も頭が冴えてるので仕事がサクサク進む。いい事だらけです。

睡眠力を構成するものとは?

では、睡眠力を上げるには何をすればよいのでしょうか?まず、睡眠力の構成要素は2つ。

1つは十分な時間。

経済協力開発機構(OECD)の統計(Gender Data Portal 2019)によると、平均睡眠時間は、米国528分、英国508分、フランス513分など500分を超える国が多かったのに対し、日本は442分と最短水準。これでは体と心のリカバリーが出来ません。仕事と健康への投資と考え、24時間のうち、睡眠時間は7時間半は天引きしておいてください。
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2つ目は、質。
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ピッツバーグ睡眠質問表にもあるように、入眠時間。つまり、寝床に入ってからスムーズにスーッと眠りにつけることが重要です。睡眠の質を決めるのは寝入りばなの90分がどれだけ深く眠れるかにかかっています。この寝入りばなにすべてをかけるよう準備をしてほしと思います。

睡眠力を上げるためには?

では、睡眠力を上げるには、どうすればよいのでしょうか?ポイントは事前に体温を上げておくこと。そして眠る時には、体温がスーッと下がっていくのに合わせて眠気もやってくるからです。

つまり体温のマネジメントが睡眠の質を作用するわけです。

では、どうすればよいのか。

効果的なことは2つ。

1つ目は、お風呂にゆっくりと浸かること。

40度のぬる湯に20分ほど浸かることで体温が高くなるだけでなく、免疫力が高まり、抵抗力が増えることもあり一石二鳥。

2つ目は、寝る前のストレッチ。

テレビを見ながらでも結構です。前屈や体側など、1動作を30秒ほど時間をかけてゆっくりと筋肉の繊維を一本一本伸ばしていくイメージです。

すると長年同じ姿勢をとっていることでこわばっていた筋肉がすっとゆるんでいきます。まるで枯れ果てた水田に水が流れ込むがごとく、血流がよくなり体がポカポカしてくるのがわかるはずです。

私は法人研修を行っているため、全国各地を飛び回る仕事をしています。必然的にホテルを使うことがあり、時には、自宅の寝具とは異なり、気持ちの良い睡眠を取れるかな?と不安を感じることも少なくありません。しかし、睡眠の質を下げてしまっては、翌朝の仕事のパフォーマンスが下がります。どうすればよいのか…。同じ悩みを持つビジネスパーソンも多いことでしょう。

そんなときこそと、たった20分、されど20分。

騙されたと思って20分の入浴と、20分の睡眠前のストレッチをやってみてください。ぐっすり眠れるとはこれほど快適なことなのか、と感動するはずです。

コロナウイルスは全世界を震撼させ、公衆衛生を考える機会となりました。私達も、これをきっかけにうがい、手洗い、マスクに加えて、日頃から抵抗力を上げる、睡眠力を上げるきっかけにしていきましょう。

睡眠力のマネジメントは、抵抗力だけでなく、翌日の活力も集中力も上げてくれるはずですから。

健康マネジメントスクール

水野雅浩

プロフィール

ビジネスマンの健康マネジメントスクール代表。予防医学の専門家。健康経営アドバイザ-。著書「グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣」はアマゾン総合1位に。介護サービスに10年間携わり、人の「老い」と向き合う。その後の香港勤務時代では香港のエグゼクティブ達が日々コンディションを整え仕事の成果を上げる姿を見て、日本のサラリーマンとの違いを痛感。香港で100人を超える香港のビジネスマン達に健康習慣を取材、また予防医学を体系的に学ぶ。日本のビジネスマンの生活スタイルに最適化した健康習慣を構築。各種ビジネス誌、医療誌で注目される。企業、行政、大学の講演会・講義では分かりやすくすぐに実践できる内容と高い評価を得ている。現在は、「健康を企業文化に」の理念のもと①健康経営の導入支援 ②健康マネジメント(食事・睡眠・運動・ストレスケア)の企業研修を行っている。


著作


「稼げる男」と「稼げない男」の健康マネジメント (明日香出版)
「太らない」「疲れない」21の習慣(飛鳥出版)
「太らない」「疲れない」7つの習慣(ヘルシーライフマネジメント出版)


研修

① ■ グローバルで勝つ!仕事のパフォーマンスを上げる健康マネジメント
海外での勤務経験を通じて見えてきたのは、健康マネジメントを実践して仕事のパフォーマンスを上げるグローバルで活躍するビジネスパーソン達でした。6,000人のビジネスパーソンの健康マネジメントを支援してきた多忙なビジネスパーソンでも実践できる健康マネジメントの考え方と具体的なノウハウをお伝えします。
② ■ 「健康を企業文化に」 健康経営の導入と定着への7つのステップ
人口減、少子高齢化を迎える日本では、社員が健康で長く働ける職場づくりが成長の鍵を握ります。健康経営はこれからの経営戦略の中心となります。しかし、そもそも健康経営の導入がうまく行っていない会社や、導入したものの定着していない企業が多く存在ます。100社以上の健康経営を支援してきた中で見えてきた、「健康を企業文化に」定着させるための、7つのステップをご紹介します。

研修実績

【企業】富士通株式会社、東レ株式会社、株式会社麻生グループ、株式会社中外製薬、アクサ生命保険株式会社、三菱商事株式会社、JR西日本グループ、株式会社大日本印刷、大塚製薬株式会社、ネスレ日本株式会社、北日本銀行、鳥取銀行、日本海新聞社、岩手日日新聞社、京都ホテルオークラ、税理士法人中央総合会計事務所、など多数
【労働組合】全トヨタ労働組合連合会(119社)、豊田自動織機労働組合
【行政】鳥取県、宮崎県、福岡県、岩手県
【役所】台湾大使館


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