見出し画像

【双子育て6】何の余裕もない

妊娠中は、産後も数ヶ月すれば少しずつ仕事復帰したい。仕事関係の通信教育も変わらず続けたい。引っ越しも予定しているけど、産後すぐでないし、荷造りもどうにかなるだろう――そんな風に思っていた。

しかし、産後の今――現実を思い知らされている。
何事もどうにもならない。
毎日、どうにか睡眠時間を確保するのがやっと(というか、必要量を確保できているとはとても思えない)。
本当に毎日、授乳してオムツ替え、上の娘の相手をし、どうにか食事して入浴というかシャワーし(正直、ずっと家だし、パスする日もある)トイレに行って生きている。それだけで1日がよくわからないまま過ぎていく。

退院直後はあれもしたい、これもしたいという欲がまだあった。
「どうにか双子を寝かしつけて、パソコンを開くぞ!」と思い、実際にパソコンの電源をつけたはいいものの、5分後にすぐどっちかが泣き出して、パソコンは一旦スリープ。
「もう、パソコンできないし、早く寝てよ!」とイライラしただけで結局、その日1日パソコンを触る余裕なんてなく、夜になってシャットダウンするのみ。
そんなことが2、3回続いて、もはやパソコンを開いて何かしようなんて気は失せた。

まして、通信教育なんてある程度まとまった時間を使って作品を書かないといけないのに、まったく考える時間すらなく……これは無理だとあきらめて、期間延長をお願いした。

もう余計なことは考えない。あれをしたい。これをするぞなんて考えるから、実際にできなくてイライラするんだ。
最初から何もしなくていい。双子のことだけ考えればいいと思えば、苛立ちも最初から生まれない。

正直、授乳していてたまーに「私って今、一体何のために生きているんだろう?」と漠然と思うことがある。
双子を生かすためである。
上の娘を生かすためである。――以上。

しばらくはそんな人生だと、割りきるしかない。
だから、もう深くは考えない。
今はただ、「とりあえず生後3ヶ月!」だ。
いろんな人に言われる。3ヶ月経てば、ある程度まとまって眠ってくれるようになるし、オムツ替えの回数も減るし、少しは楽になると。

もはや、それを唱えるのみ。あとのことは何も考えない。
そりゃ、ぼんやりと「おしゃれカフェでケーキやパフェを食べて、ボーッとしたいな(一人で)」とは思うけど、今、百貨店や商業施設は閉まってるし!
私がどういう状況であれ、叶わない夢だ。

今はただ「ヤマザキのケーキ、美味しい!」と真夜中に味わっている(授乳中でいくらでもお腹が空いて、そして太らないから)。

お読みくださってありがとうございます!