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ひとり息子のこと。

人は自分の中の核心にたどりついたときには言葉が出なくなる。

そして嗚咽にも似た胸の底からの込み上げるような涙が流れてくる。

今年で個人セッションをはじめてから6年が経つけれど、
その間、幾度となくその光景を見てきた。

私自身もそのような経験を重ねて、
ひとつひとつ自分を覆い尽くしていたものを脱ぎ捨てていき、
その回数を重ねるごとに自分の本音が身近になっていった。

それでも、自分の中の感情や想いが、
本音なのか表層のものに過ぎないのか、
それを見分けられるようになったのはここ最近のこと。

色々と頭の中でぐるぐる回るとき。
それは思考であって自分の本音、確信ではない。

「何だかもやもやする感じ。」
「なんかざわざわする。」
そこを丁寧に掘っていってあげると色んな自分を発見する。
さらに掘っていくと宝物のような核の声に辿りつく。

それは1人1人にとって宝物だ。

これまでを紐解くことで、これからを創造していく力が自分に戻ってくる。

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大切に成長を見守ってきたひとり息子が、その宝物を見付けた。

自分が納得した道にしか進めないという不器用な息子にとって、
その宝物に辿り着けない日々はどんなに心細く不安だったかもしれない。

みんなが先へ歩いていく。

そんな中、なにも選ぶことができずに立ち止まっていたかのように見えた毎日だった。
私も母として不安を抱きながらも、それでも、
息子には、自分の人生を自分の足で自分の思ったように歩いていく力があるんだと信じてきた。


ある日、息子から話があると言われた。

息子はひとつひとつ言葉を選んで話してくれたけれど、それは言葉にならなかった。
その様子を見て、ああ、やっと、自分の核心に辿り着けたんだなと分かった。


息子は心を突き動かされるものに出会い、
核心とともに、自分の進む道を決めた。


親である私が指し示したものは何もなかった。


本当に良かった。


色んな痛みを経験してきた息子。

その痛みがあるからこそ、誰かの光になるという道を決めることができたのだと思う。

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子育てが終わったなと思った。
新しい魂に私が教えられることはそんなに多くはない。
一緒に歩いてきた19年間はあっという間だった。


私は19年間、息子を産んだ以外に何もしてあげることはできなかったけれど、
ふたつだけやってきたことがある。

ひとつめは、心から愛していると伝えること。

ふたつめは、大人になることは、すごく楽しくて面白いことなのだとお手本を示すこと。

伝わっていればいいなと思う。

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今まで息子を見守ってくれた全ての存在に改めて感謝します。


後日談として息子から聞いた話。

中学3年生だか高校1年生だかの頃に、自分はどんな道へ進むのかと思った時に、
今回選んだ進路のキーワードが浮かんできたらしい。
その時は、何の興味も関連もなく不思議に思っていたけれど・・・
とのこと。
やっぱり、なんの根拠はなくとも直感って大事・・・!


新しい風の時代がはじまった。

何を創造するのかは私たち次第の時代に、どんなことが起きるのか。とても楽しみです。









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好きなのは、絵を描くこと、音楽、海、いい匂い。フカフカの布団。ネコ。