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心理カウンセリングの誕生はいつ?

現在日本でも定着してきている、心理カウンセリングNLPのコーチング等の土台となる基礎的なカウンセリングはいつから始まったのでしょうか?

今回はカウンセリングの歴史の骨組みについて私なりに少し迫っていきたいと思います。

【カウンセリングの誕生】
カウンセリングの始まりは、 1908年頃のアメリカの職業進路のガイダンスで行われた面接からだった様です。 職業指導から知能測定、やがて精神衛生という流れを経て今日のカウンセリングが形成されました。

カウンセリングの起こりは1908年ボストンの職業局でフランクパーソンズというアメリカ人が行った進路ガイダンス運動だった事が始まりとされています。
その後、知能検査を使った個人差を測るカウンセリングが発展し、その後精神衛生カウンセリングが流行り1930年代頃から現在のカウンセリングと同じ色合いを帯びていく事になります。
その後様々な心理療法が生まれたが現在のカウンセリングに最も影響を及ぼしているのはロジャーズではないでしょうか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA


彼は医師が患者に助言を与えるというカウンセリングの医学モデルベースを否定し、心理学カウンセリングモデルという言葉を用いました。
そして悩みを抱えた人を【クライアント】と呼び問題解決の在り方をクライエントに移す。このクライアント中心療法が昨今のカウンセリングの主流となっています。


心理カウンセリングと定義されて、100年くらいの年月が経っていても、このロジャーズの来談者中心療法は今もなおベーシックなカウンセリングとしてカウンセリングの現場で生かされています。
100年近く応用されてきた心理学は、人間は自分自身の内側との対話で人生の今を把握し、新しい一歩を踏み出せるという積み重ねをしてきた。この歴史は私達人間にとって力強い励ましのエールにも聴こえる歴史ではないでしょうか。

私は心理カウンセラーはそのガイド役をする立場だと考えています。ガイディングという立場は私自身も普段からカウンセリングを行う際にとても大切にしている部分です。
これがベストという考え方は難しく、カウンセラーの安易な思い込みは危険です。やはり、カウンセラーの個性や好みクライエントの悩みの状態、個性が結局のところ大きく影響するので、善し悪しは一概には言えないと思います。


【ロジャーズの来談者中心療法
精神分析(無意識を重視して思い付いたことを話す)と行動療法(例えば恐怖の対象物に徐々に近付き克服していく)は長い間、心理療法として用いられてきましたが、それに次ぐ第三の勢力はロジャーズの来談者中心療法です。
来談者中心療法は人は自分の問題を自分で解決する力を持っている。とし、カウンセラーの役割は治療ではなくクライエントに寄り添い自己治癒力を引き出すこととしました。ちなみにクライエントとは来談者のこと来談者中心療法においては来談者=患者ではないという考え方の表れですね。

【カウンセラーの基本的な姿勢】

1、【自己一致】
あるがままの自分。 自らの経験とそうであるべきと感じる自己概念が無理なく一致していることを言います。カウンセラーが自己一致して初めてクライエントも不一致から自己一致の状態へと変化していけるとされています。

2、【無条件の肯定的受容】
クライエントを一人の人間として認め、ポジティブな面もネガティブな面も受け止める。それによりクライアントは安心して今の自分の心を見つめ直すことができます。

3、【共感的理解】
カウンセラーがクライアントの体験や悩みをあたかも自分のことであるかのように理解するように努めることです。同情や共感とは区別されて、あたかもという第三者的視点が重要視されます。


この様な歴史を経て今日のベーシックなカウンセリング技法は成立しています。心の反応は心の個性によって、一人一人違いますよね。カウンセリングの技法も多様性があってこそ、カウンセリングの現場で効果を発揮していくのだなと改めて感じます。
私達は生身の身体を持ち、心も生きているのでそもそも療法に当てはめるのではなくて、心理療法が一人一人の心に合わせていかなくては、本末転倒です。療法ありきではなくて心ありきです。

そうして技法よりもっとも大切な事は、カウンセラーとクライエントの心と心の信頼関係だと思います。

カウンセリングの歴史を私なりにですが、今回は少し掘り下げてみました。
皆さんは心理カウンセラーや、心理カウンセリングに対してどの様なイメージをお持ちでしょうか?

心理学やカウンセリングに興味はあるけど難しい、怖い等思っていた方には「意外にも身近に心理学が存在しているのかなぁ」とか「自分でも少し学んでみよう」とか、心理学に対して良いイメージを持っていただければと思い書いてみました。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございます!
ではまたお逢いしましょう(^-^)/

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