「防衛機制とは?」◆HSPさんにもおススメです◎心を守る機能の防衛機制をくわしく紹介します◆
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「防衛機制」◆心を守る機能の防衛機制についてくわしく解説◆についてお話していきますね。
あなたは次のような行動をとったりしませんか?
「スポーツは苦手だから得意な美術をがんばろう」
「気づくと憧れの芸能人と同じ服装をしていた」
「実は相手の一言で傷付いていたけど笑っている自分がいた」
このような経験は誰でもしたことはあるのではないでしょうか。
今回は自分自身の心を守る働きがある防衛機制について知っていけるお話をしていきたいと思います。
1.「防衛機制」とは?
◆防衛機制◆
「心が傷つかないように自分で自分を守ろうとするメカニズム」
元々は防衛機制の概念はオーストリアの精神科医ジークムント・フロイトのヒステリー研究から考えられたものであり、後に彼の娘のアンナ・フロイトが、父の研究を元に、児童精神分析の研究の中で整理した概念です。
「防衛機制」とは心が傷つかないように自分で自分を守ろうとするメカニズムのことを指します。
心や体の症状が出るのを避けようとして感情を、別の形に変えたり、または無意識の中に押し込めていくというような働き、そのような心の反応をさします。
人は心の問題を別の行動に変えて安定しようとすることがあります。
「欲求不満」や「葛藤」の状態が長く続いてストレスがとても強くなったとき、人の心は自分が精神的に不安定な状態になってしまうのを避けようとします。
そのような防衛的な働きによって、思考力や行動力を変化させるということがあります。
心理学の世界ではこれを「防衛機制」と言います。
防衛機制は、怒り悲しみなどの感情を意識から追い出したり、違うものに置き換えたりする心の応急処置のようなものと考えることができます。
これによってその人自身の「自我」というものの崩壊を防いでいると考えることができます。
防衛機制には自分を守るだけでなくて現実に適応するために役立っているというような側面もあります。
2.「防衛機制の種類」とは?
防衛機制には現れる言動とか行動によって様々なタイプがあって約12種類ほどに分類されていたりします。
◆防衛機制の種類◆
①「否認」
不快で苦痛と感じるものを見なかったり聴かないようにする
②「退行」
幼い口調とかわがままな態度をとって幼い頃の自分に戻り欲求を叶えようとする
③「隔離」
嫌なものは切り離して心に入れないようにする防衛
④「抑圧」
嫌なもの不快なものが意識に現れないように押さえてしまうこと
⑤「合理化」
叶わない願望に対して理由をこじつけて正当化したり自分に言い聞かせたりすること
⑥「同一視」
有名人の服装を真似たりとか自分にはない能力・容姿持っている人に自分を重ねること
⑦「逃避」
現実の失敗や苦しみから逃れるため目の前のことを後回しにして別の行動をとる
⑧「昇華」
思い通りにいかない気持ちを芸術やスポーツに打ち込んで忘れようとしたりする
⑨「反動形成」
顔で笑って心で泣くというようなことで心で思うことと表現するものを逆にしてしまう
⑩「代償」
本来の目的が達成困難な時に代わりの満足を与えてくれる別の目標に向かうこと
⑪「補償」
自分の心身のことに関して劣等感の克服のために他の特徴を伸ばして他人に勝るという欲求を満足させること
⑫「知性化」
感情や痛みを難解な専門用語を延々と語るなどして、情緒から切り離す
①「否認」
不快で苦痛と感じるものを見なかったり聴かないようにする。強いストレスから逃れようとする。
②「退行」
幼い口調とかわがままな態度をとって幼い頃の自分に戻り欲求を叶えようとする。心地よい状態へ戻り安心感を得る。
③「隔離」
嫌なものは切り離して心に入れないようにする防衛反応。
④「抑圧」
嫌なもの不快なものが意識に現れないように押さえてしまうこと。職場の嫌いな人が夢の中に出てきたりする。
⑤「合理化」
叶わない願望に対して理由をこじつけて正当化したり自分に言い聞かせたりすること。イソップ童話の「すっぱい葡萄」の話が有名。
⑥「同一視」
有名人の服装を真似たりとか自分にはない能力、容姿を持っている人に自分を重ねること。芸能人の模倣など。
⑦「逃避」
現実の失敗や苦しみから逃れるため目の前のことを後回しにして別の行動をとること。
⑧「昇華」
思い通りにいかない気持ちや欲求を芸術やスポーツに打ち込んで価値を実現したりすること。失恋や辛い過去を小説にしたりすること。
⑨「反動形成」
顔で笑って心で泣くというようなことで心で思うことと表現するものを逆にしてしまう。
⑩「代償」
本来の目的が達成困難な時に代わりの満足を与えてくれる別の目標に向かうこと。A案がだめならB案を通ること。
⑪「補償」
自分の心身の劣等感の克服のために他の特徴を伸ばして他人に勝るという欲求を満足させること。勉強が苦手でもスポーツで頑張ることなど。
⑫「知性化」
感情や痛みを難解な専門用語を延々と語るなどして、情緒から切り離す。
理屈でなんとかおちつかせようとすること。
3.「防衛機制の影響」とは?
防衛機制が強くなりすぎると心の病に陥ることもあります。
防衛機制は心が傷つかないために働くもので、私達にはなくてはならない機能です。
うまく働いていれば心の健康を保つことができますが、反応の仕方が過剰に強かったり、または特定の防衛に頼り過ぎてしまったりするとその人の主体性というものが失われていって、さらに問題を起こすということがあります。
例えば、職場の上司に傷つくことを言われても、心ではショックを受けていますが、そのように感じないために笑顔で対応していたりする「反動形成」などです。
反動形成はショックとか悲しみというものを心の中に閉じ込めて表向きは明るく振る舞ってしまい、抑圧された感情がストレスとなっては心身症に発展していくという恐れもあります。
私達は無意識的にこの防衛機制を働かせています。
このことから、ある一定の防衛機制を習慣的に行っている可能性もあります。
そのことで、振り回されてしまっていることが原因で何らかの問題となって本人も気づかない内に表面化してくることもあります。
4.「防衛機制との上手な付き合い方」とは?
◆防衛機制との付き合い方◆
①自分の偏った防衛機制を認識する
②「今ここ」の自分の気持ちに気づく
③休息をとり身体感覚に意識を向ける
①自分の偏った防衛機制を認識する
防衛機制が働いている瞬間の自分に気づいていくことです。
忙しい毎日の中では気づきにくいこともあります。
例えば、いつも無理して笑っていて、内心はとても疲れているといった反動形成を繰り返していることが原因で心身の不調を感じているかもしれません。
自分の行動や言動は本当にそのようなことを表現したかったのか?と一度振り返ってみることです。
②「今ここ」の自分の気持ちに気づく
今ここを意識するにはマインドフルネスは効果的です。
マインドフルネスは「今ここ」に意識を向けることができます。
「私は本当はこんなことを感じていた」
「伝えたい本心はこうだった」
「こんな痛みを感じていたのかもしれない」
など、マインドフルを通じて自分の感じたことや気づきに注目することができます。ただ、焦らずゆっくりとそのようにしていくことが大切です。
③休息をとり身体感覚に意識を向ける
まずは休息をとってみることも大切です。
ゆっくりベットに横になり、身体の内側へ意識を向けていきます。
悲しみや怒りを心の中に閉じ込めて、抑圧された感情がストレスとなり、身体の痛みとして出てきていることもあります。
意識的に休息する時間をとり、身体を労わるようにすることで安心できます。
5.まとめ
今回は自分自身の心を守る働きがある防衛機制についてお話しました。
「防衛機制」とは心が傷つかないように自分で自分を守ろうとするメカニズムのことで、とても大切な機能です。
ただ、その機能が過剰に働いてしまうときに、私達の心身に何らかの影響をおよぼして、生活を困難にさせている原因にもなりうる側面もあります。
無意識的に起こる防衛機制とうまく付き合っていくように、自分自身の身体や心に意識を向けていくことを日頃から心がけていくと良いかもしれません。
今回は「防衛機制」◆心を守る機能の防衛機制についてくわしく解説◆についてお話しました。
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