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久々にバラエティに富んだ生豆が届いた

というわけで、前回買ったコロンビアの15 kgの豆を消費しつくし、生豆ダイレクトから豆が届いたので紹介したい。リストのうち「これから飲んで」というリクエストがあったらどうぞ。

ラインナップ

ニカラグア ペラルタ農園ハニー
パルプドナチュラルでやや赤みがかっている。中粒だがスクリーンが揃っており、ピーペリーが多少あり、ミューシレージの残り具合にムラがあるが、ハンドピックを始めて10%ほどで全く取り除く必要がないという結論に達した。今回届いた豆の中では、生豆の見た目は一番良い。味はどうなるか。お買い得度ではこれが一番高そう。なお生豆ダイレクトでは「ベラルタ農園」になっているが正しくは「ペラルタ農園」である。

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ベトナム ダラット アラビカ S18(エバーグリーン)
ウォッシュド。スクリーン18でそろえているため比較的大粒。扁平で鞍型に湾曲した豆が多い。ハンドピックしてみたところ、黒カビのついた豆が数える程度あった。また、割れ豆と貝殻豆はやや多い。ピーベリーもわずかにある。選別の仕方が想像がつきやすい。ハンドピックは一応したが、しなくても飲めるだろう。

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グアテマラSHB
ウォッシュド。久々に買ったグアテマラ産のコモディティ豆。黒豆・発行豆や虫食い部分からのカビ豆が散見され、割れ豆も破片からカビているものが多々あった。未熟豆も多め。ハンドピックの結果、5%程度を捨てた。加えてスクリーンがそろっておらずピーベリーも一定比率あるが、これは我慢する。これの処理のためにスクリーンが欲しくなる。

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エチオピア グジG3ゲイシャ
おそらくナチュラルで明瞭に赤い。今回この業者で買った理由はこれを扱っていたから。エチオピアということで欠点豆が大量にあることも覚悟していたが、割れ豆や貝殻豆はほぼなく、ピーペリーが多く、スクリーンがそろっていない程度に見える。ハンドピックはほぼ不要でエチオピアのG3としては格段に良質。※写真は大きめに映りすぎかも

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パプアニューギニア キンデン ピーベリー2016
ウォッシュド。比較的大粒のピーベリー。これを買った理由は、2016年のニューギニアキンデンをニュークロップで飲んだことがあるからであり、オールドクロップでの変化を体感したいからである。ピーベリーに似た大きさの割れ豆が多いほか、ミューシレージがとり切れていないことを原因とする過発酵豆が散見された。結局ハンドピックせざるを得ず、全体の2%程度を捨て、小石が一粒あった。

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ルワンダ ピーベリー2018
ウォッシュド。小粒だがほぼすべてピーベリー。ミューシレージがとり切れていないことを原因とする過発酵豆が数える程度あったが、ハンドピックしなくても飲用に堪える。ルワンダがどの程度フルーティか知りたかったというのがこれを買った動機で、ケニアと同じくステーションに集める方向性なので、私のように最高品質は求めておらずハンドピックしない、手間のコストパフォーマンスを追求する消費者として好ましいかを見る。

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コンゴ ミノヴァ
ウォッシュド。地理的にもルワンダとの国境線沿いで、フルーティでルワンダ同様の集荷後選別式らしいが、戦乱が長いせいかまだ安定しないようで、スクリーンは全然そろっておらず、割れ豆も散見される。除去必須の黒豆、カビ豆などはほとんどなく、ハンドピックしなくても飲めただろう。薄皮のカスが多い。

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生豆ダイレクトは小石だらけの袋や生きた虫がいた袋があったという報告があったのでビビっていたのだが、今回はあまり心配はしなくてよさそうである。ただ、麻袋のジュート繊維の混じり方が多いのはやや気になった。

クズロットを避けるには

生豆ダイレクトで買うことを検討するなら、送料の都合私のように10 kg程度は普通に買うのがまず一番の条件、次いで豆の状態を全く書いていないので名前でどういう性質の豆か想像できるなら……という条件になるだろう。

今回は集荷後選別方式をとっているところ(ベトナムアラビカ、ルワンダ、コンゴミノヴァ、ニューギニアキンデン)を優先し、ペラルタ農園は農園の名前で買い、ピーベリー2種も選別の仕方から言って小石などが混じることはないだろうと踏んでいた(結局キンデンはあったが)。不安なのはコモディティのグアテマラSHB、他の品質からも不安定なエチオピアだったが、今回はエチオピアは当たり、グアテマラは並みのようである。



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