見出し画像

ライブ配信に事業転換、変革をもたらす電子チケットプラットフォーム「ZAIKO」

電子チケットプラットフォーム「ZAIKO」は、アーティストとファンの間にいる中間業者をなくします。

ベンチャーキャピタルと投資先とのやりとりは、ほとんどが対面で行われています。例えば、バーでお酒を飲んでいる時、ゴルフをしている時など。そして初対面にも関わらず、話がうまく進み、伝説のように語られている話もあります。

Headline AsiaZAIKOの出会いは、2020年6月、コロナ禍がピークの時でした。2020年6月、Headline Asiaの投資チームは、自社のスタートアップ発見エンジンからZAIKOという会社の数字が飛び出しているのを見つけました。

そのとき私たちは誰も、ZAIKOのことを知りませんでした。詳しく調べてみると、アメリカとイギリスの起業家たちが、超急成長しているZAIKOを支えていることがわかりました。ZAIKOのミッションは、コロナを乗り切るために、日本のクリエイターやアーティストがバーチャルイベントを開催したり、ファンベースを直接管理したり、自分自身の才能を収益化して生計を立てられるようにすることでした。

ZAIKOは、コロナ禍にライブ配信のバーチャルチケットの販売へ事業転換しました。

2019年、ZAIKOの創業者であるMalek Nasser氏、Lauren Rose Kocher氏、Joshua Barry氏は、日本人のイベントチケット購入経験を大幅に改善できる最先端のプラットフォームを作りたいと考えていました。このビジネスは初期に好調を続けていましたが、2020年初頭に予期せぬパンデミックに大きい影響を受け、成長していた事業が落ち込んでいました。それにもかかわらず、3人は驚異的な回復力を発揮し、ライブ配信へピボット(事業転換)し、従来のやり方を変える見事な動きを見せました。

コロナ禍で人と人の接触が禁止されている状況下において、ZAIKOはクリエイターやアーティストがファンと直接つながる方法を見つけ、テクノロジーを駆使したプラットフォームを提供しています。

このプラットフォームでは、公演の企画、宣伝、チケットの手配、ライブ配信、交流など、公演を開催するためのすべての手続きを行うことができ、アーティストはこのプラットフォームに登録するだけで、公演を始めることができます。これまで日本のクリエイターやアーティストは、チケット及びイベントの運営に仲介業者が入ることが多く、クリエイターやアーティストが生み出した価値が仲介業者に支払われることもしばしばありました。

しかし、ZAIKOではその仲介業者を排除し、販売利益の大半がアーティストに直接届くよう仕組みになっています。

Headline Asiaはベンチャーキャピタルとして、パラダイムを変えられるビジネスを常に探しています。日本のエンターテイメント市場は、革新者が現れることを心待ちにしています。ちょっとした変化が大きな変革を起こせることは明らかでした。しかし、日本のエンターテイメント市場は、世界第3位の規模を誇る数十億ドル規模の市場であり、今なお安定した成長を続けている数少ない分野でもあります。

私たちは、Eコマースがショッピングにもたらしたものが、いずれエンターテインメント業界にも起こると考えています。ZAIKOはこのパラダイム転換によって生まれる新しいニーズを満たすことができるポジションにあると考えています。
だからこそ、ZAIKOのシリーズBとシリーズCのラウンドをリードし、日本のクリエイターやアーティストに力を与えることに協力でき、嬉しく思います。ZAIKOを使った才能があるクリエイターやアーティストが、自分の人生を変え、周囲の人生に影響を与えるようになることは、現在そして未来の社会に莫大な価値をもたらすと考えています。

毎週金曜日、ニュースレターを配信しています。登録はこちらから!
Please follow us on SNS!
中国、台湾、その他アジアの情報、国内/国外 経営者インタビュー、時事情報を掲載中!
Twitter:https://twitter.com/headline_asia
Facebook:https://www.facebook.com/headline.vc.asia

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?