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オオクワガタの魅力と飼育のススメ

こんにちは。

夏休みに飼い始めたカブトムシが
死んでしまったという方も多いのではないでしょうか。

カブトムシは幼虫期間も含めて約1年で
その生涯を終える昆虫です。

成虫に羽化してからは2~3か月ぐらい生きますので
6月頃に羽化した個体は9月頃に寿命を迎えます。

カブトムシが死ぬと秋が迫っていることを
毎年感じさせられます。

では、オオクワガタの寿命はどうかというと
幼虫で1~2年、成虫で2~3年も生きます。
合計すると短くても3年ぐらいは生きる計算になり
カブトムシよりもずっと長く楽しむことができるのです。

こんな長寿のオオクワガタの魅力をお伝えして
是非昆虫飼育にチャレンジしていただきたいと思い
この記事を書きました。

1.オオクワガタは高い?

オオクワガタを飼っていると人に話すとほぼ100%帰ってくる
質問があります。
「オオクワガタって高いんでしょ?」

確かに昔テレビで1匹100万円ぐらいするオオクワガタが
紹介されたりして、黒いダイヤなどと呼ばれた時代もありました。

しかし、今はオオクワガタのブリード技術が発達しており
オオクワガタは安ければ1500円ぐらいで購入することができます。
価格の一つの基準になるのは大きさと血統です。
オオクワガタを飼育するからには大きい成虫を育てたいと
思う方が多いため、種親となる個体はそれ自身が大きく
大きさに実績のある血統であることがよしとされます。

しかし、昆虫飼育ビギナーの方がいきなり数千円を超えるような
個体を飼う必要はないと私は思っています。

確かに血統が良ければ80㎜を超えるような大きな個体を
羽化させることは可能かもしれませんが、
大きい個体を羽化させるためには血統以外にも温度管理や
菌糸ビンの手配など、ビギナーの方には難しいことが多いのです。

いきなり全てを揃えてガッチリできる方ならいいのですが
昆虫の飼育自体が初めての方にとってはわからないことが
あまりに多く、幼虫を飼育しているときに死んでしまったり
そもそも産卵がうまくさせられないこともザラにあります。

ですので、最初に飼い始めるのであれば特に血統も書いていない
65mm前後の個体で十分だと私は考えています。
このような個体でも十分に70㎜ぐらいのサイズであれば狙えますし
何と言っても大型個体にはないバランスの取れた見た目が
カッコイイと私は思います。

2.オオクワガタのかっこよさ

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オオクワガタのかっこよさは人によって感じるポイントが
違うかもしれませんが、圧倒的にその大アゴの太さ、逞しさに
かっこよさを感じる方が多いと思います。

昆虫をあまり見たことない方でしたらオオクワガタと
ヒラタクワガタを混同される場合もありますが、
オオクワガタはオオアゴの先端部分が分岐したようになっており
ヒラタクワガタのオオアゴとは形が異なります。

全体的にオオアゴが太くどっしりとした印象で、
先端はしっかりと閉じるようになっているので挟まれると
相手の体に穴をあけてしまうぐらいの破壊力があります。

また、その立派なオオアゴに似合う真っ黒でテカテカなボディも
魅力の一つです。
オオクワガタと並んで人気のミヤマクワガタ、ノコギリクワガタは
それぞれグレー、茶色と色が異なっており光沢感も違います。

オオクワガタのボディは色、光沢ともに重厚感があり
見るからに硬そうな雰囲気がします。

外観だけ見るとオオクワガタってすごく強そうですよね。
よく子供の昆虫図鑑などの表紙をみると外観的に強そうな
オオクワガタとカブトムシが戦っている絵が載っていたりします。

しかし、実際にはオオクワガタは非常に憶病な昆虫で
簡単に戦うことはまずありません。
過去に他の昆虫と一緒に飼育したことがないのでわかりませんが
少なくともオオクワガタ同士を複数匹一緒に飼育しても
喧嘩しているところは全く見たことがありませんでした。

自然界では殆どの時間を木と樹皮の間の隙間や洞の中で
過ごしているので、基本的に敵と出会うことが少なく
仮にであったとしても積極的に攻撃せずに逃げます。

そもそもの個体数が少ないのももちろんありますが、
自然界のオオクワガタがレアなのはこういう理由もあります。

実際に戦うとパワーもあるし強いと思うのですが戦わないところも
オオクワガタのかっこいいところだと私は思います。

3.なぜ飼いやすいのか?

基本的に飼育方法は過去に別の記事に記載しておりますが


基本的に飼いかた自体はカブトムシとそれほど違いはありません。

しかし、行動量はカブトムシと比較にならないぐらい少なく
エサの消費も非常に少ないです。
夏になって気温が上がるとエサを食べる量も増えますが、
市販の昆虫ゼリーであれば数日間放置しておいても、
まずなくなることはありません。
10月中旬ごろから外気温が下がりだすと行動量が
極端に減ってきて、エサもほとんど食べなくなります。
11月以降は木やエサ皿の下に隠れてしまって
生きているかどうかすらわからないぐらいになります。

エサの消費が少ない=排泄も少ないので、
飼育しているケースに入れるマットもそんなに汚れません。

また、比較的乾燥に強い昆虫なので
ケースにもよりますが水分補給も数日に1回で十分です。
特にコバエ対策の記事でも書いたコバエシャットケースは
通常の飼育ケースに比べても水分の蒸発量が少ないため
殆ど水分補給をしなくても2週間ぐらい全く問題ありません。

行動量が少ないので、ケース内でガチャガチャ音がしたり
羽音がすることもないので、家族の方にも嫌がられにくいです。

我が家では毎年カブトムシも羽化させていますが、
子供たちはケースの中から羽音がよく聞こえるので
カブトムシにはあまり近づきたがりませんw

いかがでしょうか?カブトムシを昔飼ったことがあって
ちょっとネガティブなイメージを持っている方でも
飼えそうな気がしませんか?


4.最後に

今日はオオクワガタの魅力とビギナーの方にお勧めする
理由を書きましたが、私も何年もオオクワガタを飼育して
未だにわからないことや不思議なことがたくさんあります。

どういうわけか順調に成長してたのに羽化に失敗する個体や
羽化した後に突然死してしまう個体。
温度を意識していたのに3か月で羽化してしまう個体。

こういうイレギュラーはそんなに起こりませんが、
分からないことが次々出てくるところも昆虫飼育の
面白さではないかと思います。

この記事を読んで少しでもオオクワガタの飼育って
面白そうやと感じて頂ければ嬉しいです。


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