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身近なのにタブー視される話題

今日書く話題は人によっては
少し嫌な気持ちになる方がいるかもしれない。

もしあなたが読んでいく中で
何となく嫌な話題だと感じられたならば
そっとページを閉じて欲しい。

では、そんな話題は一体何かというと
”生理”についてである。

男性の私がこの話題について書くのは
やはり抵抗があるし、
何となくタブーに触れているような
そんな気持ちが全くないわけではない。

だが、あえて私は記事として
この話題を取り上げたいと思った。

先日も記事に書いたように
我が家は義父、義兄と旅行に出かけていた。

泊まったホテルは温泉が有名な所なので
私達は温泉を楽しみにしていたのだが、
ちょうど訪問する日に妻は生理3日目であった。

せっかくいい温泉があるのに
生理ゆえに入ることをあきらめてしまう人が
いるということに私は初めて気が付いたのだ。

結局、妻はタンポンを使うことで
無事温泉に入ることができたのだが、
彼女自身タンポンを使ったのは
初めてだと言っていた。

私は妻と結婚するまで、生理というのは
もっと遠い存在だと思っていた。

月に1回来るものだとは知っていても
それによってどのような症状が出て、
どのぐらいの期間続くのかは
全く知らなかったのだ。

以前の私は生理とは月に1~2日ほど
起こるものだと思っていた。

冷静に考えてみるとそれでも頻度としては
とても高いのだが、
それでも”珍しい”現象だと捉えていたのだ。

だが、結婚して妻と一緒に生活をし始めて
それが大きな間違いであることを知った。

個人差はあるそうだが、
おおむね5日ほど生理は続き、
生理が始まる前数日は気分的な影響を
受けたりするのである。

これは数字にしてみるととても大きな
割合である。

年間12回起こるとして、
生理前3日、生理が5日として合計8日×12=96日
96日÷365日=26.3%

単純計算で、1年間の1/4は女性は生理の影響を
受けて生活しているということである。

生理前の症状が仮にほとんどない人だとしても
年間16.4%もの期間を生理と向き合っているのだ。

そして、この数字は長い目で見てみると
さらにスゴイことになる。

仮に12歳で生理が始まり、50歳で閉経するとすれば
38年間もの期間を女性は生理を経験することになり、
1か月5日×12か月=60日/年
60日/年×38=2280日=約6.2年
生涯のうち、まる6.2年分もの期間を生理と
向き合うことになるのである。

これだけの高頻度で女性が向き合っているのに
かつての私も含め、
多くの男性がこのことを知らないというのは
あまりに不思議な事ではないだろうか。

この10年ほどで性別に対する捉え方は
かなり変わってきたと私は感じている。

男性だから、女性だからという言い方は
まだ根強く残ってはいるものの
以前よりもかなり聞かなくなった。

だが、本当の意味で男女の垣根を無くすには
男性が生理のことを理解することは
絶対に必要だと思うのだ。

男性側がタブー視することで
目をそらすのではなく、
むしろ生理について理解をして、
どうすればベストなやり方ができるかを
考えるべきではないだろうか。

いつかの総理大臣が「一億総活躍」という
キーワードを発した。

これを男女関係ないという意味だと
捉えるならば、
共に活躍するパートナーのことを
理解することは忘れては決してならない。

しかし、多くの男性は自ら生理について
知ろうとすることはないだろう。

ならば、せめてどのぐらいそれが
女性にとって多くの割合を占めるもので、
私達男性にとっても身近なものなのかを
知って欲しいと思い、この記事を書いた。

そんな私も生理についてまだ理解していないことが
沢山あるが、
タブー視することなくこれからも発信していこうと思う。


ちなみに生理は英語で”period"と呼ぶらしい。
(正式な名詞はmenstruation)

「期間」というワードで表すほうが「生理」よりも
生理の長さを男性も意識出来ていいような気がする。
意識を変えるために
呼び名を変えてみるという工夫も
悪くないのかもしれない。


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