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内閣府ベビーシッター割引券を自宅プリンターで記入してみた。フォーマット公開中!

内閣府ベビーシッター割引券を大量に記入しなくてはいけなかったのだが、手入力すると果てしなく気が遠くなりそうだったので、自宅で印刷できるフォーマットを作成して見事さくさく完了! せっかく作ったので公開してみることにした。

内閣府ベビーシッター割引券(または内閣府ベビーシッター補助券)とは、小学校3年生(障害などの理由がある場合には小学校6年生)までの児童の世話や送迎などを目的としたベビーシッター代金を、公的に補助する制度だ。

この制度はコロナ禍の前からあったのだが、緊急事態宣言中は特別措置として割引率が上乗せされた。小学校や保育園が閉まってしまい途方に暮れた共働きやシングルペアレント家庭の中には、この制度を活用して難をしのいだ方もいるかもしれない。

我が家もその家庭の一つで、先日ついに割引券が届いたので、この連休中に申請手続きを行った。

が!!!!

この割引券、申請作業の量が半端ない!!

忙しくて子どもの相手をできないからシッターを頼んでるのに、その親にこれだけの事務作業を強制するって、どういうことだよーー!!!と政府に叫びたくなるくらい、それはそれは事務負担が半端ないのだ・・・。

実は勤務先でこの制度を導入にもっていったのは何を隠そう自分なので、事務作業が多いことは前々から知っていた。(実際の導入手続きなどをやって下さった当社の担当者の方々には、本当に感謝感激!!)

しかしいざ手元に届いてみると、想像を遙かに超えて、思わず笑ってしまうほどだった。

これまで色々なベビーシッター割引券を使ったことがあるが、「めんどくさ選手権」では余裕で優勝というとこだろう・・・。

これを全国のお父さんお母さん(そして企業の人事担当者や担当公務員の方)が全て手作業で記入、捺印、確認してることを想像し、そこにかけられる労働時間数を概算しただけで、日本の労働力とは何なのだろうと気が遠くなる・・・。

とはいえこれは本当にありがたい制度だ。それは紛れもない事実で、このお恵みを我が家はありがたくちょうだいしている。

なので(色々、言いたい泣きたい叫びたいことは山ほどあるのだが)そこはぐっとこらえて、いかにこの事務作業を効率的に片付けるか、そこに焦点を当てる。

そして私がたどり着いたソリューション。それは・・・

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で、自らその準備をする中で、ちまちま、印刷欄の微調整などに1時間くらい時間をとられた。

きっと他にもこの手法をとってる人はこの世のどこかにいるはずだから、フォーマットさえあれば一瞬で終わる作業なのに・・・。

だから、私はそのフォーマットを公開します!

同じように、この割引券に大量記入しなくてはいけない、お父さんお母さん保護者の方(もしかしたら中小企業の人事の方も)の一助になれば嬉しいです。


内閣府ベビーシッター割引券の概要

内閣府が発表している実施要綱には下記のように書かれている。

ベビーシッター派遣事業は、子ども・子育て支援法(平成 24 年法律第 65
号)第 59 条の2第1項に規定する仕事・子育て両立支援事業として、多様な
働き方をしている労働者がベビーシッター派遣サービスを利用した場合に、
その利用料金の一部又は全部を助成することにより、仕事と子育てとの両立
に資する子ども・子育て支援の提供体制の充実を図ることを目的とする。

概要などは色々なところで紹介されているのでここでは割愛するが、参考までに URL をいくつか載せておく。(※個人的には、スマートシッターさんの紹介ページ及び note 記事がわかりやすいかと思う。)

・内閣府 企業主導型ベビーシッター利用者支援事業における「ベビーシッター派遣事業」の令和2年度の取扱いについて
・内閣府 ベビーシッター派遣事業実施要綱
Smart Sitter サイト上での紹介ページ
Smart Sitter による note 記事(下記転記

(※マッチング型ベビーシッターサービスに関しては、キッズライン登録ベビーシッターが逮捕されるなどあり、様々なことがネット上で議論されています。被害に遭われたご家族の気持ちを想像すると言葉がありません。決してあってはならないことなので、二度と起きないよう行方を注視していますし、自分自身も親としてリスクを常に意識しなくてはいけないことを痛感しています。

一方で、我が家はこれまでマッチング型シッターサービスで知り合った2名のシッターさんに、大変お世話になっており、とても信頼しています。マッチング型シッターサービスを、私としてはここで推奨するつもりも否定するつもりもありません。この記事では、あくまで割引券の利用に特化して紹介させて頂いています。

マッチング型ベビーシッターサービスに関しては、別途書いてみたいと思います。(長女が生まれた当初は派遣型ベビーシッターサービス(ポピンズ)のヘビーユーザーでした。)

この制度は、緊急事態宣言前から存在していたが、1日1児童につき1枚 (2,200円)しか使えないので、割引額としてはそこまで大きくなかった。

シッターの多くは、最低時間数を3時間とか5時間と設定しているので、例えば1時間1,500円のシッターさんに3時間頼んだ場合、1,500円 x 3時間 = 4,500円、プラス交通費や手数料などを加算すると5,000円を軽く超す。

さらに言うと、時給1,500円のシッターさんは東京ではかなり単価が安い方で、平均的な今の相場は時給2,000円くらいじゃないかと、一ユーザーとして感じている。そうすると 2,000円 x 3時間 = 6,000円、プラス交通費や手数料で7,000円超え。

そのうち2,200円戻ってくるのは、ないよりは確かにありがたいが、手間などを考えるとそこまで魅力的な制度だとは感じていなかった。

しかし!今回緊急事態宣言発動となり、この割引券にも特例措置がとられた。

それは、一日一児童につきの上限枚数が1枚から5枚に引き上げられたのだ。

つまり、これまでは1日に何時間預けても2,200円までしか割引されなかったのが、緊急事態宣言中(その他いくつか条件のもと)は1日11,000円の割引となるのだ。

(※特例措置の対象となるには、緊急事態宣言中であることを理由に通っている保育園や小学校が閉鎖しているなどの事由が条件となります。また、当制度の適用対象とならないシッターさんもいます。詳しくは制度の概要をご確認ください。)

保育園や小学校が閉まり、子どもがずっと自宅にいる。しかし仕事を休むわけにもいかないので、子どもの相手はできない。

そんな時、シッターを頼めば、少なくともその時間帯は相手をしてもらえる。それが例え数時間だとしても、親そして子どもにとって、大きな救いになる。

もちろん、コロナ禍でシッターを頼むかどうかは家庭の判断で分かれるだろう。事情は様々なので、どちらが正しい正しくないではない。ただ、もしシッターを頼む判断をした場合には、この制度は本当にありがたいものなのだ。


我が家の場合

我が家も悩み、緊急事態宣言発動直後は、むしろこれまで定期的に来てくれいたシッターさんをキャンセルすべきなのか迷ったほどだった。

しかし幸いにも、子供たちが乳幼児の頃からお付き合いがあり、ここ数年間は毎週来てくださっていたシッターさんは、既存の定期予約に関してはこれまで通り対応してくださるといい、更には、ちょうど新規の方をお断りしている関係で空き時間もあるので、増やすことも可能だと仰ってくださった。

我が家の場合、上の子がちょうど保育園卒業&小学校入学のタイミングで環境が大きく変わり、かつ上の子はそういうことにとても繊細で、コロナがなかったとしても心配事が多い時期だった。

そこに重なった、今回の学校閉鎖。小1の長女と年少の長男は、朝から晩まで家の中に閉じ込められることになった。

最初の数日こそ非日常を楽しんでいる様子だったが、それはすぐに一変した。

子供たちのケンカは日に日に増していき、それまでには見られなかった行動(例えば本気で髪の毛を引っ張り合う、暴言を吐く、かんしゃくを起こす)などが2週間目くらいから見られ始めた。

食生活もあっという間に乱れた。ミーティング中に静かにして欲しいからと、お菓子やパンやカルピスをねだられると断れず、結果、昼も夜もまともに食事をしなくなった。

あまりにも泣きわめくので、それまで家では絶対に観せていなかったYouTubeもついに解禁してしまった。あれだけ、家では観せないようにがんばってきたのに、あっという間に、長女は1日何時間もYouTube漬けになってしまった。

家の中は荒れに荒れ、夜におもちゃを片付ける気力もなく、とにかく早く寝て欲しいからと寝る前の読み聞かせの時間も削り、そしてようやく子どもが寝た夜10時からまた仕事に戻る日々。

このままだと親も子も疲弊してしまう。

日中も、仕事とは言え、子どもが泣きわめいているのを横目で見ながら、会社のミーティングにミュートで入り、発言するときは別の部屋に行き瞬間的にミュートを外す、ということが頻繁に起きた。

子どもが泣いて親を求めているのに、慰めにもいけず、仕事をするわたし。

なにやってんだ、わたし。

育児放棄という言葉が何度も脳裏をよぎった。

仕事柄、コロナで業務量も増え、平日の残業、週末の就業も重なり、心の余裕がどんどんなくなる。夫も、家事育児には日頃からかなり積極的な方だが、この時期は彼も余裕がなかった。

子供たちの心の傷も、全く癒やしてあげられないまま、ただただ怒濤のような日々が過ぎていった。

ヤバい。

このままだと、本当にヤバい。家庭崩壊も、冗談ではすまない。

こんな生活、もうだめだ。続けちゃだめだ。

解決策がないのなら、仕事を休むことも視野に入れるしかないのか。

いや、休んだところで、この環境下、日中ずっと子ども相手をしても、きっとイライラは消えない。むしろ仕事においていかれる恐怖感が募り、子どもとの接点が増えたら、もっとお互いに傷ついてしまうかもしれない・・・。

夫婦ともに、そんな危機感に襲われ、2人でじっくり話した結果、後ろめたさを感じつつも、シッターさんに来てもらう日を増やす決断をしたのだった。

・ ・ ・

今となっては、頼んで本当に良かったと思っている。本当なら毎日頼みたかったが、お金やシッターさんの都合もあり、週1~2回、朝9時から夕方6時まで、子ども2人のお世話をお願いした。

子供たちの様子はみるみる変わっていった。日中は笑い声があふれ、家の中を元気に走り回り、シッターさんが帰った後も、ニコニコしていた。

シッターさんが来ない日も、笑顔で過ごせる時間が増えた。

親の私たちも、ストレスが減り、心の余裕をもって子供たちに接することができた。

こうして、ようやくまともな日々に戻ることができたのだった。

おそらく、内閣府ベビーシッター割引券がなくても、シッターさんを頼んでいたとは思う。お金に腹は代えられない状況だった。

でも、割引券があったこと、そしてむしろ緊急事態宣言中の特例措置で待遇がよくなったことは、「シッターさんに頼んでも良いんだ」と思えるように背中を押してくれた。

医療従事者など高リスク下で働いている方、そのほかエッセンシャルワーカー、そして何らかの理由で出勤しなくてはいけない方がいる中で、我が家の場合は環境としてはまだ恵まれていた方かもしれない。

それは認識し深く感謝した上で、この制度を使わせて頂けて本当にありがたいと思ったのだった。

(もちろん、割引券を購入してくれている自分の勤務先にも大感謝!)


割引券の話

さて前置きが長くなってしまったが、本題に戻ろう。

突然感だが、ベビーシッター割引券はとにかく手作業感が半端ない。

一般的にベビーシッターの割引券は、行政がやっているものや、福利厚生の一環で企業が導入している(リロクラブとかベネフィットワンなどの福利厚生プロバイダーを通じて行っている企業も多い)ものなどがある。

私自身、これまで5種類ほどを使った体験があるが、先に言っておくと、この手の割引券は決してユーザーフレンドリーではない。とにかくマニュアル作業の山なのである。

なぜ電子化できないのか。理由は色々あるとは思うが、おそらく、

① 各関係者の捺印・サインが、都度必要(利用者である親、サービスを提供したシッターさん本人、シッターさんの雇い主であるサービス提供会社、など)

②割引券の発行体(行政や福利厚生プロバイダーなど)、利用者(保護者)、シッター本人、シッター提供企業、など関係者が多く、それぞれが入力するステップがありプロセスが複雑

③割引券自体は利益を生まないものなので、そこにシステム投資をするインセンティブが誰にもない。たぶん。

などが挙げられるのだと思う。システムのことはあまり詳しくないが、誰かモデルとなるシステムを開発・販売して、みんなが共通のシステムを使えるようになれば、全員 win-win-win-win-win じゃないのかなぁと思ったり。

理由はともあれ現状においては、ベビーシッター割引券は、手作業が主流であることには間違いない。

そして、今回の主人公、内閣府ベビーシッター割引券。

毎年度、4月から割引券が発行されるのだが、これが毎年遅いらしい。今年はコロナもあり、待てども待てども届かない。

そして7月、もうコロナは落ち着いたか?と思われ始めた初夏。ようやく我が家にも届いた。(在宅勤務中なので)会社から宅急便で、分厚い小包。

こんな感じ。A4 1枚につき、割引券2枚が印刷されている。右半分が本券、左半分が半券。(企業従事者向けとフリーランス向け等でフォーマットが異なるようですのでご了承ください。)

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なお内閣府による記入例などはこちらから確認できる。(今のフォーマットとやや異なるよう。)

届いてすぐの写真を撮り忘れてしまったので、上記の写真は、私の勤務先人事担当者の方と私自身が記入をした後の写真。

グレーアウトされているところが個人情報になるので隠してあるのだが、逆にいうとこれだけの内容を1枚1枚記入していく必要があるということだ。

1日1児童につき上限5枚なので、我が家のように子ども2人だと、1日シッターさんをお願いしただけで、10枚分、記入しなくてはいけない。(OH MY GOSH!!)

そしてぜひ裏面も見て欲しい!

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この赤い矢印の「事由」欄に、特別措置中の利用(つまり、通常の上限1日1枚ではなく、1日5枚までの利用)である理由を書く必要がある。我が家の場合は、小学校または保育園がお休みである、という事由である。

最初は、子ども名前のハンコでも作るかなと思ったのだが、裏に事由を各欄があるとは気づかなかった。まさかこの事由を1つ1つ手書きするわけにはいかないし、そんな事由のハンコをわざわざ作りたくもない。

じゃぁラベルシールでも作るかと思ったのだが(日頃から、封筒にある差出人ラベルなどは自作してるので、ラベル作り自体はあまり苦ではない)、それを1つ1つ貼るのも面倒だし、割引券が分厚くなってしまう。そもそも行政に提出する金券的なものに、そういったラベルシールを貼って良いのかも分からない・・・。

そしてたどり着いたのが、

「この紙に直接印刷するしかない!!」

というのも、当社の人事担当者の方はとても優秀で、この割引券の企業記入欄はパソコン処理していたのだ。企業名や利用者氏名などは、その方がプリンターを使って印刷していた。

さっすがー。と感心し、だったら私もやっちゃおうと、そこから案を得たのだった。


割引券 印刷フォーマット公開!

ワード、エクセル、パワポ、どれが良いのか迷ったが、少し試してみて最終的にはパワポ(というかgoogle slide)で作成。

作成の過程は皆さんあまり興味ないと思うので割愛するとして、こんな形に仕上がった。これをファイルで開いて、ご自由に保存して自分用に変えて使ってください。

スライド上に入力すべき項目内容が記されているので、場所は動かさずに、項目内容だけ記入し直してください

それを割引券の上に印刷すると、ちょうど各欄の上に印刷される、はず!

もちろんプリンターの設定などの影響も考えられるので、必ず試し印刷はしてください。そして、印刷箇所の微調整は適宜行ってください。

なお、利用日と利用時間だけはどうしても手書きが必要になることもご留意ください。上記スライドは、利用日(月日)と利用時間は空欄にしてあります。利用日の年だけは、令和2年の「2」と入れてあります。

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本来なら、割引券をスキャンしたものをここで公開し、それをまずは印刷してもらって、その上からこのスライドの内容を印刷することで、ぴったりと合っているか確認してもらうのが一番だと思う。

ただ割引券は金券でもあるので、そのスキャンをアップして良いものか悩ましかったので、申し訳ないがここでは公開しないこととした。(さっき写メはアップしてあるが、写メは画像も繊細ではないので、まぁ良いかなという判断・・・。)

スキャナーがある方は、ぜひ割引券を一度スキャンし、その上でスライド上の欄を試し印刷して確認して欲しい。

もしスキャナーがない方は、まずはスライドを白紙に印刷し、その下に割引券を置いて太陽に透かすなどして確認してみると良いかも。

何度も言うが、割引券は金券と同じようなものなので(というか、金券そのもの?)、印刷を間違えて無駄にするようなことがないよう、お気をつけて作業してくださいね!

このスライドを使って何らかの問題が発生した場合、当方では一切責任をとれませんので、どうぞその点ご了承ください。

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ということで、内閣府ベビーシッター割引券を使ってみての所感と、これを大量に記入しなくてはいけない方のお役に立てるかなと思い、自宅印刷用のフォーマットのご紹介でした。

🌷ここまで読んでくださりありがとうございました!🌷


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