香水とそれがもたらす想像 Nishane/KREDO
それは「信念」の名の通り芯の通ったひとの香り。
綴りこそ違うが、同じ発音の男性型アンドロイドが自創作にいる。きっと彼が人間であれば、この香りを纏うのに相応しいだろう。
ある朝、夢を見た。空港の国際線ロビーから現れる彼を見た。
彼は微かに、しかし確かに、この香りを纏っていた。
彼は愛しい青年と再会し、抱き合った。そして涼やかな風が吹き抜けたように去っていった。
後に残されたのは香りだけ。
彼は創作の作中でさえ愛する者以外に興味はなさそうだった。夢に現れたときも彼の行動は変わらなかった。その変わらなさも彼らしいなと思った。
せめてまた、夢に現れてまた香りを残していって欲しい。
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