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ベビーシッター災害時の心構え2

みなさん、こんにちは。
NPO法人日本ホームチャイルドケア協会の村山です。

毎回、異なる場所で保育をするシッターの私たち。みなさんは、その時に備えて、どのような準備をしていますか。

9月1日は防災の日!ということで、実際に集まって「災害伝言ダイヤル体験」を行いました。

実は、代々木公園で開催されるイベント「もしもFES渋谷」を見学する予定でしたが、台風10号の接近により中止となりました。
これも災害のひとつ。いつ訪れるかわからないものですね。

災害伝言ダイヤル体験も
オンラインにしようか、リアルで会いたいか、みなさんの意見をもとに
前日ぎりぎりに悩み、相談し
オンライン参加者ありの、リアル体験会となりました。
まさに、臨機応変の対応!参加者の皆様のご協力に、感謝いたします。



災害伝言ダイヤル体験

実際に体験した方のお話を共有

実際に過去に伝言ダイヤル体験した方のサイトを共有させていただきながら
やるべきことや流れのポイントを確認していきました。

災害伝言ダイヤルを体験する前にすること

利用する前に”決めておくこと”がありました。
決めておくことは・・・
1登録先の電話番号を決める (必要なら暗証番号を決めることもできる)
2メッセージの内容を考える (録音は30秒以内)

登録先に伝言を録音し、
再生したい人は登録先を入力し、伝言を聞くことができる
という仕組みです。


いざ体験です!

今回は主催者のスマホの番号を登録番号として、体験してみました。
一斉に、それぞれ171にかけてみます!

録音 171にかけて案内に従う
①録音の方は1を押してください・・他(暗証番号を設定の方は・・など)
②登録先の電話番号を押してください
③プッシュ式の電話の方は1を・・・
④メッセージを30秒以内でお話しください

再生 171にかけて案内に従う
①再生の方は2を押してください・・他(暗証番号を設定の方は・・など)
②登録先の電話番号を押してください
③プッシュ式の電話の方は1を・・・
④メッセージを再生します・・・

と、こんな感じです。

メッセージを再生してみると・・

みなさん、同じ登録先に録音していますので
同じメッセージをそれぞれが再生します。それは・・みなさんのメッセージが聞けるということでした。お互いのメッセージを聞くことで、たくさんの気づきが出てきます。

私、○○言ってなかった、△△は入れた方がいいね、想定内容によっても違うね、なとなど、、
感想や反省、意見交換ができました。

そして、伝言ダイヤルに録音する際の気をつけたいことが見えてきました。

ポイントは・・
 ゆっくりと 大きな声で はっきりと 話すこと

必ず伝えたいことは・・
 シッターの○○です →名乗る
 お子さんは無事です →
などの状況
 ○○に居ます →
居場所
 その後の動き等 →
次のアクションンについて

こんな風におさえておくのもいいですね。

web171

web版災害伝言ダイヤルもチャレンジしてみました。メッセージを文章で入れます。

日頃、ご家族の方とメッセージでやりとりをしている方は多いと思います。文章のやりとりは慎重になりますね。
それが、災害時になりますと、さらに慎重に、かつ丁寧な配慮が必要になるね、と話題になりました。
災害時は、心の状態に余裕がないことなども想定され、メッセージを受け取る方への配慮が一段と必要になってくるということです。

また、シッターの背景も様々です。小さなお子さんが待っているなど、早く帰りたい!と思う方、留まることを考える方、それぞれの心理状態で、出てくる言葉が変わってくるかもしれません。

録音でももちろん大切なことですが、文章は、より慎重な言葉選びが大切だね、と共感しあうことができました。

例えば、次のようメッセージはいかがでしょう?

例)無事です。自宅待機しています。○○くんは転んで擦り傷の処置をしました。そのほかは大丈夫です。何時ごろ戻られるかわかりましたら、連絡をお願いいたします。

スマホが使えなかったら
災害時には、スマホが使えないことがあるかもしれません。
そのような時は、公衆電話が活用できます。

チェックポイントは、、
1.公衆電話の場所を把握しておくこと
1.小銭やテレホンカードを備えておくこと
1.公衆電話の使用方法を覚えておくこと

馴染みのない方も、一度確認されると安心ですね。

余談です‥
災害時はキャッシュカードや、クレジットカードは使えなくなる恐れがあります。
電話用のみならず、現金、小銭を持つことも
大切な備えにつながるそうです。

訪問先のお宅との打ち合わせ

災害時の備えとして、災害伝言ダイヤルが使えるようになりましたら、実際のシッティングでも活かせるよう、準備をします。

事前に訪問先のご家族に説明をし、
登録番号を決めておくことが必要
になります。

3歳くらいになると、電話番号を覚えられるお子さんもいます。
今後のことを考え、お子さんの覚える番号は、伝言ダイヤル登録番号と同じですと安心、というご意見もありました。



参加者からの感想

シュミレーションできてよかったです。実際に体験して気づいたことがたくさんありました。

他の人のメッセージを聞いたり、見たりすることができ、学びがありました。1人だと気づけなかったことにも気づけたと思います。

災害への意識が高まりました。訪問先のご家族に説明できるよう整理して備えていきたいと思います。


まとめ

最近、地震、台風など、各地で起きています。
災害は決して他人事ではなく、いつ起こるかわからないですね。
大切なお子さまを安全にお守りし、ご家族の元にお返しするベビーシッター・訪問保育という仕事をする中で、危機管理は大切です。
いざというときに落ち着いて判断、行動ができるためにも、様々なシュミレーションをしておけると安心ですね。











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