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【シティS1 3位&9位】ブルー型レシラム&リザードンGX

アローラ!ウルトラサンのプレイ時間2時間の葉月です。

今回はシティリーグS1で、木冬と共有したブルーの探索入りのレシラム&リザードンGXのデッキの解説をしていきたいと思います。

シーズン1でこのデッキを使用して、木冬:3位(50pt)、葉月:9位(15pt)とCSPを獲得するラインにいくことができました。戦い方さえわかれば多くの環境デッキに有利が取れるデッキなので、参考にしてください。

※追記 公式の「スタンダードレギュレーション変更のスケジュールについて」にあります通り、2021年1月22日からはスタンダードレギュレーションでは使用できないカードがデッキに入っております。そのため記事を全文無料公開に致しました。購入していただいた方に感謝申し上げます。

文章の読みやすさ優先のため、以下より『レシリザ』や『三神』などユーザー間で通称呼びされている呼び方をします。ご了承ください。

当日のマッチアップと結果

対戦結果は以下のようになりました。
2人でじゃんけん1-10でした。弱すぎだろ…

木冬
ズガアゴ(ジャン負け後) ○
ズガドーン(ジャン負け先) ✖︎(予選1位の方)
ピカチュウVmax(ジャン負け先) ○
ピカゼク(ジャン負け先) ✖️(予選4位の方)
 7位通過
三神ザシアン(ジャン負け後) ○
三神ザシアン(ジャン負け後) ✖️(優勝者)
葉月
マッドパーティー(ジャン負け先) ✖(予選2位の方)
セキタンザン(ジャン負け後) 〇
マッドパーティー(ジャン負け先) 〇
ムゲンダイナ(ジャン勝ち後) 〇
三神ザシアン(ジャン負け後) ✖(予選5位の方)

環境予想

CL横浜の結果などからシティリーグの環境は以下のように仕分けました。

・1回は確実に当たるデッキ
三神ザシアン
マッドパーティ
セキタンザン

・1回当たるか当たらないかのデッキ
ズガドーン
ルカメタザシアン
ピカゼク
ムゲンダイナ

・当たらない可能性の方が高いデッキ
コンボザシアン
超ミュウツーミュウ
インテレオンVmax
ピカチュウVmax
ガラルネギガナイト
モクナシジュナイパー
などの上2つ段落以外のもの

ブルー型レシリザを選択したわけ

CL横浜前に現環境で何を使うか考えたとき、まず第一に考えたことが「どのVmaxのデッキにするか」でした。

そもそも使用デッキと前提が異なりますが、理由としては環境の平均攻撃力の変化です。

前回の公式の大会であるCL愛知から6回もの拡張パックが登場した現環境では、Vmaxの高HPに合わせて環境デッキの平均攻撃力が上昇したといえます。

そのため半年の間にピカゼクやミュウミュウなどのTag TeamGXのデッキは徐々に減少し、三神ザシアンも環境の中で形を変え続け構築が固まらないままCL横浜を迎える形になりました。

同時に登場してきた数多くのVmaxポケモンなら弱点を除けば、ほぼワンパンされることもなく、4~5戦のシティリーグで高い安定性を維持できると思っていました。

しかし、多くのVmaxポケモンが『進化ラインを多く要求する』『デッキのパワーが足りない』『弱点デッキが環境に多い』などの難点を抱えておりCL横浜を経て残ったのは28種類のVmaxのうちムゲンダイナとセキタンザンのみとなりました。

そして、ムゲンダイナの弱点を突くためにセキタンザンが増えたり、セキタンザンの弱点を突くために草デッキを使ったり、オーロラエネルギー+セレビィVやイオルブVをデッキに採用したりと対策される対象となってしまい、シティリーグに持っていくデッキとは言えませんでした。

その中でCL横浜から突如として流行りだした『ブルー型レシリザ』に着目しました。ヒート炎とおまもりでHPは320とVmax級になり、フレアストライクだけでなく高HPで「げきりん」の火力が伸びてパワーも申し分なく、ブルーの探索による安定感もあり、欲してた要求が全て揃っているデッキだからです。

デッキリスト

木冬使用(デッキコード:cDx8Dx-F8XFKT-c88DJD)

画像1

葉月使用(デッキコード:ccx8Jc-4M9HjY-x8K8x8)

画像2

ブルー型は採用理由や考え方がわかるだけで一気に強くなれます。出来る限り自分たちが話し合ったことをたっぷり書いたので読んでいただけると嬉しいです。


採用カード解説

ポケモン
・ボルケニオン 4枚
・レシラム&リザードンGX 3枚
ここの枚数は調整中一回も動きませんでした。7枚だと引き直しが気になりますが、大体は引き直しはなく、「稀によくある」タイミングで引き直しをするという感じです。回してみるとなんとなくわかるかもしれません。

グッズ
・カスタムキャッチャー 4枚
このカードのおかげでブルーの探索がボスの指令になれます。終盤相手からのリセットスタンプで、引き込めれば3枚になるまで引けるので保険カードにもなっています。稀に3枚の構築を見かけますが、2回呼び出せるに越したことはないですし、カスタムキャッチャーの4枚目より重要なカードはないと思っています。

・ポケギア3.0 4枚
後攻1ターン目でサポートに触るためのカードです。カスタムキャッチャーと同様に保険カードとも言えます。こちらも3枚にする理由がないと思います。

・タッグコール 2枚
・クイックボール 2枚
ポケモンを呼び出したり無理やりサポートに触ることができるサーチカードです。シティリーグは1敗が重たいので種切れしないように厚めに採用しています。

・ポケモンいれかえ 2枚
レシリザスタートした時などに使います。不用意に切ると終盤困るので気をつけてください。

・リセットスタンプ 2枚
ブルー型のメリットの1つとして打ちたいタイミングでスタンプが打つことができます。またマリィを採用することができないので、相手のハンドを山札に流す手段としても重要なので2枚採用しています。

・タッグスイッチ 1~2枚
フレアストライクを打ったレシリザが攻撃を耐えた後に後ろのポケモンにエネルギーを回すカードです。
フレアストライク→相手の攻撃耐える→タッグスイッチでベンチにエネを回してげきりんの流れが強いので、多くの試合で使います。これにより、溶接工を1度も使わずに試合を終えることもあります。
ブルーでタッグスイッチを持ってくることにより、「ブルーを使ったターンにもかかわらず」ベンチのレシリザを実質エネ加速することができるので、かなりこのデッキでは重要度の高いカードです。
葉月はこのカードのバリューの高さを信じて2枚目を採用しました。2枚採用することにより、サイド落ちの確率を下げたり、ブルーで持ってこずとも溶接工やシロカト、ターン初めのドローで引く確率が上がるので、中盤~終盤にブルーで無人発電所やリセットスタンプを持って来る余裕が生まれることにつながります。しかし同時に2枚目を使う場面は99%ないので無駄なカードを生んでしまうデメリットもありました。


・グレートキャッチャー 1枚
ボスの指令がなくグレートキャッチャーを採用したのは今回のデッキのポイントとも言えます。僕たちの考えとして「ボスの指令を使うのは終盤」という認識がありました。序盤中盤はブルーや溶接工、tagサポートを使用して安定した動きをする方が強いと思っているからです。そのため終盤に〆で使うならボスの指令よりブルーの対象になるグレートキャッチャーでいいのではないか、という結論に至りました。
手札を2枚捨てるのは痛いですが、捨てるカードがないときはカスタムキャッチャーを使います。また終盤のリセットスタンプを打たれた後のカスタムキャッチャー&ポケギアでピン差しのボスかブルーかといえばブルーの方がヒット率が高いという点も理由です。

・グレートポーション 1枚
葉月のタイミングでは、マオ&スイレンの方が回復量が多く打点をずらせる範囲も広がるという意見からマオ&スイレンを採用しました。しかしその後三神ザシアン戦でツールスクラッパーが落ちていれば、グレートポーション→島巡りの証をつける動きができたり、セキタンザンにあとハンやエネポーターでふんかだんを要求させれば、ふんかだん2回耐えたりできることに気づき、グッズで50回復する方が強いという結論に至りました。

・ツールスクラッパー 1枚
ポケモンの道具がありふれた環境の中で非常に優秀なカードです。2回目が欲しいタイミングがなかったので1枚から増えないと思います。

・エネルギースピナー 1枚
ブルーからエネルギーを持ってくる最強カードです。最初のハンドにエネルギーがないときのケアとして最高のはたらきをしてくれます。同様に巨大なカマドもブルーの対象ではあるので1枚でいいと思います。2枚目よりは基本エネルギーを増やしたいです。

・エネポーター 1枚
全タイプに特殊エネルギーが付与された現環境で強力なカードです。1枚採用するだけで、セキタンザンやムゲンダイナへの勝率を上げ、炎デッキへの対策であるコーティング鋼エネルギーにも強くなります。

・炎の結晶 1枚
エネルギーを落としてしまった時、ボルケニオンを複数絡める時、溶接工を言いたいときに使用します。エネルギーの枚数はギリギリなので予想外にエネルギーがサイドに行ったとしても結晶が1枚あるだけで助かります。
今回の構築では基本炎エネルギーに触れるカードがカマドとエネスピ1枚ずつしか入っていないです。エネルギーに触るカードが若干心許なく感じられますが、エネルギーがトラッシュに落ちる中盤以降では結晶も基本炎に触るカードに換算できるので、中盤以降どうしても溶接工が必要なときなどにはかなり重宝します。

・リーリエのピッピ人形 1枚
相手にベンチを呼ぶカードを要求させて1ターン稼ぐカードです。
葉月は抜いたが終わった後に必要性に気づき大後悔するはめになります。木冬は本番このカードをターン稼ぎで2戦、ブルーでポケモン入れ替えとピッピ人形を持ってきてフレアストライクを連打したシーンがあるなど、かなり使う場面はあったので入れて正解でした。
また、最近フィオネの入ったデッキ(マッドパーティーなど)が存在するのでひきよせのうずにも有効です。

・おおきなおまもり 2枚
レシリザを高HPにするというテーマのためのカードです。基本的にはレシリザ2体にそれぞれつけてHPを上げて攻撃を耐えていきます。マッドパーティやセキタンザンに対しては、フレアスターターしたボルケニオンにつけることで相手の要求をあげたりすることが出来ます。

・島巡りの証 1枚
相手のデッキで使うか使わないかを判断します。この先の各デッキの戦い方の項を参照してください。

・げんきのハチマキ 1枚
以下の画像にあるように、打点を10上げると便利なラインがあるため、その時に使います。

画像3

サポート
・ブルーの探索 4枚
今回のタイトルのカードです。このカードのおかげでデッキの自由度が増しどんな環境デッキにも戦えます。ただ本番での疲労度がすごく体力を要するデッキであるのは間違いないです。一朝一夕で得られるパワーは薄いですが、デッキへの理解度が高まった時の安定感はえげつないです。

・溶接工 3枚
リストを見て3枚であることに驚いたプレイヤーさんも多くいらっしゃるかとは思います。なのでこの採用について以下に「溶接工3枚基礎研究」という段落を用意したのでそちらをご覧ください。

・シロナ&カトレア 1枚
タッグコールから万が一の初期手札でも3枚引くことができます。
後1ブルーでタッグコール→レシリザとシロカトと持ってこれると、手札を流されなければ2ターン目シロカト、3ターン目ブルーと、ブルーを再利用する動きが出来、非常に強力です。

・グズマ&ハラ 1枚
デッキの中で唯一のスタジアム、ヒート炎、どうぐに触れるカードです。つまり、このカードだけで無人発電所を出しながら、レシリザのHPを50あげることが出来ます。めっちゃ強いですが、手札を2枚捨ててしまうため、連発している場合じゃないので1枚です。

・マオ&スイレン 1枚
グレートポーションとの選択です。葉月はムゲンダイナにあとハン&ポーターで勝てると思ったうえで序盤のマッドパーティーなどの中打点を回復できることなどから採用しました。結果としては、2回当たったマッドパーティーはどちらともいやしジャマーのミミッキュが採用されていたので選択ミスだったと思います。ムゲンダイナにギリギリ勝ててよかったです。

スタジアム
・巨大なカマド 1枚
山札からエネルギーに触るカードですが、エネルギースピナー→フレアスターターをすると山札のエネルギーはほとんどなくなってしまう点や、無人スタンプを2回言った方が強いという点から1枚無人にしました。

・無人発電所 2枚
巨大なカマドの1枚を無人発電所にしてリセットスタンプ+無人発電所を確実に2回行って相手の要求を上げることを意識しました。環境に無人発電所が多く手札にあっても邪魔のように見えますが、無人発電所は効きませんしタッグサポートやグレートキャッチャーのコストにできるので問題ないです。

エネルギー
・ヒート炎エネルギー 3枚
確実に持ってくる方法がグズマハラしかないので、ホントは4枚入れたいです。今後エネポーターが流行したり、高火力バウンスデッキの登場などあれば4枚目の採用を検討すべきだと思います。

・基本炎エネルギー 9枚
ここは9~10枚だと思っています。炎の結晶込みで不自由なく戦うことができました。
10枚にすると溶接工を宣言できる回数が上がるので、溶接工を4枚採用する場合は10枚必須だと思います。


不採用カード解説

ポケモン
・リザードン&テールナーGX
レシリザ2枚、リザテル1枚の採用でレシリザ→リザテルにつなぐと終盤のリセットスタンプに強く出れたり、無人発電所+スタンプやカスタムキャッチャーに触りやすくなったりできますが、「技を打つのに4エネ必要」「180というダメージが微妙にVポケモンに届かない」などの理由から不採用にしました。

・カプ・レヒレ
小ズガ対策の代表的カードであり特性がないのでブルーの探索を使うことができますが、Cl横浜から数を少しづつ減らしていくという予想とあまりにも小ズガ以外のデッキに対して邪魔になってしまうので不採用にしました。

グッズ

・火打石
ヒート炎エネルギーを採用しているため、フレアスターター&エネルギースピナーで山札の基本炎エネルギーはほとんどなくなってしまうので不採用。

・ポケモンキャッチャー
1~2枚入れるような度胸はなかった。

サポート
・ボスの指令
グレートキャッチャーとの選択肢でした。Vポケモンでもなんでも手札を消費せずに呼べる効果は強いのですが、入れられたとしても1枚のボスにできることを考えたら、ブルーの探索→グレートキャッチャーの方を取りました。

・ドロー系サポート
以下「溶接工3枚基礎研究」の欄にて詳しく紹介いたします。

スタジアム
・ヒートファクトリー◇
ヒート炎エネルギーの影響で基本炎エネルギーが少なくなったので3枚ドローのメリットより、エネルギーをトラッシュするデメリットが大きくなってしまいました。

・混沌のうねり
無人発電所が環境に多いので自分の無人発電所が腐る場面があるという意見がありましたが、こっちは無人発電所に対してダメージがないですし、無人発電所が効くデッキに対してうねりが腐る方がまずいので不採用。


溶接工3枚基礎研究

今回のデッキでは、溶接工が3枚の部分が一番注目されるかと思います。
この考え方については木冬さんがしっかりと言語化してくれたので文章にして代筆したいと思います。

◎溶接工の基本的な性能
基本炎を手札から2枚つけて3ドロー。エネ加速手段としては申し分ないが、いかんせん発動条件が厳しい。手札に基本炎がないと紙切れになる。

◎溶接工の問題点
先2でマリィを打たれた時に、こちら後1でカマドやエネスピで手札に加えた基本炎がボトムに行き、引いた4枚の中に溶接工があると悲しい気持ちになる、そもそもタッグスイッチの採用により溶接工を打つ回数が減り、1試合に1〜2回程度しか溶接工を使う場面がない。そのため、使わないまま山に残り、マリィやリセットスタンプで引いてしまい、終盤に止まってしまう。

◎代わりに入れるカード
①代わりのドローサポートを採用し、どうしようもない事故回避や終盤のリセスタ対策に努める。
②全く別の役割のカードを入れてプレイの幅を広げる。

①ドローサポート
・博士の研究
終盤のリセスタ対策としてはふさわしいが、カスタムキャッチャーなどをトラッシュすることになると悲しい気持ちになる。
・マリィ
相手の妨害も兼ねられるが、引ける枚数が心許ない。自分のマリィで事故る可能性は大いにある。
・エリカのおもてなし
相手依存すぎる。後1で使っても大した枚数は引けない。中盤終盤のパワーは最も高い(=事故回避札としては最も弱いが、リセスタ対策の札としては最も強い)。
・シロナ
ドローサポートを入れるとしたら、1番無難。
・シロナ&カトレア
タッグコールで呼び出せるドローサポート。2枚目が必要であれば。

②別の役割のカード
・ボスの指令
グレートキャッチャーと両立しても持て余しそうな感じは否めない。
・マチスの作戦
サポートを減らしてマチスを採用するのはいかがなものか。使う機会があればありではある。
・リーリエのピッピ人形
有力候補。相手に1ターンもらうだけで戦局が変わる場面が存在する。
・ムサシとコジロウ
リセスタムサコジで夢を見たい人向け。こちらのハンドもなくなるのがイマイチ。
・ぼうけんのカバン
道具のバリューが高いデッキなのであるといいかも。ブルーの1枚から道具が2枚用意できるのは強い。
・ウィークガードエネルギー
水が流行れば。多分いらない。
・マオ&スイレン
セキタンザン対面では欲しくなる。
・ヒート炎エネルギー
4枚目が必要であれば。おそらく3枚で十分。

以上から私たちは溶接工→ピッピ人形に至りました。(葉月はさらに数日前にピッピ人形→タッグスイッチ2枚目に変えました)


各デッキの戦い方

・三神ザシアン
オルタージェネシスGXの効果でボルケニオン+レシリザで2-4で取られると厳しいですがその間にに島巡りの証を挟むことで5分~若干有利になります。
先行型に関して基本的なプランは以下のようになります。

先行1 盤面作ってふとうのつるぎ
後攻1 フレアスターター
先行2 オルタージェネシスGX
後攻2 レシリザ育てつつこうねつばくは
先行3 アルティメットレイ(三神ザシアン側サイド2獲得)
後攻3 フレアストライク(レシリザ側サイド3獲得)
先行4 レシリザに何かしらで攻撃
後攻4 タッグスイッチで後ろのレシリザにエネルギーを流して島巡りの証を付ける(三神ザシアン側サイド3獲得→リセットスタンプでハンドを1枚にしたい)レシリザで相手の前のポケモン倒す(レシリザ側サイド1~2獲得)
先行5 リセットスタンプからおまもりヒート炎付きレシリザを倒す術がなくなる
後攻6 ブルー→キャッチャーなどでサイドを取り切って勝ち

このように、ボルケニオン→証付きレシリザ→おまもりヒート炎レシリザの3体で戦い2-4で取られることを防いでいきます。その際に相手にサイド1リセスタ無人を押し付けることができるのがこのデッキの強みでもあります。

たねポケモンが7枚&無人デッキなので基本クチートGXは役に立ちませんが万が一クチートでボルケニオンがヒットしたとしてもそのボルケニオンでクチートを倒しに行けるので慌てなければ大丈夫です。(葉月は慌てて敗北しました。)

三神ザシアンの最高火力はブレイブキャリバーでハチマキ込み270。ダンデの入っている構築もありますがスタンプからダンデへの到達確率は薄く、基本的に島巡りの証をつけたレシリザを挟みながらスタンプを打てれば有利です。

後攻特化型はCL横浜で結果が出ず、シティリーグ開始直後はまったくもって存在しなかったものの、ナツメ&ハチクの実装から少しづつ数を増やしてきています。11月シーズンでどうなるかはわかりませんが、ナツメ&ハチクやデデンネでリソースを多く切ってしまうので、早めにザシアンVを倒すとリソース不足になり、攻撃できないターンがもらえるので概ね有利です。

対三神ザシアンでの大きな負け筋の1つに、上記の「先攻3 アルティメットレイ(三神ザシアン側サイド2獲得)」のターンにボルケニオンがアルティメットレイで倒されるのではなく、裏のレシリザを引っ張られてアルティメットレイを当てられ、そのままサイド4-2と取られてしまうことがあります。このケースはグレートポーションorヒート炎+しまめぐりのあかしを用意することでレシリザにしまめぐりが付くので、ツールスクラッパーを使われない限りは4-2と取られることを防ぐことができます。

また、先攻2ターン目をはじめとして、序盤にマリィを連打されると中盤~終盤にかけて使いたかったカードを山に返され結局引けず負けというパターンもあります。こちらは相手のマリィ採用枚数にもよるところですので、負け筋の1つとしてはありますが、1回くらいのマリィなら復帰できることの方が多いと思いますので、デッキ圧縮やシロカトでのブルーの回収などを怠らず、できるだけ強い山札を作るように心がけましょう。

正直かなり三神ザシアン側のプレイヤーのブルーレシリザへの理解度により勝率が大きく変わるマッチだと思っています。上記のようにボルケニオンを一旦スルーしてレシリザから先に殴ってこちらの要求カードを増やす動きや、ザシアンを2体以上並べるのではなく、三神の2体目をアタッカーとして使う動きなど、対ブルーレシリザを練習していないとなかなか初見では思いつかない動きのパターンが三神ザシアン側に存在しているので、練度の低い三神ザシアンにはあとだしハンマーやエネポーター含めかなり有利ですが、練度の高い三神ザシアンには5分という評価を付けざるを得ないところかなと思います。

・マッドパーティ
ムゲンダイナ相手にホルビーやヤバチャでスタートするのは怖いですが、ほとんどの人が強気の後攻を取ってきます。じゃんけん頑張りましょう。

ボルケニオンを複数絡ませる戦い方が無難で強いと思いますが大切なのは「サイドを取る」ことよりも「エネルギーを壊す」ことです。具体的に言えばツインエネルギーがついているホルビーを無視して裏のデデンネGXをとっても、マッドパーティー側から見たらあまり痛くないということです。

対マッドパーティでは相手に毎ターンマッドパーティを打たれると負けます。しかし、相手のエネルギーはツイン4枚とトリプル加速2~3枚であり、6枚ほどのドローサポートと制限のあるティーブレイクでは必ずどこかで手札事故による息切れが発生すると考えています。そのため毎ターンエネルギーのついてるポケモンを倒すor関係ないポケモンにエネポーターで移すことで相手にエネルギーを使わせて終盤から巻き返しを狙います。

後ろのポケモンを引っ張りつつ、エネポーターでツインエネルギーを引っ張たポケモンにつけて倒す動きは非常に強力です。また、ピッピ人形を採用している場合は、エネルギー供給が間に合わず、前のポケモンを倒せないシーン(こうねつばくは50でポットデスに、げきりん30でホルビーに届かないなどたまにある)があったとしても、ピッピ人形前+エネポーターで番を終えると「エネルギーを壊す」という目的は達成されたため、マッドパーティ側からすればポケモンは倒されていないけれど、ポケモンを倒されたのと同値の負荷がかかることになります。

基本不利なマッチだと思われがちですが、「相手のエネルギーを壊していく」ことに着目すれば勝率は大きく上がると考えています。

・セキタンザン 
セキタンザンのデッキはアタッカーがセキタンザンに頼り切っているデッキが多く、ザマゼンタVの対策としてガラルネギガナイトやプテラGXを入れている型が一般的だと思ってます。セキタンザンデッキの最大火力はディアンシー+逆転道場のキョダイガンセキ(300)でおまもりヒート炎レシリザをワンパンすることはできません。なので、レシリザ側が先に攻撃すれば、フレアストライク→げきりんで3-3または3-2-1でサイドをとれます。

ボルケニオンにヒート炎やおまもりを付けるとセキタンザンの噴火団を耐える可能性が生まれますがこうねつばくは→フレアストライクではストーン闘エネルギーが1回絡むだけでセキタンザンを倒せないのでフレアストライク→げきりんをするためにも最初のふんかだんできぜつさせましょう。

また、セキタンザン側に先に攻撃されたとしても、あとだしハンマーやエネポーターで相手のテンポを崩す動きも強力です。ハンマーやエネポーターでキョダイガンセキまでの到達ターンが遅れるということは、ふんかだんを宣言する回数が増えることとイコールです。道場やディアンシーが絡むとレシリザがふんかだんで確定2発を取られてしまうシーンはかなり多いですが、グレートポーションやマオスイレンでふんかだんの確定数をずらしながら戦うとセキタンザン側は嫌だと思いますので、できるだけキョダイガンセキを言わせない立ち回りが重要になってくるかと思います。

・ムゲンダイナ
マニューラと入れた型がいなくなった為、エネルギーを付ける手段が手張りしかなく、あとだしハンマーやエネポーターでだいぶ猶予をもらうことができます。

またこうねつばくは110+フレアストライク230=340なのでここを通せればほぼ有利です。エネルギーをずらしてテンポをとるとデスカウントGXを狙われて相手の運が強いと1体落とされてしまいますが、その後2体目はかんしゃくヘッドが間に合わず、ドレッドエンドでは倒れないので、ムゲンダイナ+イベルタル+ジグザグマなどのように3-2-1で取っていきましょう。

デンジャラスドリルは特殊エネルギーを対象に取れ、最近よく見かけるようになったので、ヒート炎を破壊されて気絶しないように注意しましょう。

マッドパーティをより厚く見ているデッキだとアローラペルシアンがドヤ顔で仕掛けてくる可能性がありますが無人発電所の2枚目があるので問題ありません。

・ルカメタザシアン
殆どの弱点をつける点や、また確実に後攻をとれる点からかなり有利だと思います。

コーティング鋼や鋼鉄のフライパンなどの弱点対策も、エネポーターやツールスクラッパーをブルーで任意のタイミングで持って来ることができるので強力です。

ルカメタでエネルギーを落としに来たとしてもこちらには明確に3-2-1のルートが生まれるのでそこまで問題ありません。

何もついていないレシリザのHP270に届くポケモンがいないのでげきりんが非常に有効になります。

黄昏の弾丸+ブレイブキャリバーで290なのでそこを狙われるのが1番厄介です。弾丸を置かれた後はできるだけ早くザシアンを落とす、もしくは先にブレイブキャリバーを打たれた時のためにグレートポーションを取っておきましょう。

・小ズガ
相手の手札が繋がってしまうとどうしようもない何とも恐ろしいデッキです。多くのカードを切って大火力を吐き出してくるデッキなので、中盤、終盤に2回無人発電所+リセットスタンプで相手が止まってくれることを願うしかありません。

正直相性は悪いですが、多くのデッキがカプ・レヒレを採用したり、対策されているデッキなので数を減っていると予想し、予選で1回当たって負けてしまったとしても2回以上は当たらないとみて他のデッキに有利を取れるようにしました。

逆にズガドーン側を使うときは、最初にファイアローで攻撃して溶接工を温存してスタンプからの復帰率をあげたり、ボルケニオンがバトル場にいる時にウッウでレシリザにスピットシュートを乗せると、スピットシュート後のげきりんではウッウに届かない(ハチマキを要求する→お守りや島巡りが張れない)ので強力です。

・ピカゼク
アタッカーがVかGXなので、後攻が取れれば、基本有利です。

クワガノンVでパラライズボルトを狙われてもレシリザでクワガノンVをワンパンできるので焦らないことが大事です。最高火力のライライのGX技(250+エレパ)に注意しましょう。

木冬はシティ本番でじゃんけん負けで後攻を取られた上に相手がクワガノンスタートで後1パラライズボルトからめちゃくちゃにされて敗北したので、じゃんけんも気合を入れましょう。


コラム カマドが先かスピナーが先か

後攻1ターン目のブルーの探索で何も考えずにエネスピを持って来がちですが、この選択についても議論していました。
それは『手札に溶接工があるか否か』です。

・ある場合→スピナー
 単純に次のターンの溶接工のためのエネルギーを確保できるから。
・ない場合→カマド
 先2のマリィで溶接工にヒットする確率が比較的高く、カマドが残ったまま溶接工が使えるパターンがありうる。

もちろん盤面や自分の手札の状況などによって器用に使い分ける必要はありますが、後攻1ターン目にどちらでもいい場合は1度考えてみる選択だと思います。


終わりに

本記事をご覧いただきありがとうございました。CL横浜からシティリーグにかけての数週間で充実した練習ができ、自信のあるデッキが作成できたと思っています。

巡り巡る環境ではありますが、購入していただいた方々の勝利につながれば幸いです。

デッキに関する感想や質問はTwitterのDMにてお待ちしています。お気軽にご連絡ください。
木冬:@kifuyu_poke
葉月:@hazuki_pcg

画像引用元:https://www.pokemon-card.com/


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