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引っ越しをした

今月頭のことだ。生まれてからこの歳まで、両親とともにずっと住んだ大阪を離れて、転職のためにはるばる東京にやってきた。

実はひとり暮らしは初めてではないのだが、前回のひとり暮らしが本当に散々だったので、部屋探しには本気を出して挑んだ。不動産屋を5軒回って、実に20部屋以上を内覧して、最後に出会ったこの部屋。苦労の甲斐もあってかなり気に入っている。

間取りは2DK。1人で住むには広すぎる!と方々から言われたけれど、「知ったこっちゃあるかい!」と、内に秘めたる大阪のオバチャンをフル稼働させて、強気で押し切った。

2DKのうちひと部屋は和室で、大きな押し入れが壁全面にふたつ(2間?)もついている。私は読書と、書籍を集めることが心底好きなので、内覧の時から和室は本の部屋にしようと決めていた。

もうひと部屋は洋室で、ベランダ側とは別に壁側にも大きな出窓がある。この出窓の下にベッドを置こう。すのこを敷いてその上にマットレスを直接。ダブルサイズのベッドがいい。クッションをたくさん置いて、家具の色味は同系色で統一しよう。最高すぎる、最高すぎるぞ。

だけどそれだけじゃない。この部屋のいちばん気に入ったところは、その明るさと風通しの良さだ。和室にも洋室にも通じているベランダ側に、それぞれ大きな窓がある。ベランダと反対側にあるキッチンにも小さな窓がついていて、そのすべてを開けると、風の強くない日でも、気持ちよく風が抜けていく。窓が大きいので光もたくさんはいってきて、電気をつけなくても夕方までずっと明るい。日当たりと風通しの悪いところには住めない、というのが、前回の散々なひとり暮らしの結果、私が学んだことだが、今回の部屋はそのどちらも満たしている。本来ならその時点でもう、これ以上望むことがないのである。

しかし広さのわりに安さを求めたので、築年数はそれなりに経っている部屋で、キッチンや風呂には古さが目立つ。だけど、古いながら収納力のあるこのキッチンも、古いながらシャワーの水圧が強いこのお風呂も、慣れてしまえば愛しいもので、まさに「手のかかる子ほど可愛い」状態である。

>つづく(つづくんか~い)

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