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「検索」について自分なりに考えてみた話。

こんにちは。なまぬるいおにぎりです🍙珍しくサービスデザイン系の記事を書きます。というのも最近検索画面の改善を担当することがあり、改めて自分なりに考えたことを残しておきたいなと。というわけで今日は日頃よく目にする「検索」について考えたいと思います。(分かりにくかったり、うーん?と思うこともあるかもですがお手柔らかにお願いしますw)

はじめに

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「ググレ○ス」という言葉もあるように、普段私たちには馴染み深い機能、検索。Googleで調べ物をする際やサービス内で検索…など色んな場面で検索機能は目にします。そんな検索機能とUIについて考えます🤔

検索機能といってもめちゃくちゃ奥深く、検索結果のUIだけでなく表示ロジックや絞り込み機能、フリーワード検索、キーワード補助サジェスト、表記ゆれ問題…など考えるべきところは沢山ありますが…(いや〜奥深い!)今日は検索の目的やシーンなど自分の思うところに触れていきます。


検索の目的と利用シーン

まずはそもそも検索が使われる際の、ユーザーの目的と利用シーンについて考えます。検索での目的は、「ユーザーの希望・条件に沿った情報を見つけられ、ユーザーの本来の目的が達成されること」と定義します。

利用シーンとして、主に以下の3つのシーンで使われることが多いのではないかと考えました🤔

1)ユーザーは目的・知りたい情報がはっきりわかっていてピンポイントで探す時(ユーザーが期待する情報の解像度が高いイメージ)
2)知りたい情報がはっきりしていないが、方向性はふんわりわかっていて探す時(ユーザーが期待する情報の解像度がやや低い)
3)条件や制約を元により自分に合う最適なものを知りたい時(ユーザーが期待する情報の解像度が高く、選ぶ際の軸もある程度決まっている場合もあれば、逆も)


🍳例えばレシピ探しでいうと

1)ユーザーは目的・知りたい情報がはっきりわかっていてピンポイントで探す時
→例えば「今晩は生姜焼きを食べたいので生姜焼きのレシピを探す」

cookpadさんでいうとこんな利用イメージですね(cookpadさん、わかりやすかったのですみませんが画像使用させてください🙏ありがとうございます…!)

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例えばフリーワード検索がそうで、ここではユーザーが期待する情報の解像度が高く、ユーザーは具体的なキーワードで検索します。この場合ユーザーは生姜焼きのレシピが出てくることを期待しているので、期待する結果が表示されていないと感じると離脱につながります。しょうが焼きが知りたいのにハンバーグのレシピが出てきたり混じっていたらガッカリしますよね…当たり前ですがw(でも、その当たり前品質を提供するのって大切だなと日々思います)

また、フリーワード検索するユーザーは、サービス訪問時に既に欲しい情報が決まっているので、ユーザーがすぐにアクションできるようページ上部に検索窓が配置されていることが多いです🤔


2)知りたい情報がはっきりしていないが、方向性はふんわりわかっていて探す時
→例えば「今日は何作ろうか悩む…とりあえず間違いなさそうなものを見つけるか」みたいな時ならレシピランキングなどのカテゴリから探すかもしれません。

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または「今晩のメニューは決まっていないけど、なんか肉が食べたい!!」そんな時はレシピカテゴリから探したりするかもしれません。

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このように知りたい情報がフリーワード検索ほどははっきりしていないが、方向性はふんわりわかっている時に、軸や切り口をもとに探せる「カテゴリ検索」などが使われます。

この時、切り口の文言もサービス目線ではなくユーザー目線だとより探しやすいなと感じます。例えば自分が探したい情報がどのカテゴリに入っていそうなのか、わかりやすい言葉にしたり…分類するのも大切そうですね🤔


3)条件や制約を元により自分に合う最適なものを知りたい時

→「今晩のメニューは決まっていないけど、なんか肉が食べたい!!でもって仕事帰りで疲れてるから時短で楽に作れるのがいい!!!」そんな時。

詳細条件で調理時間を設定して検索するかもしれません。(下の画像では「10分以下」で作れるレシピに絞っています。便利ですよね!私はcookpadさんで検索する際はいつも5〜10分を設定して探していますw 面倒くさがり屋代表です!)

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例えば詳細検索がそうで、ここでは条件や制約を元に情報を絞り、より自分にぴったり合いそうな情報を探す際に使われます。軸の多さや切り口のバランスが難しく、検索結果の数や制約など考慮しつつ目的に近そうなものを提示する必要があります。またどこまで詳細に検索できるようにするかは、サービスコンセプトによっても考え方が異なると思います。

このように、ユーザーの目的や条件によってUIや検索フローは変わります…!


大事なことってなんだろう?🤔

じゃあ、どんなことを考えて検索機能や画面を作るのが良いんだろうと考えた時に、大切なのは「ユーザーの目的や背景の理解」だと私は考えています。(検索機能に限らずですが)

検索する際に、例えばこんな時…ピンポイントで情報がなかったり、検索結果が少なかった場合はどうしますか?色んな結果の返し方があるかもしれませんが、ユーザーの目的に立ち返って考えてみるとどうでしょうか🤔

想像してください👀💭

例えばあなたが布団屋さんの従業員で、お客さんが入店してきて「高反発マットレスはあるか?」と聞いたとします。でもあいにく、高反発マットレスは店内には在庫がないとします。

そのままないことだけを伝えたら、お客さんは帰ってしまうかもしれません。商品がないのですから、それを伝えた上でそれでもいいかもしれませんが、でももしかしたら、まだできることがあるかもしれません。

お客さんが急ぎでなければ取り寄せできることを伝える?いますぐ欲っしているお客さんであれば近場で売っていそうな他店を紹介する?そんなことも可能ですね。

また、お客さんがなぜ高反発マットレスを欲しているのか目的・背景を聞いてみたら、「最近起床すると腰が痛い。調べてみると高反発マットレスが良さそうなので買いにきた。」そんなインサイトを聞けるかもしれません。それを聞けたら、現状使っているベッドやマットレスの柔らかさや特徴をきき、腰の痛みを緩和できるような高反発マットレス以外の選択肢を提案できるかもしれません。同じ悩みを抱えている人にはこんな商品も人気です、と教えてあげることも可能かもしれません。(結果、満足のいく買い物ができお客さんの課題解決ができるかもしれません。)

これは例ではありますが、このように「お客さんの目的・背景・ニーズを正しく把握すること」が大事なんじゃないかなと私は考えています。これを理解することでユーザーの目的やシーンに合わせて、ただ検索結果画面を表示するだけでなく、別の切り口で提案することも可能です。今後も、検索に限らずですが目的や背景、サービスの文脈や状況に合わせてベストな検索体験を実現していきたいです…!💪


🍳🍳🍳

あの、最後にどうでも良い話ですが、「🍳」←この絵文字、検索アイコンに似てません?w そう考えるとなんだか美味しそうですね(違う)

以上、検索について自分なりに考えてみた記事でした!最後までご覧いただいた方、ありがとうございました!次回はデザイナーだけど効果検証こうやってるよ、こう活かすといいよ的な記事を書きたいなと思っています。それでは皆さん体調には気をつけてくださいね!(この記事もマスクをしながら書いています、安心してください👍)





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