なんとなくそれっぽい曲が作れるまでの道のり

以前こんなツィートが話題になりました。

「作曲が趣味の人ってそういえば周りにいないなあ」と思っていました。

それもそのはず、DAWソフトを導入している人は千人に1人、作曲ができる人は1万人に1人と言われているほど稀少です。

作曲ができる人は、それだけで「才能がある」と自分を誇りにしていいと思います。

https://twitter.com/kando_dtm/status/1672371106928361472

今40代半ばですが、僕はこの「千人に1人」の中でした、それも高校生の時からずっと。
小室哲哉の洗礼を受けたど真ん中の世代で、高校生の時にキーボードを練習しはじまめした。でもやはり鍵盤は高校生からでは少し厳しかったです(元来、感覚ではなく理屈で動くタイプというのも災いしていたかと思います)。
何事も理屈から入るのでコード理論、音楽理論、機材についての知識は本なり雑誌なりで山ほど仕入れていました。でも一切弾けないのでよく同級生とぶつかっていました。今にして思えば理論的にはめちゃくちゃでも実際に音出せる人のほうがいいに決まっていますw
そんな感じですが音楽はやっぱり好きで曲作りをしたい思いだけは持ち続けました。しかし、どうしてもできません。そんな悶々としたものを抱えながら音楽とは付くこともできないが離れることもできずで今まできました。

何とか自分でも出来る音楽はないかと時々ぶり返す音楽熱の高まりに乗じて
色々調べ、ある時LiveCodingに出会いました。プログラミングでリアルタイムに音楽を作るというものです。職業がSEなのでプログラミングでなら出来そうだと思い早速環境作って始めました。
トラック数も限られていて、それほど幅広いことが出来るわけではないので最低限、調とコードだけ合わせて、リズムが良ければあとはなんでもOK。幅の狭さがかえって僕には都合よく割とすぐに掴めました。練習を重ねて割といい感じのものが鳴らせるようになったので、時々インターネット配信でライブ演奏していました(閲覧数は全然ですけど)。
その中で「音楽ってこんなに適当な感じでいいんだ」「聞いてよければだいたいOK」と「体感的」に分かった気がしました。この体験が自分的に大きかったです。
※その時に一台だけですがモジュラーシンセ導入。これもいい経験になりました。

音楽というものを少し掴めたのでなんとなく「今なら出来るかも」と思い曲作りを改めてトライしました。その時の配信履歴を見ると時期的には2019年となっていました。
DAWは高校生時代にレコンポーザーを使っていたので、その流れでAbilityを持っていました。
でも色々調べているとやりたいこととAbilityがマッチしているか謎でした。なのでEDM界隈で人気で、Youtube見てみていも参考になる動画の主の多くが使っていたFL Studioを買いました。ネット界の評判を聞いていると、ほかのDAWと使い方も考え方も全然違うとのことで賛否ありましたが、僕的にはFL Studioに出会えて本当に良かったです。

年代的に小室世代なのでシンセの音が好き。それならとシンセを多用した音楽の究極(と思っていた)SUPER EUROBEATを高校時代から聞きまくってました。なので本当はユーロビートを作りたかったのですがどう考えても難しいので、その次に好きなTranceを作ろうと思いました。聴く感じ、曲の構成も音の構成も単純そうだし、歌ものでもないので出来そうだと。

この時も色々試行錯誤してやっていました。ただこの時はある程度形にしただけで終わっていました、中途半端でした。そして2022年,2021年は音楽から遠ざかっていました(この間は機械学習にのめりこんでいましたねw)。

そして今年に入って改めて音楽に取り組むことにしました。
改めて始めるにあたり曲づくりなんて一朝一夕で身につくものではないことはこの20年超で痛感していたので、一年、今年一年は音楽に捧げようと思いました。

Tranceというものを追及してなんとか「Trance」っぽいものを作ることを目標に頑張ってみした。
自分で作っていて思うのですが、「オリジナリティあるもの」とか「インスピレーションを形にする」とかは上級者が考えることで、初学者は「それっぽいもの」をなんとか形にするので精一杯ですね。

(後編に続く)

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