寝る前から朝起きて目が覚めるまでの意識の時系列的変化について

寝る前というのは基本的に一日の疲れを感じている。日中は余程のことが無い限り疲れを意識出来ない程度には心と体のバランスが崩れている。そんな僕が「疲れているんだな」と感じるのは日常目にしていることが全く別様に映る時である。
人の話を聞いたり読んだりした時、何気ないことが自分のことを指しているように感じたり。部屋の中の掃除が十分でない部分を見付けた時に、数年先数十年先の自分の部屋の有り様と自分の姿を思い浮かべたり。
このような状態になったときにはもう寝てしまうことが一番だと最近思える。前まではそうは思わなかった。寝る前と寝た後では何も生活が変わらないからだ。でも今は睡眠によって物の見方が変わるということを知っている。何も変わらないが見え方が変わる。もちろん見え方しか変わらない。しかし、それでも世界を別物のように感じる実感というものはとても強い力を持つものと思えるし、この別様に感じることを上手く使えばいいと思うようになった。
生活の主目的が最近は日頃の仕事や、仕事に関する調べ物がメインになってきたこともこう思えるようになった一つの大きな理由であると思う。自分のものの捉え方や感覚が思わしくない時はこなさなければならないタスクが思うように進まない。そんなときは強制的に世界を変えて、換言すれば今の世界はリセットして捨てて、別の世界から再スタートする。これは再スタートした世界はだいたいスタート地点ではそれなりにポジティブなのでやりたいことを進められる準備が揃っていると思えるからこそ出来る事である。
それでも朝起きた時にすっかり準備が整っているわけでは無い。朝起きたその時は大抵何もかもが憂鬱であることが多い。もう何も出来ないのでは無いか、何にも手を付ける気にはなれない。そんな気分の日が殆どである。特に月曜日の朝などは気持ちだけで無く、体そのものも重かったり堅かったりする。月曜の朝の不調は予防策も解消方法もいまだに見付けられていない。
それでも体を無理に動かして一日の用意を進める。着替えて、布団畳んで、適当に朝食を取って、歯を磨いて、それから朝のシャワーをしている。その頃には今日一日にこなす予定のタスクのことをあれこれ考えている。一日のタスクを考えてるときは一日分のことと、それからその先がどう繋がるかまで考えていたりする。このときが恐らく一日の中で最も調子が良い的であったりする。朝起き出してから一時間も経っていない。

自分の内から外に向けてすることが主であり、自分の中から外への見え方が従。
上述のような構図を今は何とか維持出来ているので上記のようなサイクルで生活を回すことが出来ている。内と外の世界の位置関係は容易に入れ替わる。そのことは身を以て知っている。日々の生活に於いて自分の生活を守るに於いて必要なことの1つはこの位置関係の維持。

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