なんとなくTranceっぽい曲が作れるまでの道のり

(前編はこちら)
曲づくりに再度取り組み「Trance」っぽいものを目指して今年の最初から取り組くんできました。当然ながら「納得!!」まではいきませんが、でも一つの形としていいかなぁと思ったのが以下です。

音もごちゃまぜだし詰めが甘いのも色々気づいていますが、今の僕ではここまでがとりあえず限界かなとw
でも一応は形になっていると思います。
ほぼゼロベースから、道のり長かったです。

Tranceは何といっても「SuperSaw」:
いかにもTranceというキラキラした音、太いリード音、これらはSuperSawというオシレーターの音でした。何とか気にいるSuperSawを手に入れようとプリセット買ったり、SuperSawの音が出るというシンセを買っていじってみたり。あらゆる手を尽くしました。
試してよかったシンセの主なものは以下です

Serum
Spire

有名どころのシンセとしてはEDMといえばSerumという風潮ですがあくまでTranceに限って言えばSpireがよいと思います。Serumはマイルドな音色というイメージです。Tranceは角ばってなんぼです。あと後述しますが大変ありがたいキットが使えます。

SuperWave Trance-Pro
SuperWave Ultimate

SuperWave はフリーのSuperWave P8で有名ですがUltimateを見てわかるようにJP-8000,8080を心からリスペクトし、また他の製品を見ても古き良き時代を再現しようとしてくれているのがわかります。

Ronan Fed Pneuma

Ronan Fed Essence

Ronan Fed Essence Plus

※本記事書いている時点ではなぜかリンク切れ

Ronan Fedは素晴らしい!!公開されている他のvstも最高です!!「これが欲しかったんだ」というSuperSawサウンドが詰まってです。ただインパクトは最高なのですが、あまりにも音が強すぎて少し使いどころに困る感はあります。

他にもいろいろやりました。手元にNative InstrumentsのKOMPLETEがあるのでMassiveのSuperSawの作り方をYouTubeで探して試したり。あらゆるVSTを試し、また欲しい音を得るべくエディットを重ね。おかげで今はよい音に出会えるようになりました。しかし何よりシンセサイザーの真骨頂である「音を探す」「音を作る」「音を得る」スキルが大いに向上したのは何よりの収穫でした。

Tranceは何といってもリバーブとディレイ:
そのことを知っていたのでシンセでそれっぽいリフができたらリバーブとディレイをがっつりかけていました。でもその時、なぜかインサートエフェクトでかけていました。いやいや、エフェクトかける最初はシンセの内臓のエフェクターでしょと…それに気付くのに数か月かかりました。
でもエフェクターについての知識はこの辺当たりの試行錯誤でかなり身についたつもりです。

Tranceは何といってもTranceリード:
小刻みな音がたくさん重なって一つに聞こえるやつです。
こういう感じのものです
【4】40秒くらいでトランス風アルペジオリードの打ち込み方を説明するバーチャル助手 - YouTube
色々こだわっているうちにメロディーというものの作り方を学べた気がします。

Tranceはフィルター:
シンセがメインの音楽は音作りがとても大切です。
Tranceはフィルターを全力で開けたり、また特徴的な徐々にフィルターを開けていくなど、色々なテクニックがあり、音作りを学ぶ大切なきっかけになりました。
フィルターを開けると音色が明るく高い音に聞こえます。しかし高い音を使うのとは全く別です。使う音はだいたい高くてE6辺り。聴いているととても高い音に聞こえるのでわかっていない頃はやたらと高い音を使っていましたが、実際はその辺。
音楽はうまく聴覚をだます、というのも一つのテクニックかなとも思いました。

Trance的な色々:
キットを買うのはパクリっぽくてプライドが許さないという気持ちが僕も少しはありましたが、初学者はそのようなものは捨ててありがたく先輩たちの成果物から勉強するのがよいと思います。
特にこのキットは看板に偽りなしでTranceっぽいものが満点「こういうのが欲しかったんだ」というリフやプリセットが満点です。特にプリセットはあまりにもベタ過ぎてサウンドパックとかにも入ってないようないかにもTranceなものがあるので大変おすすめです。
FUTURE UPLIFTING TRANCE BUNDLE VOLS 1, 2 & 3
高くないですし。これが使えるのでSpireがおすすめな理由の一つです。

あとTranceに限らないことですがミックスについての知識は必要だと思います。

ミックスは大事:
DAWミックス/マスタリング基礎大全
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07ZHX316V/ref=ku_mi_rw_edp_ku
こんな本がKindle Unlimitedで読めるんですね、ありがたい時代です。
どうしても音がごちゃごちゃになるとダサく聞こえてしまいます。

そのほかの大切なこと:
作るためには聞かなければならない。ということでTranceの音を探しました。CyperTranceもめちゃ好きなのでCDを中古で探したり、TranceMasterというシリーズに巡り合って探したり。
思うのはストリーミングで聞くとどうしても聞き流しになるのでCDという単位で手に入れるというのは割と大事なのだと。
あと大切だと思ったのはただ聞いているだけでは「なんとなくいい」で終わってしまう。それよりたくさん聞いて好きな曲を集めて、好きな曲を繰り返し聞く。
そしていざ作るときに好きな曲を真似る。真似ることから始まるとはよく言いますし、曲作り参考にするために繰り返し聞く好きな曲をチョイスすることから個性が生まれるのではとも思いました。

僕は一旦Tranceからは離れて違う方面に足を伸ばそうと思っています。
今年に入ってほぼ丸8か月。聴くのも作るのもTranceでそろそろ食傷気味になってきました。
Tranceに拘ったおかげですこしだけですが音楽というものがわかった気がします。培ったもので他の種類の音楽も少しできそうな気がしてきました。
音楽の世界は無限に広いので色々見てみたいと思います。
で、最終的にユーロビートに向かいたいなぁと。でもTranceは好きなのでちょくちょく戻るとは思います、ホームグラウンドみたいな。

最後に僕の紆余曲折が並んでいるチャンネルを貼らせていただきます。
時間を経ることに少しずつマシになっている様子が見て取れると思いますw

僕みたいに音楽を作りたいと思って環境は整えたがなかなか最初の一歩が踏み出せず。しかしDAW,ソフトシンセのアップデートだけはいつもばっちり、という方は前編の最初に引用させていただいたツィートからして多いと思います。
そんな同士の最初の一歩のお手伝いが出来たらと思い記事にしました。

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