くじらが良かったのをひたすら話す

2023年11月17日 O-EAST
富士葵ワンマンライブ「Aria」にて

新曲が発表されたあの日。
心臓が震えるほど響いた低音。
最前列ど真ん中にいたにも関わらずまともにペンライトを振れていた自信がないほど魅入ってしまったあの曲。

「くじら」ついに、ついにリリースされましたね~~!!!

私、この曲がリリースされることをめーちゃくちゃ楽しみにしてました。
どのくらい楽しみにしていたか。
初出しされた去年の11月からフォロワーさんが書き起こしてくださった歌詞を見ながらこんなメロディだったはずと記憶を取り戻す作業をしたり、6月にあった葵ちゃんの誕生日ライブ「フォルテッシモ」でやってくれたときには狂喜乱舞したり、そのアーカイブが突如消えた時には割と本気でロスになったぐらいには楽しみにしていました。戻ってきてくれて本当によかった。
多分これだけ楽しみにしていたのは私だけでなく、歌劇団の皆さんもそうだったのではないのかなと思います。

お休みから戻ってきた日の生放送でお知らせがあると告知された時はまさかと思いましたが、そのまさかでしたね。
2週間のお休みで寂しくなかったと言えば嘘になりますが、とても素敵なお土産をもって帰ってきてくれましたね。すごく嬉しかったです。
生放送の中でジャケットが公開されたり、葵ちゃんが「ブラッシュアップされてるとこもあるよ」と言った時はあれ以上に曲が良くなっているんですか!?とめちゃくちゃ驚きました。聞く前からもう多幸感で溢れ返りまくってました。
リリースされて自分のスマホで好きな時に好きな人の音楽が聴けることが嬉しいのに、その曲がさらに良くなったらなんてこれ以上幸せなことがありますか。ないですよ。
ジャケットも凄く素敵で、くじらという楽曲に対する解釈の仕方に唸らされてしまったのを今でも覚えています。
生放送の中で楽曲をリリースする大変さを葵ちゃんとキクノジョーがお話ししていましたが、それを聞くと2人やその周辺の関係者すべてにありがたさを感じてしまいますね。きっと普段表には出さないけれど、辛く大変なこともあるのでしょう。それでもファンのためにひたむきに活動を続けてくれる2人には感謝してもしきれません。
なら、曲をいっぱい聴いて感想を送ることが2人にとって1番の恩返しなのではないかと思うわけです。

というわけで、
リリースされてからすぐにイヤホンをつけて低音を倍増させる設定に変え聴きましたが本当にめちゃくちゃ良かったですね…。聴き終わった後何かよくわからない感情を噛み締めました。湧き上がってる感情とは裏腹に語彙力が追いつかなくて「良かった……」としか言えないオタクになっていました。大の字で放心です。

フォルテッシモと比べてかなり低音が倍増されており、クラップのような音も大きくなってましたね。

特に私が度肝を抜かしたのは2サビの入りと、同じく2サビのオク下のハモリです。
2サビの入りかっこよすぎません??
これまでなっていた裏の音がピタッと止まってからのサビですよ。めっちゃ好き〜〜〜〜となりました。ズルい。
そこの部分の歌詞はフォルテッシモの時点で「残るような…」で終わりかと思ってましたが、「残るような航海を」でしたね。これも2サビ前に全ての音がなくなることで聴きやすくなってました。航海というワードを見て2ndソロライブ「シンビジウム」のキービジュアルを思い出しました。
さて、2サビのオク下のハモリです。
これフォルテッシモでやってなかったよね?と思い、一通り聴き終わった後フォルテッシモのアーカイブを見直しましたが、多分1サビと同じハモリ?でした。
葵ちゃんの低音は普段の声からも曲の中でも中々聴くことがないため、聴いた瞬間カッコ良すぎて思わずツイートした記憶があります。
低音を倍増にしている状態でオク下のハモリが入ると、主旋律とハモリがちょうどよく合わさってより素敵な楽曲へと変わるので皆さん是非低音マシマシで聴きましょう。

他にくじらの好きなところと言ったら「埃被ったピアノ開いた それは自分だけの扉」という歌詞です。
私なりの解釈としてこれは初めて歌動画を投稿した「なんでもないや」を想起させるものなのかなと思っています。
くじら初公開のAriaが扉をイメージしたセットやコンセプトだったことを考えると、葵ちゃんやキクノジョーにとって、紛れもなく自分だけが開いた扉で旅路です。そうやって2人は一つ一つ新しい扉を開いてきたのだなと感慨深くなる歌詞で私は大好きです。
くじらは他にも過去の出来事を想起させる歌詞が多く、これまでの旅路を大切にまた新しい扉を開いていこうという2人の気持ちが伝わってくるので皆さんもここはこの出来事の歌詞なのかなと考えながら聴くのも素敵かもしれません。

まだまだ好きなところがあります。
長い?
長くて良いんですよこういうのは。

これはフォルテッシモの時からそうでしたが、最後裏の音のカウントが減っていく曲の構成です。
めっちゃオシャレだと思うんですよねあの音の減り方。
これまで4つ刻みだった音があるところを境に2つに変わるところ。なんとなく曲の雰囲気が終わりに差し掛かっているのを彷彿とさせてすごく好きです。
フォルテッシモのときは葵ちゃんの振りが変わっているのも見ものです。
4つ刻みのときは足の踵や体全体でリズムを取っているのが分かるのですが、2つ刻みになった時に穏やかにけれど大きく、と動きが変わるあの瞬間が好きです。
是非見返してみてください。

くじらがリリースされてから様々な記事で「考えて、考えた、ひとつのカタチ。その、音楽活動の新たなスタートとなるこの楽曲を、たくさんの方にお届けしたい」と葵ちゃんは述べているのを見つけました。
なんども、なんども自分の在り方について考えたのでしょうか。
自分はどんな活動をしたいのか、どんな歌を歌いたいのか…いっぱい悩んだのでしょうか。
私は今回の楽曲は富士葵というボーカルにぴったりの曲だと思いました。
それは私自身が富士葵の声はゆっくりで、壮大で、伸びやかな曲こそ真価を発揮すると勝手なエゴからきているものだろうと思います。
葵ちゃん自身が導き出したひとつの答えと私が好きな富士葵の姿が今回はたまたま一致した。私としてはそんくらいの認識でいます。
葵ちゃんはこの姿の自分を受け入れてもらえるのか不安になることがあるが故のあの歌詞なのでしょうか。
答えは富士葵本人の心の中にしかないので邪推することしかできませんが、私は富士葵が勇気をもって一歩進んだその足を止めたくはないし、ただその背中を見て応援するだけです。

結局何が言いたかったってくじら最高だったよねってことです。
最後の方は厄介オタクのような文章を書いてしまったため「こんなの公開して大丈夫か?」と思いましたが、それも私の大事な感情でありのままかなと思ったので思い切って公開してみることにしました。

本当に良い曲に出会いました。
これは葵ちゃんが活動を続けてくれなければ聴けなかったものです。
気づけば葵ちゃんは活動を始めてもう7年も経っていました。
7年という数字は一生の中では10分の1も占めない数字です。それでも富士葵は軌跡を残してきました。

これからも葵ちゃんの楽曲と共にどんどん新たな扉を開いていく葵ちゃんの勇ましい姿を見ていきたいです。

※この記事は富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2024に寄稿したものになります。
他の方が書かれた記事も素敵なものばかりなので、みなさん是非読んでください。







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