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ウクライナ情勢

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かりそめ化する世界 その1

かりそめ化する世界 その1

朝から、サクサクさんが読書会を開いてくれた。彼女は歴史学の研究者で、不思議な雰囲気を纏っている。「魔法少女のようだな」と、いつも心の奥で思う。

彼女が紹介してくれたミンデルという心理学者も、シャーマンを研究した変わった学者だ。

・アメリカ、カナダのネイティブアメリカン
・ケニヤの魔術医師
・日本の禅師
・インドのヒーラー
・オーストラリアのアボリジニー

世界中のシャーマンに会い、シャーマンに

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ロシアが日本を攻めることはない

ロシアが日本を攻めることはない

ロシアが今の政情で、日本を攻めることはない。

しかし、かつての私の同級生ひろゆきや、麻生太郎氏は、

「ロシアが攻めてこない理由などない」

と言っているそうだ。

だが、それは違う。

ロシアが歴史的にみて崩壊の憂き目にあったのは、西と東、国土の両端で戦争を起こされた時である。"End of economic man"で、ドラッカーはそう語っている。

ナポレオンに代表されるように、ヨーロッパ

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ドラッカーの処女作『経済人の終わり』から戦争を考える:動画解説

ドラッカーの処女作『経済人の終わり』から戦争を考える:動画解説

学習塾omiiko、5周年記念特別講義。

「ドラッカーの処女作『経済人の終わり』から戦争を考える」

ドラッカー学会のプレゼンを、新しく動画にまとめました。 是非ぜひご覧くださいませm(_ _)m

アマゾン著者ページはこちらになります。

お読みいただきまして、誠にありがとうございます。
是非また、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

『経済人の終わり』から大戦を考える その5

『経済人の終わり』から大戦を考える その5

ドラッカーが憎んだ全体主義について「その国で最も重要とされたことは、経済ではなかった」
「その国では犠牲を払うことこそが、社会的なステータスだった」

「下層階級の人々がパンやジャガイモ、チーズなどを買うために、上流階級の人々は自主的に犠牲を払った」

「その国の経済で何より重視されたのは、発展ではなく完全雇用であった」

「技術のない失業者たちは不況で多大な被害を被るものだが、彼らこそが、完全雇

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『経済人の終わり』書籍紹介動画

『経済人の終わり』書籍紹介動画

当初理想に燃えていたファシズムは、どう闇堕ちしてしまったか。

ご覧くださいましてありがとうございますm(_ _)m

下のリンクで12月17日発売の新刊、『人は幽霊を信じられるか、信じられないかで決まる』のまえがきを全文公開させていただきました。是非ぜひお読みくださいませm(_ _)m

2021年10月8日、新刊『逆転人生』を4名の素晴らしい方々と一緒に上梓いたしました。

内容を5名分、下の

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『経済人の終わり』から戦争を考える。その4。教会も資本主義もマルクス主義も失敗をした。ノマドが次の道を開く

『経済人の終わり』から戦争を考える。その4。教会も資本主義もマルクス主義も失敗をした。ノマドが次の道を開く

マルクスの次となる書
教会も資本主義もマルクス主義も失敗した。

『経済人の終わり』。ドラッカーの処女作を読んでいる。

上田惇生先生の後継者、井坂康志先生はいつだったか、「処女作には著者のすべてがつまっている」と語ってくれた。

マネジメントの神が、『経済人の終わり』で記したこと。それは、教会、資本主義、マルクス主義。これらすべてが失敗した「人が人らしく生きることができる世界」。その根幹を提示す

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『経済人の終わり』から戦争を考える。その3 「ヨーロッパの古い伝統が革新されつつある」

『経済人の終わり』から戦争を考える。その3 「ヨーロッパの古い伝統が革新されつつある」

ファシズムは真実と哲学とを無視し、ただ力のみを求める。

これは勿論、過去の話ではない。

なぜ人は力のみを求めてしまうのか。ドラッカーは「ヨーロッパに流れる伝統にその理由がある」とする。

その伝統とは「孤独」である。

孤独について、ドラッカーは反社会的とも捉えられかねない衝撃的な発言をする。彼の思考の過程を詳しく見ていきたい。

「欧州で数100年続いてきた方法が通用しなくなった」
「欧州根

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『経済人の終わり』から戦争を考える。その2 「戦時中はすべての国がファシズムとなる」

『経済人の終わり』から戦争を考える。その2 「戦時中はすべての国がファシズムとなる」

「我々は力だけを肯定し、力こそが我々を正当化する」

ファシズムとはそうしたものだった。

全体主義は大企業がもたらすものではない。大企業のトップにファシストはほとんどいないのだ。

また、プロパガンダがもたらすものでもない。当時の新聞はヒトラーやムッソリーニを嘲笑した。ナチが作った新聞は誰も読まず破産しそうだったほどだ。

ならば何がファシズムを作るのかと言えば、何も知らず振りかざしてしまう正義

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『経済人の終わり』から戦争を考える。その1 『チェルノブイリ原発電力停止について考えたい』

『経済人の終わり』から戦争を考える。その1 『チェルノブイリ原発電力停止について考えたい』

チェルノブイリ、キエフ、そしてモスクワの位置関係は以下だ。真ん中の赤丸がチェルノブイリ、黄色い丸がキエフになる。

モスクワとチェルノブイリも近いが、今はモスクワ側からチェルノブイリ側へ大気が流れている。キエフにとって電源停止は脅威だ。
(このページで世界の大気の流れを確認することができる)

敵国を本土戦で制圧することは難しいそうだ。ベトナム戦争ではアメリカ軍は無条件撤退を強いられた。日本を降伏

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東から見た‼️ ウクライナ問題

東から見た‼️ ウクライナ問題

ウクライナは旧ソ連で、ロシアに次ぐ2番目の人口を保持していた。言わば旧ソ連でNo.2の地域だったわけだ。

また、ウクライナの首都キエフはモスクワからの距離が極めて近い。ロシアにとって軍事的にも重要な位置にある。

ソ連崩壊時に16ヶ国だったNATOは現在30ヶ国まで拡大。急速に東方への勢力を拡大させている。

下図から、ウクライナとベラルーシを除くほとんどの国がNATO指揮下にあることが分かる。

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旧日本軍vs正義のアメリカと同じ構図ではないか

旧日本軍vs正義のアメリカと同じ構図ではないか

メディアは東側について一切伝えようとしない。

巨悪プーチン vs 正義の西側

だけをひたすら伝え続けている。

どこかで聞いた話だと思った。
これは太平洋戦争の日本と全く同じ構図ではないか。

巨悪の天皇 vs 正義のアメリカ

と。

本気で大戦を始めるつもりなのか。

NATO軍としてはウクライナにほぼ参加していない。当然ウクライナはやられるがままだ。

考えられるシナリオは二つ。

1.

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