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レタッチ記録02_ローキーのフィルム感あるポートレート に仕上げる。#カメラのハナシ

Lightroomでレタッチをしている方の中にはフィルム風レタッチをする方も多いのではないでしょうか?

僕もそのうちの1人です。
フィルム風にすることで写真の雰囲気がグッと良くなりまよね。


もちろん闇雲になんでもというわけではないですが、困ったらフィルム風に頼りたくなってしまいます…笑


「フィルム風」といっても一概にコレ!というものはありません。
撮る人によって雰囲気が変わるように、フィルムによっても色々特徴があります。

ただ、フィルムあるあるを押さえておくと、すぐに「フィルム風」に近づくことができます。


■フィルムあるある

・コントラストが低い
 →市橋織江さんのような淡い感じのフィルム写真はハイキーで撮り、現像の時にコントラストをグッと下げて白飛びギリギリの色を戻すような方法をとります。そのため、フィルム風でもコントラストを下げます。(シャドウ側でも同じような方法で雰囲気作りをする写真もあります。)

・色が落ち着いている
 →ビビッドだとフィルムっぽさから離れてしまうことが多いので、少し落ち着かせます。

・青が水色だったり、赤がオレンジだったり。
 →フィルムっぽさと言えばコレ。色味が全てと言っても過言ではないですよね。

Before

オリジナル-1

After

レタッチ-1

■撮影設定
・Canon 6Dmk2
・TAMRON SP 24-70mm f2.8
・SS:1/80 、ISO:100、F値:2.8、焦点距離:24mm
・ストロボ2灯(モデル右斜め前+左斜め後ろ)

■大まかなレタッチ内容(Lightroom)
・コントラストを下げる。
・ハイライトと白レベルを下げる / シャドウと黒レベルを上げる
・トーンカーブの調整。
 →左下をグッと持ち上げたあと少しシャドウを締める。
・彩度を下げる。
・キャリブレーションで各色の座標値を変更。
・シャドウの色被り補正を緑側にシフト。
・色相で色味調整。

トーンカーブの左下を持ち上げると、フェードがかかったような状態になります。コントラストを下げていることも相まって、少し写真自体がもやっとして眠たくなるので、シャドウ部分を下げることで黒を締めます。
(今回の写真はシャドウ部分のみですが、写真によってはハイライト側も同じように補正することがあります。)

スクリーンショット 2019-12-16 23.41.27


フィルムらしい色味を作るためキャリブレーションを触ります。
ここは好みに寄るところですが、僕はこんな感じの設定が多いです。
さらに、シャドウの色被り補正を緑側にシフトするとフィルムの緑が滲んだような雰囲気を出すことができます。

スクリーンショット 2019-12-16 23.48.38


先述の通り、フィルムっぽさは色々あるのであくまでも一例にすぎませんが、ポイントを押さえて、そこに寄せていけば直ぐにフィイルム感のあるレタッチができます。

なんとなくで進めるより、フィルムっぽさがどんなものか理解して、どうやればその雰囲気を出せるかポイントを押さえておくと他の雰囲気にも代用できるし、レタッチのスピードも上がるのでおすすめです。



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地元で起業し、フォトグラファーとディレクターとして活動しています。 仕事のこと、撮影のこと、ジャンル問わず備忘録として書き残しています。