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退職〜フリーランスになるときの手続きまとめ

こんにちは。閲覧ありがとうございます。起業を目指して邁進中のフリーランスエンジニアのハヤシナナです。
今日は

・退職するときの手続きについて
・フリーランスになるときに必要な手続きについて

を噛み砕いて書いていきたいと思います。

前提

状況が違うと必要なことやタイミングも変わってくると思うので、まずわたしの状況を簡単に書いておきます。

・一般企業を退職し、その翌日からフリーランスに
・扶養家族なし

 ※企業によって、福利厚生の内容が異なります。このため、以下の内容が全ての方に当てはまるというわけではありませんので、ご容赦ください。人によって有る書類、無い書類があり得ます。

より詳しいわたしのプロフィールについては以下の記事をご覧ください。

①雇用保険

【雇用保険とは?】
働けない事情があるときにお金を受け取れる保険です。失業したときに受けられる「失業給付」や育児休業中に受けられる「育児休業給付」、介護休業中に受けられる「介護休業給付」などがあります。

【退職時の手続き】
・「雇用保険被保険者証」の受取
・「雇用保険被保険者離職証明書」の提出(失業給付を受ける場合)

「雇用保険被保険者離職証明書」は、失業給付を受けるためにハローワークに提出する「離職票-2」という書類をもらいたい場合に記入する書類です。次の就職先が決まっている場合は提出する必要がなく、すぐにフリーランスになる場合も必要ありません(フリーランスになると失業給付が受けられないためです)。
わたしの場合は、3月31日で退職し、4月1日付の開業届が必要であるという条件があったため、失業給付は受けられませんでした。ですが、退職後に失業給付を受けながら職を探す場合(汲み取ってください)は、こちらを提出する必要があります。フリーランスになる準備を始めた時点で失業給付を受け取る資格がなくなります。

【退職後の手続き】
・「雇用保険被保険者離職票-2」の受取(失業給付を受ける場合)

前述の通りわたしは失業給付を受けられないので必要なかったのですが、間違えて提出した結果、退職後1週間で会社から「雇用保険被保険者離職票-2」が届きました。

②健康保険

【健康保険とは?】
病院行ったら保険証出すあれ(雑)。会社員は健康保険に加入していますが、フリーランスになると国民健康保険に加入することになります。ただし、健康保険には任意継続被保険者制度というものがあり、退職後も2年間はこれまで入っていた健康保険に継続して加入することができます。

【退職時の手続き】
・「任意継続被保険者資格取得申請書」or「健康保険給付金振込依頼書」の提出
・「健康保険被保険者証」の返却

わたしの場合は、任意継続した方が保険料が安かったので、継続することにしました。このため、「任意継続被保険者資格取得申請書」を記入し、提出しました。国民健康保険に切り替える場合は、「健康保険給付金振込依頼書」を記入し、提出します。
そして、保険証を返却しました。任意継続をする場合でも、一度返却することになります。

【退職後の手続き】
・「保険料」の振込
・「健康保険被保険者証」の受取

退職後すぐに会社の健康保険組合から「被保険者資格取得通知書」が届きました。コンビニで振り込むと、またすぐに健康保険被保険者証が手元に届きました。保険証が手元になかった期間は1週間もありませんでした。

③年金

【年金とは?】
高齢になったらもらえる(かもしれない)あれ(雑)。公的年金と私的年金があります。公的年金には国民年金、厚生年金、共済年金があります。会社員の場合は国民年金と厚生年金に加入、フリーランスは国民年金に加入します。
わたしの会社では、公的年金だけでなく私的年金である確定拠出年金もやっていました。確定拠出年金とは、毎月の負担額を従業員が決めて自分が選択した基金に運用を任せ、その運用結果に応じた結果を受けるというものです。年に1回ぐらい運用結果のお知らせが来ていたような…。

【退職時の手続き】
・「年金手帳」の受取
・「健康保険(共済組合)喪失連絡票」の受取

「健康保険(共済組合)喪失連絡票」は、もう準備できてるから先に渡しておくね!と言われて受け取りました(退職後に郵送してもらうのが一般的かもしれません)。国民年金への切り替えするときに必要な書類です。

【退職後の手続き】
・「国民年金第1号」への切替
・「確定拠出年金資格喪失」の手続き

市役所に行って、国民年金第1号への切り替え手続きをしてもらいます。この際に、前述の「健康保険(共済組合)喪失連絡票」を持っていきます。保険料の振り込みは書類が届いてからします(2020/4/10時点:未実施)。
確定拠出年金の手続きについても、書類が届いてから実施します(2020/4/10時点:未実施)。

④市町村民税

【市町村民税とは?】
毎年6月~翌年5月にかけて支払っています。給与明細にある住民税とは、都道府県民税+市町村民税を意味します。

【退職時の手続き】
・「特別徴収に係る給与所得者異動届」の提出

市町村民税の残存分(わたしの場合は、3月末に退職したため4~5月分)をどのように支払うかを指定する書類です。一括徴収と特別徴収が選択できますが、フリーランスの場合は再就職先がないため一括徴収で残存分を退職金から引いてもらう形にしました。

【退職後の手続き】
なし

すぐにやらなくてはならないことはありません。6月に住民税納付書が届きますので、届いたら振り込みをします。前年度分の請求が次の年度に来ます。

⑤財形貯蓄

【財形貯蓄とは?】
給料から天引きしてお金を貯めておいてくれる制度です。会社によって導入しているところとしていないところがあります。わたしの会社では、入社時にいくらずつ貯めることにするか決めて、その分を毎月給料から天引きされていました。財形貯蓄をしている場合、給与明細の控除の部分にその金額が記載されているかと思います。

【退職時の手続き】
・「財形貯蓄解約払戻請求書」の提出

財形貯蓄を解約し、これまで貯めていたお金を振り込んでもらうための書類です。どの口座に振り込んでもらうかを記入し、提出します。
わたしの会社の場合、「第二財形」というものがありました。財形に加入している社員に対して、会社が助成金を拠出してくれる制度です。このため、その分の払戻請求書も記入する必要がありました。

【退職後の手続き】
・「財形解約払戻計算書」の受取

財形をしていた銀行から、振込金額を記載した「財形解約払戻計算書」が届きました。

⑥総合福祉団体定期保険

【総合福祉団体定期保険とは?】
会社が保険料を負担してくれている保険です。従業員は保険料の負担がなく、万一のときには遺族に保険金を遺せます。

【退職時の手続き】
なし

会社がすべての手続きをしてくれました。

【退職後の手続き】
なし

⑦退職金支給

【退職時の手続き】
・「退職所得の受給に関する申告書」提出

退職金にも税金がかかってしまうのですが、これを控除することができます。それを受けるのに必要な書類です。

⑧賞与支給

【退職時の手続き】
・「振込依頼書」提出

賞与を振り込んでもらうために必要な書類です。

⑨個人事業の開業

【退職後の手続き】
・「個人事業の開業・廃業等届出書」提出
・「所得税の青色申告承認申請書」提出(任意)

「個人事業の開業・廃業等届出書」は、個人事業主として仕事を始めることを宣言する書類です。税務署に提出します。わたしは以下のサイトで作成しましたが、質問に答えるだけだったので、迷うことなく5分で作成できました。
「所得税の青色申告承認申請書」については、青色申告をしたい場合に提出が必要ですが、こちらも以下のサイトで自動で作成できます。

まとめ

●退職時の手続き
<雇用保険>
・「雇用保険被保険者証」の受取
・「雇用保険被保険者離職証明書」の提出(失業給付を受ける場合)
<健康保険>
・「任意継続被保険者資格取得申請書」 or 「健康保険給付金振込依頼書」の提出
・「健康保険被保険者証」の返却
<年金>
・「年金手帳」の受取
<市町村民税>
・「特別徴収に係る給与所得者異動届」の提出
<財形貯蓄>
・「財形貯蓄解約払戻請求書」の提出(ある場合)
<退職金・賞与>
・「退職所得の受給に関する申告書」の提出(ある場合)
・「振込依頼書」の提出(ある場合)

●退職後の手続き
<個人事業の開業>
・「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出
・「所得税の青色申告承認申請書」の提出(任意)
<年金>
・「健康保険(共済組合)喪失連絡票の受取」⇒「国民年金第1号」への切替
・「確定拠出年金資格喪失」の手続き(ある場合)
<健康保険>
・「保険料」の振込⇒「健康保険被保険者証」の受取
※上記は健康保険を任意継続した場合です。
<雇用保険>
・「雇用保険被保険者離職票-2」の受取⇒ハローワークで手続き(失業給付を受ける場合)
<財形貯蓄>
・「財形解約払戻計算書」の受取(ある場合)

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