産後2ヶ月を経て、キャリアに思うこと。
息子が生まれた日は、雪が降っていた。
今は、桜が咲いている。
毎日毎日とっても長くて、泣き声をききながら、いつ夜が明けるのかと懇願する日々だったけど。気づいたら、もう2ヶ月。里帰りも終え、夫の育休も終え、新しい日常が始まった。
それなりに寝ているとはいえ、定期的に起こされるから眠りの質はよくない。慣れない育児に、体もボロボロ。いろんなところが痛む。精神的にも、息子が静かに寝ていると、逆に心臓が止まっていないか心配してしまう。これから動き始めたら尚更。心から休まることなんて、もうないのかもしれない。
でも。こんなときだけど。
やっぱり私は、仕事がしたい。
生かしてもらったいのちの使い方
出産は命がけだというが、私はリアルに死にかけた。
大量出血で、3000mlも輸血してもらった。
その場に居た先生、看護師さん、そして名前も顔を知らないドナーの方のおかげで、私は今、生きている。
救ってもらったいのち、どうやって使うべきか。
我が子を育てること、それはそうだけどさ。
でも育児は私にしかできないことじゃない。私があの場で死んでいたとしても、夫や両親、姉夫婦がなんとかしてくれていたはず。
そして何より、私がどんだけ尽くしても、息子の人生は息子のもの。私が自由にできるものでも、思い通りにできるものでもない。息子はいつか、手を離れる。子育てを生きがいにしても、未来にあるのは喪失だ。
だから私は、仕事がしたい。
私は私の人生を、私の手で豊かなものにしたい。
出産前から思っていたけれど、可愛すぎる我が子に会ってもなお、この想いは変わらない。
想像以上に厳しい現実
では実際どうしたらいいものか。
出産前からギルドを作ったり、リブランディングしたり、準備してきたけれど。
想像以上に簡単ではなさそう。
少なくとも生後半年を超える9月までは保育園にも入らない。それまでは一時保育を利用したり、実家のサポートを受けたりしながらがんばりたいけれど、本腰を入れるのはまず無理だろう。そもそも、私の体力がもたない。
まちがっても、子どもを言い訳に雑な仕事をするなんて、絶対にしたくない。
保育園入園までの構想
ではこの期間、私はどうすべきか。
まずは、学びだ。
前々から気になっていた、コーチングを学ぼうと思う。単発の付き合いの多い仕事から、長期的なつながりの仕事に変えるためにきっと有効だと思うから。
なにより、お金をいただくのに子どもがいるのが申し訳ないならば、お金を払って学べばいい。もちろん、子どもがそばにいると大変だろうけどさ。消費者側だから、私のメンタル的にも楽。
身動きは取りづらいけれど、時間だけはある。せっかくのこの時間に学びを深めることで、私のキャリアを前進させたい。
でも、やっぱり仕事もしたい。
今からできそうなのは、編集。
書くだけの時間は取れなくても、編集であればスキマ時間でできる。なによりスマホで確認できるから、パソコンが目の前になくても思考できる。スマホならば触れる時間の多い育児中にはぴったり。質を落とさずにできるはず。
そして、これからの仕事の種探し。
今後のキャリアを考えると、単発の仕事をたくさん受けるよりは、深く長期の仕事を増やしていきたい。
そんな仕事を作るためには、マッチングも大切だ。
仕事に穴を開ける事はしたくない。それは私の揺るぎない信念ではある。でも、いろいろと許容していただく必要もある。少なくとも、妊娠前は普通に受けていた短納期の仕事はもうできない。
もう便利屋にはなれない。便利屋として売り込んでいくのは終わり。今は、顧客に選ばれるだけでなく、私が顧客を選ぶ立場だ。
そのために、私は私らしくいようと思う。
仕事に子どもを連れるなんて無理、と思う気持ちは変わらないけれど。逆に一度は、子どもと一緒にいるときに話してみるべきかもしれない。だってそれが、今のリアルな私。託児したレアな私ではなく、子育てしながら頑張ろうとしている私をみてもらうほうが、互いに理解し合える。
こんな風に宣言したところで、うまくいくかなんてわからないけど。
前に進んでみるしかないね。
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