見出し画像

徒然日記2020.10.19

娘の寝かしつけに時間がかかったのだが、その時間が至福だった。娘は昼寝をしたらしく、なかなか寝られないので私におねだり。初めはお姫様抱っこをして、ゆらゆらしながら「ゆりかごの唄」を歌ったのだが、へいへいへいと自分で合いの手を入れながら歌うと娘は大爆笑。これは時間がかかりそうだ。その後は足マッサージを丹念に施すが一向に寝ない。息子と交互にマッサージを施しながらやっていると娘は不服そうである。息子は妻に任せて、娘に集中してトントンと寝かしつけしてて、寝たかな?と思ってトントンをやめると。トントンして!とねだられる。これまた可愛すぎて、トントントントンと長いことしていたらやっと寝た。この時間も愛おしいと感じる。

今日は仕事の移動中にMさんのキャスのディレッタント三部作を拝聴した。二回目の視聴である。

ディレッタントとは好事家、芸術愛好家と美術辞書には書いてあるのだが、虚実の皮膜、リアルとフィクションの外側、磁場のようなものに出ていくことらしい。青山二郎という人はキャスを聞くまで知らなかったのだが、青山二郎という無為の媒介者がいることにより、小林秀雄や中原中也という才能が発掘されるという話が興味深かった。アンディ・ウォーホルのファクトリーや、原宿の喫茶店「レオン」に集まる人たちなど、無為の器として存在したものが、創作や文化の発信地として機能していく話が面白すぎた。

最近、エゴを小さくして人生の縁に身を投じていくということに興味を持っているのだが、この話はシンクロしてくる。やはり私は河合隼雄がカウンセリングに来たクライアントにとって無為の器になっていたことを想起させる。河合隼雄というとても大きな無為の器に、クライアントは安心して身を投じて踊れるのかもしれない。私も家族の中で、そのような無為の器になりたいと思っている。そこで、妻や娘や息子が安心して踊れる。そんな無為の器としてただ居るだけということをやっていきたい。

上妻世界×Mさんがウォーホルのファクトリーのような場を作る構想にとても興味を惹かれる。コロナ禍で難しい時代だが、ぜひ実現してほしい!もしそんな面白い場が出来たのなら、ぜひとも行ってみたいものだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?