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にわかが『残心』を語る。


とぅもねばさんの「One Four Kengo」という記事を読んで、にわかながらに書きたくなったので書く。

どうもこんばんははやみです。

地元のジュビロに遠藤選手がやって来てうれしい気持ちもつかの間、ウソだろというニュースを知ったのはYahoo!かlineの所業によるものだ。常々ネタバレでガッデムなホットニュースは、今回ばかりは私を凍りつかせた。

言うほど古くない。にわかな私が中村憲剛さんの存在を知ったのは、当時見ていたやべっちFCでチームを紹介している場面でだった。確か登里選手がカメラを回していたと記憶している。

後輩にいじられたり、ゴールパフォーマンスを更新したり、その中でも

「3年連続得点王にそんなことしちゃダメ」

私は憲剛さんと大久保嘉人さんのコンビが好きだった。この時、この時の形でフロンターレは最強だったのだ。

愛されキャラであり、まとめ役でもあり、その場に応じて自分の役割を変えられる憲剛さんは、だから最終、誰と組んでも結果を残した。


にわか故に、彼に関する本は一冊しか読んでいない。『残心』私が知っているのはやべっちFCでチームメイトとたわむれる憲剛さん。けれどもそこに載っていたのは、幾度となく苦汁を飲まされ続けた過去だった。

私は何も知らなかった。愛され、包容力があるように見えた人の裏。この時から彼の見方が変わった。

プレーとしてだけではなく、考え方、強み、主軸としてる事を追い、新聞の記事を切り抜くようになる。正しく理解するために時間をかけるようになる。似て非なるとはいえ、にわか見解で、遠藤選手と根っこは近いと感じた(参考『眼・術・戦』『サッカーってやつは……』『「一瞬で決断できる」シンプル思考』)

そんな中での突然の引退である。急転直下とはまさにこの事。ウソだろ。Yahoo!じゃなくてヤホーであってくれと願ったって無理なもんは無理だ。驚きに涙すら出やしない。

だってにわかだから。ガチファン程熱く語れる材料持ってないし。だってにわかだから。いつもどこか遠くて。だってにわかだから。

それでも、にわかでも好きだった。だからとても悲しくて寂しい。水色のユニフォーム。14って背番号は特別だって、漫画『ファンタジスタ』に載ってた。特別だったんだよ。にわかの私にだって。

スマートな去り際が憎らしい。見せないんだ最後まで。悔しさも憤りも何度も苦汁を飲まされ続けた過去も一切におわせない。一滴分もにごらない。だったら。


ありがとう憲剛さん。私もちゃんとお礼を言う。ありがとう。あなたを追う時間は楽しかった。見習おうと、そっちに向かって伸びようと思えた。

ありがとう。あなたの第二の人生、明るくありますように。心を込めて。




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