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各国の陽性者と死者を比較する

北半球が暖かくなってコロナ旋風が一息ついたように見えるいま、Johns Hopkins 大学が集計している各国の陽性者と死者の数をくらべてみた。

陽性者

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アメリカが群を抜いて多く、160万人を超える。イギリス・イタリアなどの欧州各国は20万人程度。ブラジルとロシアは30万人を超える。日本と韓国は1万人台と少ない。検査数の違いの効果もあるが、アジア各国の感染者は欧米の1割に満たない。

死者

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死者は、アメリカが10万人で欧州各国は3万人程度だが、中国は5000人、日本は800人、韓国は270人と、何桁も少ない。とくに日本と韓国は、上のヒストグラムで比較するのがむずかしいほど少ない。

致死率

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致死率(死者/陽性者)を見ると、どこも10%程度だが、ロシアが1%ととても小さい。統計に問題があるのかもしれない。ドイツ以外の欧州各国で致死率が高い。アメリカとアジアの3倍もある。ドイツは、死者を減らすことにうまく成功したように見える。

外出規制しない独特の対策をとっているスウェーデンの死者は4000人だ。他の欧州各国とくらべて特段に多いわけではない。

日本を含むアジアが、陽性者・死者ともに桁違いに少ないのはなぜだろうか。新型コロナウイルスにはたくさんの未知があるが、この不思議が最大だ。この理由が解明されれば、効果的な感染対策を打ち出すことができると期待される。


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菅谷(2020)

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