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ミニマリストに学ぶ

ある意味でメルカリはクラウド倉庫だなあと思う。まあ今使わないから一旦売っておいて、必要になったらまた似たような値段で買えばいいやと思っている部分もある。最近ではシェアエコの類のサービスも増え「持たない」という選択をする人も増えている。それを徹底しているのが「ミニマリスト」。オンラインサービスの充実とともにより増えてきそうなミニマリストについて、著書やYouTubeなどで注目を集める友人のミニマリストしぶくんと迫る!

ゲスト:ミニマリストしぶ

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法
(著 ミニマリストしぶ/刊 サンクチュアリ出版)

ミニマルブームが起こった過程

五味 最近ミニマルブームが来ていると思っていて、私の肌感だと、この1年くらいかな。しぶくんの肌感だと、いつくらいから、より広がりを持ってきたと思う?

しぶ スマホの登場って、やっぱり肌感としては影響があって。何でもできちゃうから、他のものを持たなくてもいいよねって、一部の人へ浸透したのかな。2015年には流行語にもなって、おれもこういう生活をはじめたのは2014年くらい。

五味 それってどういう流行だった? あんまり記憶になくて。

しぶ ミニマリスト本がいっぱい出たの。『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ』(著・佐々木 典士/ワニブックス)が10〜20万部くらい売れたタイミングで流行語になった。

しぶ でも知らない人たちは当然いっぱいいたし、ミニマリストって珍獣扱いっていうか、ちょっと宗教に見えたり。

五味 確かに、なんでスピリチュアルに見えちゃうんだろう?

しぶ たぶん風水と似ているところがあるから。ものは少ないほうが「旅の荷物が少ない」とか「引越しが楽」とか、合理的な考えをもとにミニマリストをやっている人が本物なんだけど、なかなかそういう考えをできる人は少ない。そこからiPhone 6sが出たくらいに、みんなスマホを持つようになって、大きく変わったかな。

五味 決済でお金を持たなくてよくなったり。

しぶ 最近だったら財布も持たなくてよくなって。実際に財布屋さんに行っても、小さいサイズが増えた。テクノロジーの普及に連れて、持たなくていいよねって気づき始めた人たちが、ちらほら。

五味 わたしも財布は小ちゃくてよくなったもん。

ミニマルブームで変化する贅沢

五味 女性のバッグもやたら小さいよね。仕事はしないし、化粧直しだけ入っていればいい人向けだったと思うんだけど、仕事をしたい人にとってのバランスも、うまいことスマホだけに納まるようになってきているのかもなぁ。

しぶ 手ぶらはもともと、カバン持ちがいるようなお金持ちの人だけができたこと。持たなくていいっていうのは、ある意味、豊かさの特権というか。今はテクノロジーで、それこそAmazonプライムなら月に数百円であれだけサービスが受容できる。贅沢のハードルがどんどん下がってるよね。

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