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価値観は「決済」と「地域開発」によって決まるのではないか?

こんにちは、ハヤカワ五味です。

自分なりに世界史で会計の歴史や貿易による社会発展などを学んでいく中で、会計や貨幣と価値観の結びつきについて考える機会がそれなりにありました。今月は”私鉄と開発”をテーマに書いてきたのですが、私鉄と結びつきの深い交通系ICカードも元を辿れば”決済”。これら開発と決済の2つが、価値観に大きく影響しているのではないかと感じています。

ここ最近はとにもかくにも「~ペイ」が乱立していますし、一体なにが起こるんだ?!という気持ちもあるので、自分なりの今感じていることをまとめてみます。


・そもそもなぜ紙幣なのか

よくある話で、高額所得者が利回りの1%で悩んでいる間に、低額所得者が1000円をATMから引き出すのに手数料100円(10%)を払っているというエピソードがあります。また、現金決済は足がつかないので脱税や反社への現金流出にもなりやすく、それによって失われている税金も多くあるのではないかと感じます。

現金派からよくある意見として「使いすぎてしまうのではないか」という声もよく聞きますが、実際問題使いすぎる人はカードでも現金でも使うと思うので、どちらかというとATMの引き出し手数料の方が深刻なのでは…。

ただ、まだ決済機能の入っているスマホを持っていないという場合もあると思うので(バーコード決済だと関係ないですが)、今後スマホ決済などがより普及すればATMの引き出し手数料もより少ない人数で負担することにもなり得るので、今後現金派の負担が増えることはある程度避けれないように思います。そのうえで、やはり現金である必要がないのではないかというのが私なりのスタンスです。

・新しい決済

そんな中、先日こんなものをお借りしました。


指輪の中にNFCチップが入っているので、非接触決済が指輪でできるというものです。指輪を落としたら悪用されるのではないかという声も聞こえそうですが、スマホから無効化がすぐできるので、現金を持ち歩くよりよほど安全な気がします。

ちなみに、さきほど出たNFCチップですが、非接触決済などの通信規格になります。FeliCaという言葉を聞いたことあると「どういうこと?」と混乱しますが、NFCは非接触決済などの近距離無線通信の規格、FeliCaはsonyが開発した日本中心に展開されているNFCの亜種です。FeliCaの実用でいうと、スイカなどが挙げられます。


・なぜ決済はスイカに統合されないのか

ここで、スイカが出て来ましたが、都心生まれ育ちの私からするとなぜ決済はスイカに統一されないのかという疑問があります。

このマガジンの読者の多くも感じているであろう(?)「なぜ決済は交通系ICに統一されないのか説」…。私もずっとここ数年感じていたのですが調べていく中で、そりゃ統一されないわ!と感じる部分が多数ありました。

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