見出し画像

牛はなぜ逃げようとしないの?

搾乳頭数がおおよそ80頭くらいよりも少ない牧場の多くは「繋ぎ飼い」の場合が多いです。


牛は首の部分が細いのでこういう繋ぎ金具(=スタンチョン)で場所に固定します。頭はそれなりに自由に動くので、いつも適当に緩んでます(笑)。

牛は習慣性の強い動物

牛はできるだけ環境変化のない状態を好みます。
牧場のスタッフもできるだけ変わることなくいつもおなじ人が搾りやその他の作業を行っている方が牛も安定していい生乳を搾らせてくれます。

スタンチョンが壊れたら牛はどうする?

このスタンチョンという金具、牛が動くうちに緩んではずれてしまう時がたまにあります。

「わたしは自由だーー!!」

って喜んで脱走しそうなものですが、ほとんどの牛は遠くに行くことはなくて牛舎の中でウロウロして、飼料を食べたりしてます。
中には金具が外れているとは気づかないくらい同じ場所でじっとしている牛もいます。

放牧かどうかよりも清潔な環境の有無が大切

逃げられるのに逃げない牛を見ると、繋ぎっぱなしかどうかよりも清潔な環境で水と餌を好きなだけ口にできる環境を作ることが大切なんじゃないかと思います。放牧の方がノビノビできるからいいとは思うけど、それが可能な牛舎と牧草地に恵まれた酪農家は限られます。

繋ぎ飼いであってもいいので、清潔で居心地良い環境を整えていれば牛はちゃんといい生乳を出してくれます。

また、コロナが落ち着いたら酪農体験の受け入れを通して、普段の牛・酪農を見ていただけるようにしたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?