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2021年7月の記事一覧
酪農家が急いで麦稈を片付けたい理由
ここ数日は小麦の収穫最盛期。
カラっからに乾いた小麦。いい感じで仕上がってます
こういうコンバインで一気に収穫しトラックで乾燥工場へ運びます。
麦の刈り取った後には麦稈がそのまま残されていて、酪農家がロールにして牧場へ運び、牛の寝床として使います。
濡れたままだと発火する時がある雨に当たらないよう、酪農家は天気と睨めっこしながら乾いているうちに運んで倉庫へ片付けます
濡れたままだとカビた
朝、仕事やり切った!って思う瞬間
ここ2日間は麦畑で収穫後に落ちている麦稈をロールにして運ぶのがメインの仕事。
こうしてロールになった麦稈は牧場に運ばれて牛のベッドになります。
夕方、一通り運び終えてから搾乳を終えたスタッフと話していると、
「乳房炎の牛がどこかにいるみたいなんですよねー。フィルターが汚れてたんです」
という。 どの牛か見つける事ができなかったので翌朝の搾乳で全頭のチェックをすることに。って、翌朝の搾乳は僕の担
水を好きなだけ飲める環境を!!
タイトルは春先の写真ですが、こんな感じの場所で好きなだけ水が飲めたらいいだろうねえ。
夏は水確保も重要な仕事夏場はとにかく大量に牛は水を飲みます。
貯水タンクに近い牛はいいのですが、牛舎でもタンクから離れた牛にはタイミングにもよるけど、水が出ていない時も多い(ーー;)。
牛は水が好きなだけ飲める状態にあるのが非常に大切。
なんとかしてやりたいのだけど、なかなか解決策が見出せないでいます。
暑い日には牛も塩分多めで。
最高気温が33℃の鹿追町。牛舎の中も換気扇(=トンネル換気)がフル稼働。
牛もヒトも沢山汗をかく牛も汗腺があって汗をかくらしいのですが、見ていてもよくわかりません(^_^;)。
ただ間違いないことは必死で体温下げるために汗かいて水分とっていること。
夏は塩分多めに給餌します毎日、餌と共に塩も給餌しています。
「夏場のこの季節は牛にも多めの塩を与えると乳房炎予防になるよ」
昔、牧場のばあち
バンクリーナー、大修理となりました
先日回らなくなったバンクリーナー。
メーカーさんに見てもらったら、チェーンとの噛み合わせの歯車が擦り減っているので交換しようという話に。
最初は歯車だけの予定だったが。。メーカーさんがやってきて歯車を新しく交換して少し回して確認したところ問題なかったので、これにて終了。
と思って夕方回してみるとまた空回りしてしまいストップ。
何度か修復を試みてもダメでメーカーさんに再度来てもらった。
チ
いきなり41.5℃ とは。。。。。
搾乳の最後でスタッフのBさんが、
「この牛、多分乳房炎だよ」
といわれて、明日の診療かなあと話してたらそのあと、
餌に全く口をつけなくなった。
もう帰るところだったけど気になったので体温を測った。
使っているのは昔ながらの水銀計。
よーく見てみると目盛りが振り切ってる(・_・;。
牛の平熱は38.5℃前後体温計は41.5℃を指していた。 これだけの高熱は見たことないレベル。
よく立
いまある環境でできることをやる
近頃、アニマルウェルフェアが何かと話題で出てきて昔ながらの酪農家もそうした流れの中で何をすべきか考える場面は多い。
結局、本質をどこに置くかボランティアなどではなく、商売としての酪農で
ある以上、本質的な価値を生み出していることが大前提。
「良質な生乳を健康な牛から生産する」
酪農家の本質がここから外れなければ、できることをきちんとやって環境を整えていれば結果が出ていると思う。
牛が嫌がる
牛が体調崩しやすい天気
ここ最近、太陽を見ていない十勝の空。
こんな感じでずっと曇り。湿度も90%超えの状態
牛が体調を崩しやすい気候とは?湿度が高くて気温が高いと牛舎内の寝藁などのカビも多分増えるんでしょうね。
乳房炎になる牛が増えたり、食が細くなる牛が出てきます。
牛舎内の空気が滞留しないようにファンを回してトンネル換気をしているのですが、それでも限界があります。
8月15日頃を境に毎年暑さも和らぐので、そ
夏場の牛乳は薄いの?
牛乳パックのラベルを見ると書いてあるこの成分グラフ
気にしたことありますか??
普通は無いですよね〜(笑)。
牛乳を作る方程式非常に簡潔に書くと、こうなります。
牛乳 = 牛 ✕(水+餌) ※餌=牧草・デントコーンや配合飼料
牛乳は、水+餌(牧草・デントコーンや配合飼料等)から牛が作ってくれます。
要素といえばこれだけです。
冬は飲む水の量が減る → 牛乳が濃くなる
夏は飲む水
牛乳の賞味期限はどうやって決まる?
毎週トドックに注文している生産者指定牛乳
僕が働いている牧場の牛乳も入っている可能性があるので、購入しています(笑)。
さて、この牛乳の賞味期限を見てみると、
製造日 7月4日
賞味期限 7月9日となっていました。
一方で、同じ日に届いた製造日の記述がない牛乳は、
賞味期限 7月17日でした。
こうした違いはどこから来るのでしょうか?
賞味期限が長い=殺菌温度が高い賞味期限を長くするために