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牛乳か相談だ

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牛乳ができるまでの十勝の牧場のとある日常をご紹介。牧場で働く前に読むと、どんな仕事なのか、牛乳の選び方等もわかります。
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2021年3月の記事一覧

長野の牛乳文化、ステキです

長野の牛乳文化、ステキです

我が家にも長野在住の家族ができて、向こうのおやつ情報が届きました。

パッケージに歴史を感じるドーナツ菓子。

1つ食べ始めたら止まりません(^_^;)。

2種類の牛乳がドーンと並んでました

低温殺菌牛乳と、いわゆる高熱殺菌の牛乳。

なんと値段にほぼ差が無い(・_・;

賞味期限が高温殺菌の場合伸ばせるので風味を大切にするなら低温殺菌牛乳を。

保存日数を優先するなら高温殺菌の牛乳を選べます

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牛は休まない。酪農ヘルパーありがとう!

牛は休まない。酪農ヘルパーありがとう!

たまたま見つけたグリーンチャンネルで放送していた番組。
酪農のことについて詳しい番組をやってました。

Youtubeにもこの番組がアップされていますね。
この番組の中に酪農ヘルパーとして牧場で仕事に携わってくれる方たちのことが紹介されています。

酪農ヘルパーがいるから、酪農家は休みが取れる牛は、毎日餌を食べ、乳を搾り、糞尿を出すのが仕事。365日休みがありません。その牛を世話する人間も休みはあ

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麦わらは牛舎から畑に還る

麦わらは牛舎から畑に還る

これ、なんだと思います?

牛舎の中でドーンと居座るロール。

観光客はよく牧草ロールと間違えます。

麦稈ロール作りは、麦収穫後すぐに!これは牛の寝床に使う麦稈ロール。乾燥しててクッション性があるので牛の寝床にピッタリ。

畑作農家が麦を収穫したら、酪農家は連絡をもらって雨や夜露に当たる前に出来るだけ早くロールにします。

もし雨が当たるとカビの原因になりますし、もっと怖いのは巻いたロールが濡れ

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牛にもある皆保険制度

牛にもある皆保険制度

餌食べなくなった時、また、熱が40℃近くまで上がった時など、僕たちは獣医さんの診療をすぐ依頼します。

昔は気軽に呼べなかった獣医さんずいぶんと昔の話になりますが、まだ扶助制度が整っていない時代には気軽に獣医さんを呼んで診ていただくというのはお金もそれなりに必要だったので、今ほど簡単ではなかったと思います。

乳牛1頭毎に健康保険料を支払う名称は異なりますが、日本の健康保険制度みたいなのが乳牛でも

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トラブル系モーニングを愉しむ

トラブル系モーニングを愉しむ

偉そうなタイトルですが、ホント、愉しむのが一番早い解決策のような気がします。

今朝も回らぬバンクリーナーいつもの手順で夜凍れた氷を全部叩き割ってからバンクリーナーのスイッチON!

"キュルキュルー"といって動きが変ったのですぐ停止。

他に凍れた場所がないか調べて叩いた後、もう一度回してみたけどダメ(泣)

いつまでも1つのトラブルに固執しないしばらく調べても原因分からないので一旦流れを変える

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レッドカーペット敷いてみた

レッドカーペット敷いてみた

真冬の牛の移動はツルッツル路面を歩かせるので牛も人も非常に危ない。

乾乳舎へ牛を動かす分娩が近くなってた牛を分娩まで搾らないように、乾乳軟膏という抗生物質を打つと共に牛舎から外の乾乳舎へ移動するのが今日のアクティビティ(=仕事)。

レッドカーペットを敷いてからの移動普段は育成牛の寝床に使うおがくずを大量に通路へ撒いた

写真は牛舎側から。

「レッドカーペット敷いておきましたぁ!」

って大声

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今朝は送り人として。。

今朝は送り人として。。

ここ最近、廃用牛をトラックに乗せるお手伝いは僕の仕事。

こんなふうにヒモがついてる牛は今日、廃用で出す牛。
牛舎から出てトラックに乗り、牛の食肉センターで、最後には皆さんの食卓に向かいます。

1年1産が理想的だけど乳牛には1年に1回分娩させて、搾乳と分娩を繰り返すと安定的に乳量が出せます。 ただ、それはあくまで理想。

一番最後のところに妊ー(マイナス)となっています。前回出産から、数回受精し

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