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【感想】NHK大河ドラマ渋沢栄一『青天を衝け』第3回

昨日2021年2月28日は、渋沢栄一モデルの大河ドラマ『青天を衝け』第3回が放送されました。タイトルは「栄一、仕事はじめ」

今回は徳川家康公からの始まりは無し。
藍の栽培からスタートでした。
藍の葉を発酵させて藍玉の原料のすくもを作るところから。
埼玉県以外だと阿波が産地のようです。

ここで家康公登場。
日本に影響を及ぼした異人の紹介です。
鎌倉時代のマルコポーロ、三浦按針ことウィリアム・アダムス、密入国のラナルド・マクドナルド、そしてこのドラマで重要になるペリー。
明治維新のきっかけですね。

千代が論語「君子は訥にして、行いに敏ならんと欲す」の意味を尾高惇忠に質問します。
その意味は、立派な人物ならば、ぺらぺら喋るのではなく、口は重く、実践において素早くありたいものだ。
つまり、口先よりも実行。
リーダーは偉そうなことを喋っている間に行動しろ!ということですね。
論語は毎回出てきそうで、楽しみです。

■栄一、江戸へ行く

この頃の江戸は人口100万人の大都市です。
パリとかロンドンと比べても引けを取らないというか、むしろダントツ一番だったのではないでしょうか。清潔だったらしいです。
栄一には、商業の町に見えたようです。
越後屋がチラッと登場します。三越ですね。
江戸の町中で平岡円四郎夫妻と遭遇します。
平岡円四郎は、栄一のキーマンになりそうな予感。
神田の紺屋町で藍の買付。

■その頃徳川幕府では

徳川慶喜が義理の父家慶にカナリアをプレゼントします。
そして家慶が死亡、第13代将軍に家祥=家定が就任します。
しかし、家定は心身ともに弱く、将軍の器ではなかったようです。
老中の阿部正弘が実権を握っていました。
この頃の徳川将軍家、世継ぎに恵まれませんでした。
家定、家茂と子に恵まれず、心身ともに弱く、慶喜の時代には、もう手遅れだったようにも見えます。
安定政権運営が不可能な状態ですと、内紛が発生しそれに力を取られ、強力なリーダーシップを取ることはできません。
脆弱な将軍家が徳川幕府崩壊、明治維新誕生の一因になったことは間違いないでしょう。
家定の元、尊皇攘夷の徳川斉昭は海防参与に就任し政治に復帰します。

■高島秋帆が放免

岡部藩に投獄されていた砲術家の高島秋帆が放免されました。
出てきた秋帆に栄一が声をかけます。
秋帆も覚えていたようで、「投獄時にもらった言葉に勇気をもらった。
俺が守ってやるこの国を。お前も励め」という言葉を残し江戸に行きました。
これからの二人の展開が面白くなりそうですね。

■栄一、商いで才能発揮

今回の主題ですね。渋沢栄一の商才が芽生えたきっかけのエピソードです。
脚本家のテクニックで面白い演出でハラハラドキドキ感を醸し出します。
この辺、さすがですね。退屈させないドラマ作りです。
事実かどうかは別として、楽しませてくれます。
父の代わりに藍の買付を一人で行い、目利きの才能を発揮します。
結局、父の出したテストに合格します。

■次回への足場

藤田東湖を通じて斉昭が指示し、平岡円四郎を慶喜のお側係に任用します。
栄一と平岡円四郎の出会いへのきっかけです。

■ドラマ紀行、感想など

城下町としての水戸市には、斉昭が創設した学問の場である弘道館があります。
八卦堂には、尊皇攘夷という言葉が初めて使われた発祥の碑があります。
水戸は尊皇攘夷の発祥地です。

第三回もキーマンとの出会いとか、時代背景の説明が多かったですね。
今後につながるストーリー展開です。
中世や戦国時代とは違い、近代は史料も多く、伝聞もたくさん残っているでしょうから、これらの情報をどう味付けするかにかかっていますね。
前回の歴史秘話ヒストリアの記事で書いたように、渋沢栄一という名前は知っているけど、具体的に何をしたのか知らないという人が多いので、今回のドラマでそれがわかりやすく表現されることに期待大です。

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