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いいねの数だけJ2の注目選手を考える

■今回の企画について

Twitterで「#いいねされた数だけ今シーズンの注目してるサッカー選手挙げる」タグを軽率に行ったが、TLが大渋滞になるのとせっかくの機会ということで細かい説明はこちらで行いたいと思う。

自分のチーム、興味がある選手だけでも読んでいただければありがたい。

(★は新加入)

1、上月壮一郎(京都)

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平川怜(松本)、菅原由勢(AZ)らと同年代で00ジャパンの常連となっている20歳。"古都のクリロナ"と言われるように、サイドで優位性を持てるようなサイズとスピードがありながら、それだけに頼らないドリブルの上手さがある。京都ではこれまでSBやWBに回されていていまいちブレイクしきれていなかったが、曹貴裁監督と433の最前線起用によって状況は一変。ここまでTMでは沖縄、札幌、FC東京相手に3戦連発と一気に化けそうな雰囲気はある。今季のブレイク候補。

2、都倉賢(長崎)★

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山雅サポ的にもご存知・とっくん。J2なら2桁はノルマとも言える実力者。あと一歩で昇格を逃した16年、最後までデッドヒートを繰り広げた札幌の絶対エースだったことや山雅キラーなことから"天敵"意識はまだ抜けない。あの時の山雅ですら苦手だったことを考えると、クロス対応を修正しなければお得意の形でやられてしまうだろう。しかも移籍先もよりにもよって昇格候補の長崎へ。エジガルと2トップを組まれた日には頭を抱えてしまいそう。

3、小松蓮(山口)

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我らが小松蓮もプロ4年目のシーズン。うちでは半年、山口ではこれで2年。山口サポは借りパクする気満々である。大入れ替えのあった今年に戻さないとなるとなかなか戻し時が難しい。蓮くん側も爆発力のあったイウリを差し置いて先発することが多く、戦力として優秀だったがやはり足りないのは"数字"。今の貢献度と山口の資金力で2桁取るようなことがあれば永井堅梧(→清水)のようにJ1からも狙われそうな気もするがひとまず大きな飛躍を期待したい。

4、奥抜侃志(大宮)

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今年の注目……と言いたいが山雅とPSMを行った19年シーズンから3年連続で注目に挙げている選手。なので、今の立ち位置、数字ではなかなか物足りない。キレッキレのドリブルは見応え十分で、手数をかけずに抜いていけるのは魅力的なので今シーズンも引き続き期待大。去年のアウェイ山雅戦では黒川と戸島との連携で山雅DF陣を翻弄していたが、今年は山雅戦以外での活躍でお願いしたい。

5、鳥海芳樹(甲府)★

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期待の大卒ルーキー。小川航基(磐田)、イサカ・ゼイン(川崎)がいた頃の桐光学園の10番で、全日本高校先発でも10番をつけていたドリブラー。桐蔭横浜大では1年次から出場機会を得て、2年次にはまたしても10番をつけてプレーするなど早くから注目を浴びていた超有望株なのでJ2のチームを選んだのは正直意外だった。しかし、甲府は大卒にもチャンスは回って来やすい環境・実績があり、現段階では新外国人が遅れるのも必至なのでいきなり出番が回ってきてもおかしくない。目指せJ2の三笘。

6、松田天馬(京都)★

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J2に舞い降りたキジェチルドレンの1人。ここ2、3年地位を確立している湘南のレギュラー級の選手をJ2に連れてきてしまうあたり、さすがの相思相愛っぷりだと感じるが、松田自身も自らの力でチームをJ1まで引き上げる力はある。走り回れて、ゲームメイクできて、仕掛けられて、プレスキッカーとしても優秀。ちなみにJ1での初先発は特指時代の山雅戦。我々が育てた。

7、山根永遠(水戸)★

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良くも悪くも尖ったところを持ち続けるアタッカー。ドリブルでの打開、爆発力はJ2でも光るものがあるが、守備でも運動量が要求されるヤンツー金沢でなかなか先発での起用はそれほど多くなく、今年から金沢から水戸に移籍。自身と同じ超攻撃的スタイルの水戸を選んだことで山口一真(→松本)のように自慢の攻撃力が爆発する可能性はそこそこある。これからもギンギラギンに尖り続けて欲しい。

8、平戸大貴(町田)

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鄭大世、ドゥドゥとJ2で実績のあるストライカーの加入が注目されているがそれによって輝きそうなのはリーグトップ級のチャンスメイカーである平戸。放っておいてもそこそこ点を取ってくれそうな強力な前線を有しているが、去年ラストパス数J2で1位の平戸との掛け合わせ次第では昇格争いに割り込んできそう。平戸に祈る。

9、島津頼盛(金沢)

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加藤陸、ルカオの存在に隠れぎみだが昨季はチーム3位の9得点とプチブレーク。特に後半戦での活躍は凄まじく、「そこから決めるか」というようなゴラッソを叩きこむなど完全にゴールの感覚を掴んでしまった(敵目線)感じがあった。最近1大勢力となっている興国高校からの選手という点で見ても(大学は経由しているが)ブレイクした古橋に続く選手になれるか。複数ポジションをこなせるあと頼成(らいせい)って名前がかっこよすぎる。

10、鈴木雄斗(磐田)★

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どんなスタイル、どこのポジションでもそこそこやっていけそうな鈴木が同カテの磐田に行ってしまったのは(チーム事情もあったが)なかなか痛い。キャンプでは早速CBで起用されていたのはさすがに驚いたが、磐田での起用法は興味深い。山雅の大半の選手よりも柴田山雅のことを理解していそうなので対戦をするのは少し嫌だが、ピッチ内でもいい関係を築いていた阪野や大野とバトってるのは少し見たい…。

11、毎熊晟矢(長崎)

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もうとっくに見つかってる感がある長崎の右SB。元々FWの選手だがコンバートが実り、わずか1年でJ2屈指の右SBにまで成長。スタミナは落ちない、クロス精度も高い、そして高い位置を取った時の仕掛けの思い切りの良さはFW顔負けのものを持っている(元FWなので当然だが)。まだまだ伸びしろは十分ありそうなのは魅力だが、他チームからのマークも激しくなる中でさらに飛躍できるか停滞するか。

12、渡部博文(山口)★

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キジェ監督の松田・武富(→京都)ら、石丸監督の堀米(→山形)、手倉森監督の氣田(→山形)など"秘蔵っ子"の移籍が多かった今オフだが山口・渡辺晋監督が持ち込んだのは経験豊富なベテランCB。これまで何年もJ1で戦力としてやれる実力と経験値があるのでまだまだ上でやれる実力は持っていると思うが、2年での昇格を掲げている恩師とともにJ1を目指すには両者もってこいのタイミングになった。開幕戦で阪野とダンディなマッチアップを繰り広げそうだが一筋縄ではいかない。

13、高木彰人(群馬)★

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昨季山雅で期待されながらも残念ながら結果を残せず。本人の問題もあったとは思うがそれ以上に最適な起用法や十分なチャンスが与えられなかった感はある。特にJ3でブレイクした時のようなストライカーとしての評価はまだまだ下すには早い。群馬ではオーソドックスな442、そして大前や岩上、久保田とお膳立てをしてくれる選手は多くいる。前線の抜け出しに専念し、再び世代別に輝けるようなFWになって「山雅が育てた」と言わせてほしい(言えません)。

14、ヴィニシウス・アラウージョ(山形)

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個人的に現時点での得点王候補は去年の得点王・ウタカ(京都)、一昨年J1で2桁&去年J2でも11試合5得点を取っている長崎のエジカル(長崎)、そしてディサロ(→清水)、垣田(徳島)、山口一真(→松本)に次ぐ得点数を誇ったヴィニシウス・アラウージョ。しかも14得点中13得点は25節以降に取っている。ヴィニシウスの場合は監督が変わっておらず、その座を脅かすような補強もなかったのも後押しになるだろう。関係はないがヴィニシウスアラウージョは声に出して言いたくなる。

15、野津田岳人(甲府)★

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継続的に記事を見てくれている方ならここであげるのも納得のはず。例え山雅に来なくても……野津田は諦めない。諦めないとは言ってもここまで広島・新潟・清水・仙台とずっとJ1チームでプレーしており、J2は今回が初挑戦。パンチ力のあるシュート、豊富な運動量、セットプレーの精度を武器に甲府の主軸として大活躍しても全く驚きはない。むしろしてほしい。諦めない。

16、狩土名禅(北九州)★

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大量入れ替えがあったギラヴァンツ北九州(よそのことを言えないが)。特に代役が急務で、なおかつ新たなブレイクに期待がかかるのはディサロ(→清水)、町野(→湘南)、鈴木国友(→松本)が抜けてしまったCF。Nextディサロとしてあげたいのはこの明治大卒のルーキー狩土名禅。実績では同じく明治大卒の2年目・佐藤亮や法政大ルーキー・平山駿に劣るものの、190cmの長身と推進力を持ち、素材としては抜群のポテンシャルをもっている選手。次にコバシンによって覚醒するのは誰になるか。

17、小川航基(磐田)

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東京世代のエース筆頭として育っていくはずがまだまだJ2……もっというと磐田でも絶対的な存在にはなっていない。水戸へのレンタルで半年で7ゴールをあげたようにさすがにそろそろ環境を変えるのも飛躍のための一手ではないかと思ったが、今年も磐田に残留。ルキアンやファビアンゴンザレスと外国人勢が相方候補におり、数字を伸ばすには難しい環境にある中でどれだけ爆発できるかが磐田の昇格の鍵になる。

18、山下諒也(東京V)

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ルーキーイヤーの昨季はスーパーサブ的な立ち位置だったがチーム最多の8得点。育成から一貫した指導がなされている下部出身ではなく、細かい局地戦よりも早さを生かした大味なプレーを持ち味としているので1年目から41試合に出場とこれだけ永井サッカーに適応しつつ、結果も残せるのはサプライズだった。加入は大人しめだったが井上潮音(→神戸)ら中心選手が何人も抜けているので今年は出場時間を増やして攻撃の中心として輝きたい。

19、普光院誠(秋田)★

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沼津の心臓、J3の雄がついにJ2の舞台に。昨季は(出停になった2試合を除く)32試合に出場し、ほぼ全試合で90分使われ続けた。J3では屈指といえるパス出しとボール奪取力はJ2に入っても脅威になるはず。また(football labだと数値は違うが)SPORTERIAではスタッツもロングパス成功数1位、ワンタッチパス成功数1位、ロングキープ成功数2位、こぼれ球奪取数1位というなかなかのスタッツ王っぷり。J3の時のような圧倒的な存在感を示せれば一気にJ1へとステップアップしていっても不思議ではない。

20、飯尾竜太朗(秋田)★

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もはやここでは説明不要のハードワーカー。山雅ではまだ若かった(?)隼磨の壁に阻まれたが長崎時代に39試合3G3A、チームは2位で昇格と個人としてもチームとしてもJ2での実績は持っている。秋田はJ1での経験を持っている選手も多くはなく、年齢的にもいつの間にやら30歳になっていたのでチームを牽引する存在としても重宝されそう。もう飯尾がいた頃の山雅を知っているメンバーは隼磨・村山のみになっているものの、その隼磨との再会は最大の注目点。山雅で育てたかった。

21、谷口海斗(新潟)★

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20年J3得点王。18年のルーキーイヤーにも盛岡で23試合(18先発)15ゴールという驚異的な得点率を発揮して19年岩手に移籍したが今年も熊本に移籍して18ゴール6アシストの成績を叩き出した。プロ4年目で4チーム目と渡り鳥になっているのに加え、ポジションは盛岡ではシャドー、岩手ではCF(・シャドー)、熊本では左SHとあらゆるポジションを任されながら1年で結果を出している点も見逃せない。新潟は前の選手だと渡邉新太(→大分)・鄭大世(→甲府)・シルビーニョ(フリー)・中島元(→C大阪)らが抜けているがどこで起用されることになるか。

22、清武功暉(琉球)★

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確実にJ2でも結果を残せる実力は持っている男もここ2~3年はなかなか主力として定着できずにいる。特に一昨年は徳島で主力級の活躍、6ゴールという結果を残しながらも熱さが空回りしたり、2レッド7イエローと何かと余計な事をしてしまったりとマイナス点も明確に。今季その点がどう転ぶかは分からないが、攻撃的なスタイルを掲げる琉球に高い技術や決定力を持つ清武はマッチしそうなタレントではある。小泉(→浦和)・河合(→松本)が抜けている2列目の穴は小さくないがその穴を埋めるのに、復帰となる中川とこの清武を早急に獲得できたのはかなり大きかった。

23、武田将平(京都)★

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17年神奈川大学からプロ入りし、岡山・甲府で年々存在感を高めてきているプレーメイカー。特に去年は昇格争いに絡んだ甲府において、ハードワークと絶妙な位置取り、そこから繰り出される左足からのキックで大きな存在感を示した。昨季4位の甲府から昇格候補に挙がる京都への主力移籍はモロに今年の昇格争いに影響しそうだが、曺貴裁スタイルの中での立ち位置やJ2屈指プレーメイカーの庄司との共存がどうなっていくか。楽しみなトピックスは多い。

24、本間至恩(新潟)

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なんやかんやあって2億の男に。昨季は7ゴール7アシストで多くの天才的なプレーを演出するもインパクトほどの数字は残せていない。早くJ1に上がってほしい。以上。

25、横山歩夢(松本)★

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山雅の選手は一通り期待も注目もしているのでここまであげてきていなかったが、ルーキーということで特別な期待を込めて評価爆上がり中の快速FWを選出。これまでJ昇格以来、ルーキーイヤーでの出場は前田大然(横浜M)と去年の村越、山田真のみ。大然は開幕戦途中出場するという快挙を成し遂げながらも、スタメンは0。横山にはそれを超える初の「高卒1年目での先発出場」、さらには「開幕先発出場」「初ゴール」にも期待がかかっている。まだ2週間あるので気が早い感もあるが評価は爆上がり中。タイプ的にもチャンスは回って来やすいのもあって、どこまで活躍できるかはこの1年山雅サポの大きな関心事になりそう。村越・山田真も負けずに頑張れ!

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注目選手を考えるは以上です。また増えたら追加するかもしれません笑

どこのサポーターか、どこに注目するかでもまた注目選手も変わってきそうですが今回はいつもの記事以上に主観もりもりで考えてみました。「せっかく読んだのに1人も挙げられてない!」ってサポの方いたらすいません笑

他の人の注目もどんどん知っていきたいです!!今年もJ2盛り上げていきましょう!!

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