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新加入選手を考える~闘志を燃やすドリブラー&ファイター~

予想に反してINが先行するオフに

新加入選手を考える企画第二弾。水戸から加入・レンタルバックの2選手に続いて、次々にお知らせがきており、動きの多いオフになっているがそれだけ特徴や経歴を掴むのも大変になってくる。できるだけ丁寧に分かりやすく、自分の得た情報をアウトプットできるように努めたい。

ちなみに第一弾⇩

■流れを変えるパリピ系ドリブラー「田中パウロ淳一」

プレーはもちろん、思わず口にしたくなるような名前やYoutubeでの活躍、ムードメイカーとしても有名となっているお騒が……お祭り男が完全移籍で加入。

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高校時代から巧みなドリブルと力強いシュートが評価されて、高卒で風間監督率いる川崎フロンターレに加入。1年目でいきなり左SBとしてデビューした。サポからも愛され、将来を期待されて2年目を迎えたがいきなりチームを退団。

しかし、海外でも得意のドリブルは高く評価されながらも契約には至らず、J3金沢で再び日本でのキャリアをスタートさせることに。

そして、自身の評価を最も高めたのは大木岐阜時代。そこまでは上記のようにドリブルは評価されながらそのエゴイストさが悪いようにも向かうことが多かったが、パスワークを中心とする大木監督の指導の甲斐あってか、玉離れが格段に良くなった(それでも普通の選手よりは持ちすぎるが笑)。

また、プレーの幅が広がったことでゴールという数字もついてくる。川崎時代の恩師である風間監督率いる名古屋を相手に決めたゴールはまさに「らしさ」が全開の見事なカットインシュート。ダービーマッチということもあって大きな注目を浴びた。

山口に移籍してからもそのドリブルは錆びることはなかったのだが……先発としての機会は岐阜最終年の31から13に激減。今年もWBが主戦場になるなど途中からのジョーカーやチャンスメイカーの役割に戻ってしまった感はある。

そこに不満があったかは不明なのでここでは明言できないが、挑戦心の高い、そして渡り鳥タイプの彼からするとこのタイミングでの移籍は自然な流れだったかもしれない。

肝心の山雅でのポジションは352に当てはめると両WBになりそう
サイドから斜めに切り込んでいくようなドリブルと左脚がベースとなっているため、右サイドに置けばカットイン→シュート

左サイドに置けば縦に振り切ってのチャンスメイクがメインになってくる。

その特徴を理解して、アウェイ山口戦では元チームメイトの前貴之が露骨に片側を消すようなDFを披露し、パウロのドリブルの良さをだいぶ殺していたが、それを抜きにしても左の方が少しだけやりづらそうな印象はあった。得点に直結するところで勝負させたい。

ゴールパフォーマンスも様々なものがあるのでそこも注目点。山口時代は試合中、自撮りをしようとして怒られたこともあったが(笑)アルウィンを盛り上げてくれそうである。

最後に……もはや多くの人に知られているとは思うがパウロのYouTubeチャンネルは山雅を広める新たなコンテンツとしても可能性を感じる。ピッチ内外で松本の街を盛り上げてもらいたい。

個人的にはこれが好き。

■這い上がってきたファイター「篠原弘次郎」

サイズでは勝る相手にも激しくぶつかり合い、気持ちを全面に見せるプレーが魅力の「ファイター」という言葉がよく似合うCB、篠原弘次郎。ポジションは3でも4でも可能と言われているものの、3CBの中央か右向きのプレイヤーである。

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その経歴から「苦労人」「雑草魂」と表現されることも多い篠原は岡山でプロ入りしてしばらくはセカンドチームにあたる「ファジアーノ岡山ネクスト」に回り、中国リーグで1年半プレー。その後もしばらくはリーグの3分の1も出られない年が続くなど、経験が必要なCBにおいてプロでの試合数がなかなか積めないという厳しい日々を過ごしている。

その後、ロアッソ熊本へのレンタルが転機となるが自分の中で印象に残っているのは完全にレギュラーに定着した2016年の岡山時代から。山雅的にもPOでの忘れられない敗戦を喫した年にあたり、(PO含めた)3度の対戦全てに篠原は出場しているので苦い思い出を持っている人も多いのではないか。ちなみに17年、18年(福岡に移籍)も対戦済み。反町体制では何度も敵として立ち塞がっている。

だが、所属する福岡は昨オフ、上島・グローリ・グティエレスというJ2では反則レベルの大型選手が加入。厚い壁に阻まれて出場時間は900時間にも満たないほどに減少。年齢は来年30歳にあたるのでオファーがあればスムーズに話が進むのも納得……。

ベテランに差し掛かるため、経験を生かしたラインコントロールや高い経験値は山雅の補強ポイントには一応合致している。サイズはないもののスピードはあるので橋内のバックアップ的な意味合いはあるかもしれない。

さらに保持時のスキルやフィードは苦手としていたはずだが、徐々に改善されてきたという声もある。左サイドに置かれた際も基本右足でプレーをしているので左右差は大きそうだが、年を重ねてレベルアップしているのかもしれない。

(⇧ちなみにTwitterでも紹介されていた対角フィード)

一方、敵として対戦した際に気になった人も多いと思われるラフプレーは懸念点となってくる。プレースタイル上、ファールやカードトラブルが起こってしまうのは仕方ないし、相手を傷つける目的はないとフォローしておきたいがフルシーズン出るとほぼ毎年出停、ひどい時にはカード8枚でW出停をくらっているのはマイナスと言わざるを得ない。

強制させようにも丸くなることで良さが消える危険性もあるので難しいところだが、プロ入りからカードを年間3枚以下に抑え続けている橋内と競っていくにはここの改善は期待したい。


チームを熱く盛り上げてくれそうな二人に期待!!!

(画像はJリーグ公式、JsGoal、サッカーマガジン、記録はfootballlabより引用)

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