愛媛FC対策案〜長沼に守らせろ、高さで勝負〜

いよいよリーグも開幕！なかなかスタジアムに行くことはできないが違う形でも少しでも後押ししていきたい。

■相手は愛媛FC

監督は3年目の川井監督。下川が貸し出されていたので試合を見ることも他のチームよりはあったがよく言われている「魅力的」「ボールを大事にする」サッカーは今期も継続される。ＧＫから全員でパスをつなぎ、局面で数的優位をつくたところで、シャドーや昨季だと両WBの長沼、下川の激しい仕掛けで得点を狙うスタイル。同じ3421でもこれまでの山雅とは真逆のスタイルと言っても過言ではない。

(Sports naviより)

INOUTはこんな感じに。近藤・神谷・下川など突破力のあるタイプが多くチームを去り、足元の技術に長けた中盤タイプの選手が増えた。川井監督のコンセプトがより濃くなった一方、戦術の幅や打開力のある駒が課題か。

■相手の予想布陣は

各媒体やキャンプのレポートなどをみるとこのような布陣を予想。

(◎はスタメン当確)

両WBが1番読めないが前3枚は鉄板と思われる。中盤中央の4枚のボール回しを遮断し、昨季のチーム得点王・藤本、右の長沼らに注意したい。

＜このチーム相手にどのように戦っていくか。＞

■守備から入りすぎない

大敗した後はどうしても「守備から入る」を徹底しがちだが、相手にとっては山雅が公式戦初戦。さらに愛媛はボールを持ちたいチームなので触れば触るほど安定しやすい。なので、ルヴァンを戦ったアドバンテージを活かすなら最初からアグレッシブに行くのが効果的に思う。

先ほども書いたように愛媛は個人打開のできる選手も減っているので早めに組織を序盤で狂わせて不協和音を起こさせることで試合を優位に進めたい。

■長沼の背後を取れ

昨季攻撃でインパクトを残した神谷・近藤・下川・長沼のうち、3人は去ったが長沼は今期も攻撃の起点になるだろう。昨季までの山雅なら対策としてシャドーが下がって2枚対応していたはずだが今年はサイドの優位性を使いたい。

もちろん、何が正解かは始まってみないと分からないが「長沼に攻撃させないためにこちらがあえて攻撃的にでる手」を見たい。

相手の守備時になると、原則サイドハーフにはWBの選手がつくことが多いので、サイドハーフにこちらのキープレイヤーを置き、高い位置を取らせておくことで相手のWBを思い切って攻撃に行かせなくする。3421の山雅対策にもよく使われていた手だ。

ライン際にこちらの左サイドハーフがいるとCB、ボランチはなかなかついてこれない。まず長沼はラインを下げざるを得ないだろう。最悪こちらがボールを奪われても左サイドはサイドバックの選手が対応出来る。

ここでいうキーのポジションには先日は杉本が起用されたが、サイドで存分に力を発揮出来るセルジーニョを張らせたい。もしも長沼が左WBだった場合は鈴木がこの役割になるがこちらは典型的なサイドプレイヤーを全うできるので回ってきたらむしろ好都合だろう。

■高さで勝負

また去年の愛媛の課題でもあったが3CBはスピードや技術はあるが高さはそれほどない。さらにそこから180cmの中盤の主力・野澤、高さのピンポイントでもあったオーストリア人ユトリッチも抜けている。

身長だけが全てではないが、スタメン候補のCB山崎(182cm)、西岡大輝(180cm)、前野(172cm)、茂木(174cm)はいずれもCBとしては高さはそれほどなく、セットプレーなどで守備に入る長沼(177cm)、藤本(178cm)らも高くはない。長期離脱で吉田眞(181cm)が抜けたのも悩みどころだろう。川村(183cm)も長身ボランチとしているが空中戦は心許ないか。去年長野にいた池田 樹雷人(184cm)もベンチ入りはあるかもしれない。

いずれにしろ、阪野やジャエルやイズマ、右の鈴木らのゴリ押し展開になれば初戦ということもあり、高さで綻びは生まれやすいだろう。

セットプレーも反町体制よりは怖さはないが積極的に勝負するべきだと思う。

■予想(希望)スタメン

はっきり言って各媒体と違って、特別なにか情報を握っている訳では無いので対策案を踏まえて希望スタメンをあげるとこちら。

GKは希望含めて横一線。

DFは高い位置を取らせたいセルジ、右の切り込み隊・吉田を生かすために浦田を左に。ただ現実は右に隼磨、左に高橋が濃厚か。

MFは先ほど述べた長沼サイドを高い位置に取らせる戦術を遂行するこの布陣。ボランチは相手の中盤の技術のある選手を刈り取れる2人で組みたい。杉本が前にいればビルドアップはセレッソ戦ほど苦にならない。

FWは下りてくるジャエルより相手のCBライン上で勝負するタイプの阪野が最適か。ただ未知数な部分の多いジャエルの方が相手としては対策は打ちづらくはなる可能性もある。

好調らしいイズマや先日左で使われた中美、使い勝手のいい高木らの起用もポイント。

さあ、個人的な意見をつらつらと書いたが今年は本当にベンチ入りまでのメンツが読めない。いい結果ばかりではないとは思うが、サポーターも含めて山雅らしさはもちながらも辛抱強く"変化"を楽しみたい。

END