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1月6日の移籍動向〜始まった加入のターン〜

ここまで加入は大人しかった山雅だが、今日のみで3人の加入。薄かったポジションに即戦力加えることができた。

▼川崎から元山形10番・鈴木雄斗の期限付き移籍

大分トリニータ、柏レイソル、横浜F・マリノスと多くのJクラブの下部組織で育ち、2011年には横浜FMで2種登録。昇格は果たせなかったものの、2012年に水戸ホーリーホックへ加入。両サイドでプレーが可能であることを活かし、水戸で4シーズン在籍。2016年にモンテディオ山形へ完全移籍すると、山形でも多くの出場機会を得る。2018年川崎フロンターレへ完全移籍し、自身初のJ1リーグに挑戦するとリーグ戦18試合に出場し1ゴールを記録。J1優勝と初タイトルを獲得するも、2年目もレギュラー奪取とはならず、ガンバ大阪に期限付き移籍。J1では通算27試合出場1得点、J2では通算139試合18得点10アシストを記録する。

J1ではSBやWBが主戦場だったが、得点シーンを見ると嘘のよう。

CFやOMF、サイドハーフ、サイドバックやWBとあらゆるポジションをこなすだけではなく、182㎝のガタイを活かした力強いプレーで局面を打開し、得点も取ることができる。ミドルも打てる。複数ポジションできるユーティリティー性だけではなく、ミスマッチを起こすことができるポリバレント性も魅力。

また、山形時代10番、11番の関係だった阪野とも仲がいい。17年のハイライトの11番は阪野であるのでそうした視点で見ても面白い。

クラブハウスのロッカーも隣同士。シャンプーを貸し借りするなど仲のいい間柄だった。ゴール後、早速、鈴木に祝福の連絡を入れたのはもちろんのこと、鈴木が試合に絡めず苦しんでいる時期も連絡を取り合っていたという。
 その際、阪野は鈴木に対し、「ちゃんとやってないと後悔するからやっておいたほうがいいと思うし、出るために頑張ったほうがいいよ」と激励していたという。 BLOGOALより

すでに完成されている二人のホットラインにも期待したい。

▼布チルドレン吉田将也の完全移籍

待望の若手、待望の右サイドバック、待望の布ルートからの補強。

1996年10月10日生まれの23 歳。178cm / 73kgの恵まれた体格を持つ。埼玉県出身で成立学園高校から東京農業大学を経て2019年に群馬に入団。2019シーズンは明治安田生命J3リーグで25試合に出場し2得点、天皇杯で2試合に出場していた。

元々就職するつもりだったが群馬の夏ミニキャンプにテスト参加し、高評価を得た吉田は夏休み中にチームに帯同し、Jクラブとの練習試合にも参加、結果を残した。9節まで3試合でベンチ入りしたものの出番はなかったが、チームが崖っぷちに追い込まれた10節FC東京U-23戦でJデビュー。負けられない状況の中で、右SBに抜擢されると、驚異のスプリントと高速クロスで勝利に貢献、ゲーム終盤にはロングカウンターからゴールまで奪ったという。

その持ち味は思い切りの良い攻め上がりと正確なクロス。田中隼、今井、山本らと違って攻撃に特徴を持ったSBなので去年9アシストを記録したように得点力UPも期待できるのではないか。

その一方、守備面で壁にぶつかるかもしれない。当然J3よりJ2のほうがレベルは上。アタッカーも上位になればJ1と遜色ないプレイヤーもいるのである程度サポも我慢は必要である。

▼長崎昇格の立役者・乾大知の完全移籍

桐生第一高等学校、流通経済大学を経て、2012年よりザスパ草津に加入。黄大城とは同級生でありFC前橋ジュニアユース・桐生第一高校時代に共にプレーし、高校1年・3年時にはインターハイ出場。大学では生年月日が同じ山村和也とセンターバックを組んでいた。また、当時の正GKは後に長崎で同僚となる増田卓也だった。Wikipediaより
その後は、V・ファーレン長崎、サガン鳥栖、横浜FCとプレー。昨季の夏に栃木SCへ期限付き移籍。栃木ではすぐにレギュラーを掴み、19試合に出場2得点を記録。

例年のことだがCBは渋い人選になることが多い。加入時には「そこにいくか!」と思うような実力は確かだが知名度はそれほどないというような選手を獲得しがちである。

この乾も有名選手ではないが長崎の初のJ1昇格時には40試合に出場4得点をあげるなどセットプレーの的としても活躍した(ラストプレーや大1番で決める勝負強さもあった)。現在30歳なのでプレイヤーとしても脂がのっており、J2でも有数の実績を持ったCBである。若手ではない点は評価が分かれるところだが、不安要素も多かったCBでいてくれるとありがたい存在ではある。

1番の武器は空中戦であるが、対人やカバーリングの能力にも優れ、(得意とまでは言えないが)足元も安定している。橋内とともにJ1での経験値を上手くチームに伝えられるような活躍を楽しみにしたい。

かつて山雅でも謎の得点力を持っていると言われていた安川有に通じる「なぜそこに乾」と思うような得点が多い。山雅でも多くの試合でチームを救う存在となれるのか。

▼社長期待しちゃうけど大丈夫??

個人的には補強に期待してる反面、そこに期待しすぎるのは……と思っている面もある。ハードルは高めに設定しているようで内心ではそっと下げてるくらいの感覚だったのだが、社長の驚きの一言が。

「いやいや、そんなこと言って大丈夫か!?そんなこと言われたら期待しちゃうよ??」と再びそっと下げていたハードルを上げることとなった。例年補強期間終盤には(山雅的に)でかめの補強があるので、まだまだレギュラークラスの獲得はあると思っていたが今年はさらに期待出来るかもしれない。

ほぼ契約は大詰めor決定となっているはずなので心を躍らせて待ちたい。

END

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